婚約者を殺された男の復讐と女牧場主との関係を描く、監督フリッツ・ラング、主演マレーネ・ディートリヒ、アーサー・ケネディ、メル・ファーラー他共演の西部劇。 |
・西部劇
・マレーネ・ディートリッヒ / Marlene Dietrich / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:フリッツ・ラング
製作:ハワード・ウェルシュ
原作:シルヴィア・リチャーズ
脚本:ダニエル・タラダッシュ
撮影:ハル・モーア
編集:オットー・ルドウィグ
音楽:エミール・ニューマン
出演
オルター・キーン:マレーネ・ディートリヒ
ヴァーン・ハスケル:アーサー・ケネディ
フレンチー・フェアモント:メル・ファーラー
ベス・フォーブス:グロリア・ヘンリー
ボルディ・グンダー:ウィリアム・フローリー
マキシン:リサ・フェラデー
チャック・ア・ラックのディーラー:ジョン・レイヴン
モート・ゲアリー:ジャック・イーラム
ウィルソン:ジョージ・リーヴス
プリーチャー:フランク・ファーガソン
ハービン:フランシス・マクドナルド
キンチ:ロイド・ゴフ
チャック:ラッセル・ジョンソン(クレジットなし)
保安官:エモリー・パーネル
ホワイティ:ジョン・ドーセット
アメリカ 映画
配給 RKO
1952年製作 89分
公開
北米:1952年3月6日
日本:1955年5月10日
製作費 $900,000
■ ストーリー ■
ワイオミング準州。
牧場主ヴァーン・ハスケル(アーサー・ケネディ)は、婚約者ベス・フォーブス(グロリア・ヘンリー)が、家業の雑貨店の店番をしている際に襲われ、暴行され殺害されたことを知る。
ショックを受け激怒したヴァーンは、犯人の2人を捜索隊と共に追う。
その後ヴァーンは、管轄外となったために単独で犯人を捜す。
ベスを殺したキンチ(ロイド・ゴフ)は、相棒のホワイティ(ジョン・ドーセット)を裏切り撃って逃走する。
瀕死のホワイティを見つけたヴァーンは、死に際に”チャック・ア・ラック”という言葉を聞き出す。
それを手がかりに犯人を捜す旅を続けるヴァーンは、ガンマンのフレンチー・フェアモント(メル・ファーラー)の手助けで、オルター・キーン(マレーネ・ディートリヒ)という酒場の女が、”チャック・ア・ラック”で大金を手に入れ、その後、彼は捕まったことを知る。
その町に向かいトラブルを起こしたヴァーンは留置場に入れられ、そこにいたフレンチーと意気投合し、2人は逃亡する。
フレンチーは、ヴァーンと共にメキシコ国境近くの牧場チャック・ア・ラックに向かい、その牧場主オルターを紹介する。
オルターに無法者の仲間を紹介されたヴァーンは、犯人のキンチがいることには気づかず、顔に傷があるウィルソン(ジョージ・リーヴス)がベスを殺した犯人だと考えるのだが・・・。
フリッツ・ラングが監督し、人気スターのマレーネ・ディートリヒ、アーサー・ケネディ、メル・ファーラーの共演が話題になった作品。
婚約者を殺された男の復讐と女牧場主との関係を描く西部劇。
当初のタイトルは”The Legend of Chuck-a-Luck”(チャック・ア・ラックの伝説)だったが、RKOの最高責任者ハワード・ヒューズの指示により”Rancho Notorious”に変更された。
背景のペイントやセットが多く、テクニカラーの美しい映像が活かせないシーンもあるが、乱闘や決闘など、西部劇の醍醐味を存分に見せてくれる、フリッツ・ラングのシャープな演出は光る。
50歳目前にして実に魅力的なマレーネ・ディートリヒは、酒場の女から牧場主となり、無法者たちを相手に圧倒的存在感で画面を支配する。
婚約者を殺され復讐に執念を燃やす男を演じ、主演と言っていいほどの熱演を見せるアーサー・ケネディ、ややガンマン役に無理があるようにも思えるが、主人公を愛する男を好演するメル・ファーラー、殺されるヴァーン(アーサー・ケネディ)の婚約者グロリア・ヘンリー、主人公を雇う酒場のオーナー約ウィリアム・フローリー、酒場の女リサ・フェラデー、チャック・ア・ラックのディーラー役ジョン・レイヴン、主人公の指示に従う無法者ジャック・イーラム、ジョージ・リーヴス、フランク・ファーガソン、フランシス・マクドナルド、ヴァーンが追う犯人ロイド・ゴフ、保安官のエモリー・パーネル、他ラッセル・ジョンソンなどが共演している。