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ランボー ラスト・ブラッド Rambo: Last Blood (2019)

ランボー・シリーズ第5作。
メキシコの犯罪組織に連れ去れた旧友の孫娘を救い出そうとするジョン・ランボーの戦いを描く、監督エイドリアン・グランバーグ、原案、脚本、主演シルヴェスター・スタローンパス・ベガセルヒオ・ペリス=メンチェータアドリアナ・バラッザイヴェット・モンレアル他共演のアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:エイドリアン・グランバーグ
製作
アヴィ・ラーナー
ケヴィン・キング・テンプルトン
ヤリフ・ラーナー
レス・ウェルドン
製作総指揮
リュウ・ロン
チャン・クン
ルイス・アリオラ
ジェフリー・グリーンスタイン
ジョナサン・ヤンガー
クリスタ・キャンベル
ラティ・グロブマン
アリエル・ヴロメン
ジェフ・ガム
原作:デヴィッド・マレル(キャラクター)
原案
ダン・ゴードン
シルヴェスター・スタローン
脚本
マシュー・シラルニック
シルヴェスター・スタローン
撮影:ブレンダン・ガルヴィン
編集
トッド・E・ミラー
カーステン・クルパネク
音楽:ブライアン・タイラー

出演
ジョン・ランボー:シルヴェスター・スタローン
カルメン・デルガード:パス・ベガ
ウーゴ・マルティネス:セルヒオ・ペリス=メンチェータ
マリア・ベルトラン:アドリアナ・バラッザ
ガブリエラ・ベルトラン:イヴェット・モンレアル
バーの客:ジニー・キム(イェナ・ハン)
ドン・マニュエル:ホアキン・コシオ
エル・フラコ:パスカシオ・ロペス
ヴィクトル・マルティネス:オスカル・ハエナダ
ジゼル:フェネッサ・ピネダ
マヌエル:マルコ・デ・ラ・O
ドン・ミゲル:リック・ジンゲール
セルジオ医師:マヌエル・ウリザ
ローラ:ミルカ・プリエット
アレハンドラ:シェイラ・シャー
保安官:ルイス・マンディロア
警察官:アーロン・コーエン

アメリカ 映画
配給
Lionsgate
ミレニアム・メディア
2019年製作 89分(北米)/101分(世界)
公開
北米:2019年9月20日
日本:2020年6月26日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $44,819,350
世界 $91,490,350


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
アリゾナ州、ボウイ
ビルマでの事件後、帰国して11年。
ベトナム戦争の退役軍人であるジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)は、亡き父の農場で暮らしていた。

人々のために度々ボランティア活動をしているランボーは、豪雨と強風の中、山中に取り残された3人のハイカーを救出しようとする。

救助隊や州警察は困難な状況で諦めかけるが、女性1人の死亡を確認したランボーは、馬に乗り他の2人を捜す。

2人を見つけたランボーは、妻を捜そうとする男性に下流で死んでいたことを伝える。

男性は妻を捜すために下流に向かい、鉄砲水に気づいたランボーは、女性と共に何とか耐え抜き、救助隊の元に向かう。

保安官(ルイス・マンディロア)と警官(アーロン・コーエン)、そして助けた女性に感謝されたランボーは、その場を去る。
...全てを見る(結末あり)

農場に戻ったランボーは、旧友で家のことを任せているマリア・ベルトラン(アドリアナ・バラッザ)に、2人を救えなかったことを話し、戦場の仲間たちも同じだったと伝える。

戦争体験の心の傷が癒えないランボーは苦しみ続け、薬を服用していた。

マリアはそんなランボーを励まし、孫娘のガブリエラ(イヴェット・モンレアル)の面倒を見てくれたことを感謝する。

ランボーは、納屋の地下にある部屋で暮らしていた。

翌日、馬の調教と朝食を済ませたランボーは、地下に掘ったトンネルをチェックする。

友だちの家から戻ったガブリエラと乗馬をしたランボーは、彼女の大学進学についてなどを話す。

パーティーに出かけると言うガブリエラに、ランボーは、うちに呼べば、誰も入らせなかったトンネルを見せてあげると伝える。

その夜、友人たちを呼んだガブリエラは、トンネルを見せて驚かせる。

かつて一緒に暮らしていたメキシコに住むジゼル(フェネッサ・ピネダ)からの電話を受けたガブリエラは、皆が帰った後でランボーと話をする。

父マヌエル(マルコ・デ・ラ・O)をジゼルが見つけたことを話したガブリエラは、メキシコに会いに行きたいとランボーに伝える。

家を出た理由を父に訊きたいと言うガブリエラだったが、ランボー許す気になれず、家族を捨てたマヌエルはクズだと伝える。

ランボーは、ガブリエラの気持ちは理解するものの、賛成できないことを伝えて納得させる。

翌日、その件を知ったマリアは激怒し、話に加わったランボーは、ガブリエラが諦めることができないことを知る。

ジゼルの情報だと知ったマリアは、彼女を嫌っているために信じようとせず、マヌエルも最低の男だと言って、ガンだった妻の見舞いにも来なかった酷い夫だとガブリエラに伝える。

