2000年に公開された「ピッチブラック」、2004年の「リディック」に続くシリーズの3作目。 ある惑星に取り残された凶悪犯が賞金稼ぎの傭兵軍団などを誘き寄せて脱出を考えながら単独で戦う姿を描く、製作、主演ヴィン・ディーゼル、監督、脚本デヴィッド・トゥーヒー、ジョルディ・モリャ、マット・ネイブル、ケイティー・サッコフ、デイヴ・バウティスタ他共演のSFアクション。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・トゥーヒー
製作
ヴィン・ディーゼル
テッド・フィールド
製作総指揮
サマンサ・ヴィンセント
マイク・ドレイク
ジョージ・ザック
脚本:デヴィッド・トゥーヒー
原作
ジム・ウィート
ケン・ウィート
撮影:デヴィッド・エグビー
編集:トレイシー・アダムズ
音楽:グレーム・レヴェル
出演
リチャード・B・リディック:ヴィン・ディーゼル
R・ボス・ジョンズ大佐:マット・ネイブル
サンタナ:ジョルディ・モリャ
ダール:ケイティー・サッコフ
ディアス:デイヴ・バウティスタ
モス:ボキーム・ウッドバイン
ルナ:ノーラン・ジェラード・ファンク
ロックスパー:ラオール・トゥルヒージョ
ヴァルガス:コンラッド・プラ
ヌニェス:ノア・ダンビー
ヴァーコ:カール・アーバン
サンタナの捕虜:ケリー・ヒルソン
アメリカ/イギリス 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ
Entertainment One(カナダ/イギリス)
2013年製作 118分
公開
北米:2013年9月6日
イギリス:2013年9月4日
日本:2014年3月8日
製作費 $38,000,000
北米興行収入 $42,025,140
世界 $98,337,300
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
リチャード・B・リディック(ヴィン・ディーゼル)は傷を負った状態で目覚め、警戒しながら日々を送る。
宇宙を支配するネクロモンガーのロード・マーシャルであったリディックは、故郷の惑星フューリアに案内されるはずだったが、司令官ヴァーコ(カール・アーバン)の陰謀である惑星に置き去りにされたのだった。
別の世界があることを知ったリディックは、ある生物の毒を利用して体質を変え、敵対する生物を倒し、獣(ジャッカルのような)を飼い慣らしてその場を脱出する。
無人シュエルターを見つけたリディックは、使えるものを探し非常用ビーコンを発信して賞金稼ぎを誘き出す。
暫くすると、サンタナ(ジョルディ・モリャ)率いるディアス(デイヴ・バウティスタ)ら7人の傭兵軍団が到着する。 サンタナは積み荷を減らすために、拘束していた女(ケリー・ヒルソン)を降ろすようルナ(ノーラン・ジェラード・ファンク)に命ずる。 ルナは女を解放するが、サンタナは走り去る彼女を銃撃し、リディックは目の前に倒れた女が息を引き取るのを確認する。 サンタナはリディックを挑発するのだが、R・ボス・ジョンズ大佐(マット・ネイブル)ら4人の別の戦闘集団が到着する。 それを歓迎しないサンタナだったが、ジョンズは自分達を必要とするまで干渉しないと答える。 サンタナは、双方の宇宙船の動力源”ノード”を隠して保管し、リディックの裏をかき罠にかけることを考える。 傭兵達は、たった一人ではあるが狂暴なリディックを警戒する。 獣を確認したサンタナだったが、ディアスはそれを仕留められない。 探査センサーを獣が持ち去り、仕掛けてきたリディックは探査装置を使用不能にする。 シェルターの装備品リストを調べたダール(ケイティー・サッコフ)は、モルヒネと捕食獣用のトラバサミが全て消えていることをジョンズに報告する。 ジョンズはサンタナに警戒するよう連絡するが、センサーを交換しようとした傭兵がトラバサミの罠にかかり命を落とす。 サンタナは、除去装置で一帯の罠を捜しだすようヌニェス(ノア・ダンビー)に命ずる。 その後も一人が姿を消し2人が殺され、サンタナは仕方なくジョンズに手を組むことを伝える。 ジョンズは、自分の指揮下で行動することを条件にして、サンタナに有無を言わせず行動を開始する。 獣を確認したジョンズは、バリウム弾を使いスナイパーのダールに狙撃させる。 弾は獣に命中して、ジョンズはそれを追いリディックを捜す。 ジョンズらは、ある洞窟に向かい人影を確認して発砲するが、それは姿を消した傭兵だった。 その頃、シェルターのダールは何者かの気配を感じる。 リディックは、傭兵ヴァルガス(コンラッド・プラ)がチェックする宇宙船内を観察してノードが取り外されていることなどを確認する。 ジョンズはシェルターに連絡を入れ、リディックが潜んでいることを伝える。 サンタナは、自分に指示を出すダールに襲いかかる。 戻ったジョンズは、リディックがシェルターに侵入して取引を望んでいることを知る。 ノードを隠してあるロッカーを開けるようサンタナに命じたジョンズは、既にリディックが中の物を盗んでいると指摘する。 爆破装置でロックしてあるため、サンタナはそれを開けることをためらうが、ジョンズはノードなしではこの場を脱出できないことを伝える。 サンタナは覚悟を決めてロックを解除し、内部が無事であったことを確認するが、リディックはロッカーの裏に潜んでいた。 ロッカーを閉めたジョンズの部下モス(ボキーム・ウッドバイン)は何かを感じて警戒するが、リディックに捕えられる。 同僚ロックスパー(ラオール・トゥルヒージョ)も異変を感じ、呆然としていたモスに近づく。 モスはリディックを見たと呟き、ロックスパーはノードがなくなっていることに気づき、ジョンズは各人に警戒させる。 