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恋のマンハッタン Romance in Manhattan (1934)

良質な人情喜劇の極致。
チェコスロバキア移民を演じるフランシス・レデラーのハマり役と、誰もが列をなして家まで送りたくなるほど輝くジンジャー・ロジャースの魅力が、観る者の心を温かく包み込む。
監督スティーヴン・ロバーツ

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・ロバーツ
製作:パンドロ・S・バーマン
原案
ドン・ハートマン
ノーマン・クラスナー
脚本
エドワード・カウフマン
ジェーン・マーフィン
撮影:ニコラス・ムスラカ
編集:ジャック・ハイヴリー
音楽:アルベルト・コロンボ

出演
カレル・ノヴァク:フランシス・レデラー / 不法入国者である移民
シルヴィア・デニス:ジンジャー・ロジャース / カレルと親しくなるショーガール
ハルジー・J・パンダー:アーサー・ホール / カレルを騙す弁護士
フランク・デニス:ジミー・バトラー / カレルと親しくなるシルヴィアの弟
マーフィー巡査:J・ファレル・マクドナルド / カレルと親しくなる警官
ミス・アンスロップ:ヘレン・ウェア / ソーシャルワーカー
ミス・エヴァンス:アイリー・マリオン / ソーシャルワーカー
アパートの家主:リリアン・ハーマー
牧師:ドナルド・ミーク / カレルとシルヴィアの結婚式を執り行う牧師
ダフィー巡査部長:シドニー・トーラー / カレルのために行動する警官
判事:オスカー・アプフェル
入国審問委員会検査官:レジナルド・バーロウ

アメリカ 映画
配給 RKO
1934年製作 78分
公開
北米:1934年12月21日
日本:未公開


ストーリー
ニューヨーク エリス島
チェコスロバキア移民カレル・ノヴァク(フランシス・レデラー)は、様々な検査を受けて入国の準備をする。
ところが、カレルは、入国する際に200ドルの所持金が必要なことを知る。
50ドルだと思っていたカレルは、多めに58ドルを所持していたが、入国費用が200ドルに引き上げたられたことを知り、強制送還されることになる。
納得できないカレルだったが、蒸気船に乗せられてしまい、諦めきれずに舷窓から飛び降りる。
イースト・リバー側まで泳いだカレルは、港湾労働者たちに救助されるが、その際に財布を落してしまう。
マンハッタンをさ迷うカレルは、財布がないことに気づき焦るものの、活気あふれる街の様子を見て驚く。
その後、疲れ果てて劇場の裏口にたどり着いたカレルは、リハーサルに向かったコーラスガールたちが残したドーナツを食べる。
そこに現れた、コーラスガールである19歳のシルヴィア・デニス(ジンジャー・ロジャース)は、チェコスロバキアから来た農業家だと言うカレルを気の毒に思い、彼に小銭を渡す。
それを受け取らなかったカレルは、仕事を探すとシルヴィアに伝える。
シルヴィアは、弟フランク(ジミー・バトラー)なら仕事を紹介できるかもしれないと考え、カレルをアパートに連れて行く。
帰宅したシルヴィアは、フランクと2人の女性ソーシャルワーカー、ミス・アンスロップ(ヘレン・ウェア)とミス・エヴァンス(アイリー・マリオン)が話していたために驚く。
フランクは、シルヴィアを経済的に支えるために、2日間学校を休んで新聞売りの仕事をしていたのだ。
ソーシャルワーカーたちは、フランクを孤児院に送ることを提案するが、シルヴィアはそれを拒む。
シルヴィアは、後から入ってきたカレルを友人だと言って紹介し、ソーシャルワーカーの2人はその場を去る。
カレルは、フランクが11歳の少年だったために驚く。
フランクは、カレルに新聞売りの仕事を紹介することを約束する。
シルヴィアは、その場を去ろうとするカレルが行き場所がないことを知り、屋上に案内して、その場で眠ることを勧める。
カレルは、ビルが立ち並ぶ夜景を見ながら、夢見た景色だとシルヴィアに伝えて、希望に胸膨らむのだが・・・。


解説 評価 感想
“A soulful human comedy where kindness triumphs over the law. In the heart of the Great Depression, a penniless immigrant finds more than just a home—he finds a family. This timeless classic reminds us of a simpler, warmer era when even the law had a heart for a young man in love.” (法を超えて「人の情」が勝利する、魂揺さぶる人間喜劇。大恐慌の真っ只中、一文無しの移民が見つけたのは居場所だけでなく、かけがえのない家族だった。恋する青年のために法さえもが温かい心を持っていた、あの古き良き時代の記憶に触れてほしい。)

六月十三日の夜」(1932)などのスティーヴン・ロバーツが監督し、主演はフランシス・レデラージンジャー・ロジャースなどが共演したロマンティック・コメディ。

大恐慌で疲弊している時代、貧しさを希望へと変えるヒューマン・コメディとして十分に楽しめる作品。

オーストリア=ハンガリー帝国出身である主演のフランシス・レデラーは、まさにハマリ役であるチェコスロバキア移民を好演し、彼に親切にする、輝くような美しさが際立つジンジャー・ロジャースの魅力も注目の作品。

主人公が不法入国者と知りながら、貧しい彼とヒロインのために、警察官が力を合わせて”幸せをプレゼント”するクライマックスは、当時の人々の心を癒したかが想像できる。


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