絶対に許さないと言うマリアは、それ以上この話をしようとしなかった。

諦めたガブリエラは友人の家に行くことは許してもらい、ランボーに謝罪して車で出掛ける。

街道で車を止めたガブリエラは、Uターンしてメキシコに向かう。

ジゼルに会ったガブリエラは、マヌエルのアパートに案内される。

家族を捨てて出た理由を訊かれたマヌエルは、妻子が自分には意味がないものだと気づいたと答え、二度と会いたくないとガブリエラに伝えて追い払う。

ショックを受けて動揺するガブリエラに、帰れる状態でないと伝えたジゼルは、彼女を落ち着かせるためにクラブに連れて行く。

地元のカルテルを仕切るウーゴ・マルティネス(セルヒオ・ペリス=メンチェータ)は、ビジネス拡張の話し合いのために訪ねて来たドン・マニュエル(ホアキン・コシオ)を歓迎する。

ウーゴの弟ヴィクトル(オスカル・ハエナダ)が、2人の話し合いに口を挟むが、ウーゴに追い払われる。

マリアからガブリエラが友人の家に行っていないことを知らされたランボーは、彼女がメキシコに向かったと考える。

ジゼルと連絡を取ったマリアは、彼女とマヌエルの住所をランボーに渡す。

ガブリエラを必ず連れ戻すことをマリアに約束したランボーは、メキシコに向かう。

クラブで薬を飲まされ、マルティネス兄弟の人身売買組織に連れ去られたガブリエラは、ヴィクトルに脅される。

マヌエルに会い脅したランボーは、その後ジゼルと話し、ガブリエラとはクラブではぐれたと言われるものの、ブレスレットがガブリエラのものだと気づく。

もらったというジゼルに、母親の形見だと伝えたランボーは、彼女をナイフで脅しクラブに案内させて、ガブリエラといた男を捜そうとする。

クラブでその男エル・フラコ(パスカシオ・ロペス)を見つけたランボーは、店を出た彼を追う。

その場にいたカルメン・デルガード(パス・ベガ)は、ランボーを尾行する。

エル・フラコに襲いかかり痛めつけたランボーは、ガブリエラの居場所に案内させる。

その様子を目撃したカルメンは、車で後を追う。

目的地に着いたランボーは、マルティネス兄弟の手下に見つかる。

男たちに囲まれたランボーは、ウーゴとヴィクトルに財布と身分証などを奪われる。

所持していた写真のガブリエラに見覚えがあるヴィクトルはランボーを殴り、手下が袋叩きにする。

ウーゴは、アリゾナから来たランボーに、今回の件でガブリエラを酷い目に遭うわせると言って、一生後悔させると伝えて彼を生かす。

ウーゴから、ランボーとガブリエラの頬をナイフで傷つけるよう指示されたヴィクトルは、それに従う。

兄弟らはその場を去り、ランボーに駆け寄ったカルメンは、彼を助けて家に向かう。

ランボーを殺したかったヴィクトルは、手下の前で恥をかかされたたことでウーゴを非難し、代わりにガブリエラを自分のものにすることを許される。

ガブリエラにランボーの身分証を見せたヴィクトルは、彼女にヘロインを打ち、頬をナイフで傷つける。

カルメンは、セルジオ医師(マヌエル・ウリザ)にランボーの治療をしてもらう。

4日後に起き上がれるようになったランボーは、カルメンがフリーのジャーナリストで、女性を拉致して売っているエル・フラコ追っていたことを知る。

ランボーは、妹を奪ったマルティネス兄弟のことも調べているカルメンに、ガブリエラの居場所を尋ねて協力を求める。

カルメンから場所を聞いたランボーは、客を装い売春宿を襲い、男たちを叩きのめして、ガブリエラを救い出す。

事件を知り憤慨したヴィクトルは、ウーゴを黙らせてランボーを殺そうとする。

農場に戻ろうとするランボーは、傷ついたガブリエラに、取り戻したブレスレットを渡し、瀕死の彼女を励ましながら話しかける。

しかし、ヘロインの過剰摂取で意識を失ったガブリエラは静かに息を引き取り、ランボーはショックを受ける。

その後、国境のフェンスを突破したランボーは農場に戻り、マリアにガブリエラのことを伝える。

取り乱したマリアは泣き崩れる。

ガブリエラは敷地内に埋葬され、妹の家に向かうマリアは、ランボーに別れを告げる。

マルティネス兄弟の襲撃に備えるランボーは、撃退するために様々な罠を仕掛ける。

メキシコに戻ったランボーはカルメンに会い、ガブリエラが死んだことを伝えて、ヴィクトルを捜すために協力を求める。

カルメンはそれを断るものの、愛する者を奪われた苦しみを兄弟にも思い知らせると言うランボーに説得される。

マルティネス兄弟のアジトに向かったランボーは、手下を次々と倒し、ヴィクトルの部屋に侵入する。

翌日、ヴィクトルの頭部が切り取られた惨殺死体が発見される。