双方の宇宙船のノードが奪われたため、飛び立てないジョンズらは対策を考える。 無線連絡をしてきたリディックは大胆にも姿を現し、近づくジョンズらと共に両者は武器を捨てる。 ジョンズは、今回の目的であった10年前の出来事を問い質し、死んだ息子の死因を知るリディックにそれを問う。 リディックが息子を殺したと思い込むジョンズだったが、怯む気配もないリディックに、このままなら全員死ぬと言われる。 状況が変わったと言うリディックは、24時間後にこの場が地獄となるため取引することを提案する。 ノードを一つ返す代わりにもう一つと宇宙船を渡すようリディックはジョンズに要求し、背後に迫る嵐を確認させて立ち去ろうとする。 サンタナは、隠し持っていた銃でリディックを撃とうとするが獣に襲われる。 リディックは獣を助けようとするが、ジョンズは待機させていたダールに麻酔弾でリッディックを狙撃するよう命ずる。 数発の麻酔弾を受けたリディックは倒れず、サンタナは獣を射殺する。 リディックは痛めつけられて拘束され、ジョンズに息子のことを聞かれる。 真相を追求するジョンズだったが、その時、雨が降り始め、リディックは時間切れだと伝える。 諦めたジョンズはサンタナにリディックの処置を任せるが、探査装置が反応し始める。 迫るエイリアンを確認したジョンズらは警戒するが、ロックスパーとモスが殺される。 最悪の状況にも動じないリディックは、更に大量のエイリアンが攻めてくることを伝え、ジョンズは取引に応じて鎖を外そうとする。 しかし、サンタナがそれを阻止してリディックを殺そうとする。 リディックはサンタナを蹴り倒してマテューテを奪い、それを足で操り彼の首を切り落とす。 その後リディックは拘束を解かれ、ヴァルガスがエイリアンの猛毒で命を落とす。 リディックらはバイクでノードの隠し場所に向かい、ダールとルナがその場に残る。 岩に激突したジョンズは、リディックに助けられて目的地に向かう。 ノードの隠し場所を掘り起こすリディックは、息子が自ら死を選んだことをジョンズに話す。 リディックは、息子はジャンキーであり、モルヒネを打ち続けて命を落としたことを伝える。 息子が子供まで殺す悪党だったという話を信じないジョンズだったが、騙す理由がないとリディックは答える。 その時、裏切ろうとしたディアスがジョンズに襲いかかり、リディックとも格闘になる。 リディックはディアスを倒すが、銃撃でバイクを一台壊される。 もう一台も細工されていたため、リディックとジョンズは徒歩でシェルターに向かう。 二人は無数のエイリアンに襲われてリディックは傷つき、ジョンズは彼の背負っていたノードを持ってシェルターに戻る。 リディックは熱された石で傷口を焼き、突き出した岩を登りながら襲い掛かってくるエイリアンに立ち向かう。 そこに、ジョンズの操縦する宇宙船が現れてエイリアンを倒し、ダールがリディックを救助する。 回復したリディックは約束通りジョンズから宇宙船を与えられ、次は償いをさせるかもしれないと言われる。 ジョンズは行き先を聞かなかったが、リディックは誰もが故郷を目指すと答える。 ダールに言伝を頼んだリディックは、ジョンズの勇気を称えて飛び去る。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ピッチブラック」(2000)
・「リディック」(2004)
・「リディック: ギャラクシー・バトル」(2013)
*(簡略ストー リー)
宇宙を支配するネクロモンガーのロード・マーシャルであったリチャード・B・リディックは、故郷の惑星フューリアに向かうはずが司令官ヴァーコの陰謀である惑星に置き去りにされる。
無人シェルターを見つけたリディックは、非常ビーコンを発信して賞金稼ぎを誘き出す。
やがて、サンタナの傭兵軍団とある目的を持ったジョンズの戦闘集団が到着し、双方の宇宙船の動力源”ノード”を外して保管してリディックを罠にかけようとするが、両者は対立する。
その後、リディックは巧みな手法で傭兵を殺害し始める。
仕方なくサンタナはジョンズの指揮下に入り、軍団はリディックを捜しだそうとするのだが・・・。
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9年ぶりに製作された3作目であり、製作を兼ねるヴィン・ディーゼルもスターの地位を不動にして挑む意欲作。
前作で1億ドル以上かけた製作費を約1/3(3800万ドル)に抑えた作品であるが、特撮を駆使した内容はまずまず手抜きはない。
しかし、いくつかのSF映画を合体させたような物語はそれほど新鮮味はなく評価も今一で、北米興行収入は約4200万ドル、全世界でも1億ドルに達しないヴィン・ディーゼル作品にしては平凡な結果に終わった。
単なる犯罪者と賞金稼ぎの戦いではなく、お決まりのエイリアンの襲撃もある。
更には主人公が知る秘密を探る物語、戦い終わった男の友情も描かれる、どこか古風な雰囲気は西部劇のようでもある。
どの作品でも自分の持つイメージを変えないヴィン・ディーゼルは、今回も、無法者傭兵軍団と戦闘集団を全く寄せ付けない迫力がある。
ある目的を持ち主人公を捕らえるため現れた戦闘集団のリーダー、マット・ネイブル、傭兵軍団のリーダー、ジョルディ・モリャ、勇ましい女性戦闘員でスナイパーのケイティー・サッコフ、傭兵で巨漢のデイヴ・バウティスタ、ノーラン・ジェラード・ファンク、コンラッド・プラ、ノア・ダンビー、戦闘員ボキーム・ウッドバイン、ラオール・トゥルヒージョ、ネクロモンガー司令官カール・アーバン、サンタナ(ジョルディ・モリャ)の捕虜ケリー・ヒルソンなどが共演している。