酒場に隠された現金を狙うギャングの悪事を暴こうとする若者の活躍を描く、監督ハリー・L・フレイザー、主演ジョン・ウェイン、アルバータ・ヴォーン、ジョージ”ギャビー”ヘイズ、ヤキマ・カナット他共演の西部劇。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ハリー・L・フレイザー
製作:ポール・マルヴァーン
原案:リンズレイ・パーソンズ
脚本:リンズレイ・パーソンズ
撮影:アーチー・スタウト
編集:カール・ピアソン
出演
ランディ・バワーズ:ジョン・ウェイン
サリー・ロジャース:アルバータ・ヴォーン
マーヴィン・ブラック/マット・ザ・ミュート/マット・マシューズ:ジョージ”ギャビー”ヘイズ
スパイク:ヤキマ・カナット
保安官:アール・ドワイヤー
アル保安官補:アーティ・オルテゴ
アメリカ 映画
配給 Monogram Pictures
1934年製作 53分
公開
北米:1934年6月18日
日本:未公開
■ ストーリー ■
流れ者のランディ・バワーズ(ジョン・ウェイン)は、ロジャースに会うために彼の酒場に向かい、”波濤を越えて”が演奏される店に入る。
ランディは、店主のロジャースを含めて客など全員が死んでいたために驚く。
壁の奥から何者かが監視していた。
犯罪者マーヴィン・ブラック(ジョージ”ギャビー”ヘイズ)の手配書には、保安官たちに捜査しないよう忠告するメモが添えられていた。
保安官(アール・ドワイヤー)と言葉が話せないマット・ザ・ミュート(ジョージ”ギャビー”ヘイズ)らが現れ、開いていた金庫を調べていたランディに銃を向ける。
*マットはメモをしながら保安官とコミュニケーションをとるが、その筆跡が手配書と同じ。
犯人に疑われたランディは、ロジャースに会うために来たことを保安官に話すが、マットが、ギャング一味の1人に似ていることを伝える。
保安官はランディを逮捕して連行する。
奥の部屋に隠れていたロジャースの姪サリー(アルバータ・ヴォーン)は、店の床に隠してある、現金が入った箱があかないことを確認する。
町に戻りランディを拘留した保安官は、保安官補のアル(アーティ・オルテゴ)に、姿が見えないサリーを見つけて事件を知らせるよう指示する。
マットに扮していたマーヴィンは、滝の奥の洞窟にあるアジトに向かう。
ロジャースの酒場を襲ったマーヴィンは、3万ドルを奪おうとしたが、金庫にはなかったことを手下のスパイク(ヤキマ・カナット)らに話す。
保安官事務所に向かったサリーは、ランディが犯人ではないことを知っていたために、保安官がアルと共に出て行った隙に彼を逃がす。
それに気づいた保安官は、アルらと共に逃げたランディを追う。
マットは、サリーに同情している振りをして探りを入れるが、現金の在処は分からなかった。
馬で逃走するランディは、ロジャースの酒場に向かいサリーと話す。」
その場に現れた保安官らはランディの馬を見つけるものの、店には誰もいなかった。
アルに襲いかかり逃げたランディは、追跡を逃れるために橋で川に飛び込み、滝の億の洞窟にたどり着く。
スパイクに見つかったランディはマーヴィンと話し、探りを入れるために仲間になる。
警戒するスパイクにランディを監視するよう指示したマーヴィンは、彼を利用して現金を手に入れようとするのだが・・・。
まだ20代の若きジョン・ウェイン主演で1933年から16作製作された、”Lone Star Western”の7作目。
サイレント時代から活躍して約80作を手がけたハリー・L・フレイザーが監督し、主演はジョン・ウェイン、アルバータ・ヴォーン、ジョージ”ギャビー”ヘイズ、ヤキマ・カナットなどが共演した作品。
酒場に隠された現金を狙うギャングの悪事を暴こうとする若者の活躍を描く西部劇。
本作はアクションがやや少ないのだが、クライマックスでは、模型を使った爆破などの派手な演出もある。
また、犯人が扮する言葉を話せない人物のメモ書きが度々登場し、その筆跡が犯人と同じだったという、細かい演出などが見どころだ。
主演のジョン・ウェインは、殺人事件に巻き込まれながら、殺された酒場の店主の姪の協力を得て事件を解決する青年を熱演している。
お馴染みの共演者ジョージ”ギャビー”ヘイズが、髭を剃り、珍しく悪役でギャングのボスに扮しているのも注目だ。
主人公に協力する酒場の店主の姪アルバータ・ヴォーン、ギャングのヤキマ・カナット、シリーズの常連で保安官役のアール・ドワイヤー、保安官補のアーティ・オルテゴなどが共演している。