農場に戻るランボーは、街道にヴィクトルの頭部を投げ捨てる。

手下を集めたウーゴは、武装してアリゾナに向かう。

馬を逃がしたランボーは、ウーゴらの襲撃に備える。

何台もの車を連ねて農場に着いたウーゴらは、ランボーが仕掛けた罠で次々に倒される。

トンネルに気づいたウーゴは、手下と共の内部を調べる。

その場に仕掛けた罠を使い、ランボーはウーゴ以外の全員を殺す。

ウーゴの銃弾を受けたランボーは、無線を使い彼と話し、心臓をえぐり取ると言って脅す。

トンネル内を爆破してウーゴを納屋におびき寄せたランボーは。、彼の両肩、両太ももを弓で射貫く。

ウーゴに近づいたランボーは、ナイフで胸部を切り裂き、心臓をえぐり取って殺す。

痛みに耐えながら、家のポーチの揺り椅子に座ったランボーは、愛する者たちは去ったが、思い出を守り続けるために戦い続けることを誓う。
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エンドクレジット、フランチャイズの5作品のシーンがフラッシュバックで映し出される。
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椅子から立ち上がったランボーは、馬に乗り走り去る。


解説 評価 感想

参考
・「ランボー」(1982)
・「ランボー/怒りの脱出」(1985)
・「ランボー3/怒りのアフガン」(1988)
・「ランボー 最後の戦場」(2008)
・「ランボー ラスト・ブラッド」(2019)

*(簡略ストーリー)
アリゾナ州、ボウイ
ビルマでの事件後、帰国して11年。
ベトナム戦争の退役軍人であるジョン・ランボーは、未だに戦場のことを忘れられず、苦しみながら亡き父の農場で暮らしていた。
ランボーは、家のことを任せている旧友のマリアの孫娘ガブリエラから、メキシコにいる父マヌエルに会うための許可を求められ、マリアと共に反対する。
家族を捨てた理由を父に訊きたいガブリエラは、ランボーとマリアに黙ってメキシコに向かってしまう。
マヌエルに会うものの追い払われたガブリエラは、友人のジゼルにも裏切られ、マルティネス兄弟の犯罪組織に連れ去られる。
ガブリエラがメキシコに向かったことを知ったランボーは、必ず連れ帰ることをマリアに約束して国境を越えるのだが・・・。
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ランボー・シリーズ第5作であり、11年ぶりの続編ということで話題になった。

メキシコの犯罪組織に連れ去れた旧友の孫娘を救い出そうとする、ジョン・ランボーの戦いを描くアクション。

未だに戦場での体験を忘れられず、心の傷が癒されることないジョン・ランボーが、苦しみながら、愛するもののために命を懸けて戦う姿が描かれている。

70歳を超えたシルヴェスター・スタローンは、その表情から人間の年輪を感じさせてくれる。
肉体的にはまだまだいける雰囲気があり、本作が完結編ということではあるが、エンドクレジットで映し出される映像は、力尽きたかと思われたランボーが、再び旅立つ姿で終わっているのは、いかにも思わせぶりだ。
また、重傷を負ったランボーが馬に乗って山に向かう姿は、西部劇の名作「シェーン」(1953)のラストとダブる。

前作同様かなり残虐なシーンがあり、メキシコに対する人種差別的な表現なども問題になった。

北米、イギリスのバージョンには、冒頭の災害シーンが含まれず、日本を含めた各国では、約10分が延長されている。

北米興行収入は約4500万ドル、全世界では約9200万ドルとまずまずの成績を残したが、作品自体は批評家から酷評され、ラジー賞の主要文門にノミネートされてしまった。

妹を犯罪組織に奪われたフリーのジャーナリストで、ランボーに協力するパス・ベガ、犯罪組織のボス役セルヒオ・ペリス=メンチェータ、その弟オスカル・ハエナダ、ランボーが家のことを任せてある旧友のアドリアナ・バラッザ、ランボーが救おうとするその孫娘イヴェット・モンレアル、犯罪組織のボス役ホアキン・コシオ、組織に女を売る男パスカシオ・ロペス、ガブリエラ(イヴェット・モンレアル)を裏切る友人フェネッサ・ピネダ、ガブリエラの父親マルコ・デ・ラ・O、ランボーを治療する医師マヌエル・ウリザ、冒頭の災害シーンで登場する保安官のルイス・マンディロア、州警察の警官アーロン・コーエンなどが共演している。


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