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迷子になった富豪令嬢が巻き起こす騒動を描く、監督アーヴィング・カミングス、主演シャーリー・テンプル、ジャック・ヘイリー、アリス・フェイ、グロリア・スチュアート他共演のミュージカル・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督：アーヴィング・カミングス
製作
レイモンド・グリフィス
ダリル・Ｆ・ザナック
原案
エレノア・ゲイツ
ラルフ・スペンス
脚本
サム・ヘルマン
グラディス・レーマン
フランセス・マリオン
撮影：ジョン・Ｆ・サイツ
編集：ジャック・マレー
音楽
マック・ゴードン
ハリー・レヴェル
出演
バーバラ・バリー：シャーリー・テンプル
ジミー・ドラン：ジャック・ヘイリー
ジェリー・ドーラン：アリス・フェイ
マーガレット・アレン：グロリア・スチュアート
リチャード・バリー：マイケル・ウェイレン
ペック：クロード・ギリングウォーター
コリンズ：サラ・ヘイデン
ウッドワード：ジェーン・ダーウェル
パーシヴァル・フーチ：アーサー・ホイト
トニー：ヘンリー・アルメッタ
ラジオのバリトンソリスト：トニー・マーティン（クレジットなし）
ジョージ・ハサウェイ：ポール・スタントン
ステビンズ：チャールズ・コールマン
フラギン：ジョン・レイ
ダン・ワード：タイラー・ブルック
トニーの妻：マチルデ・コモント
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1936年製作 79分
公開
北米：1936年7月18日
日本：1936年12月
■ ストーリー ■
最近妻を亡くした、石鹸製造企業の経営者である富豪のリチャード・バリー（マイケル・ウェイレン）は、悲しい思いをしている娘のバーバラ（シャーリー・テンプル）のことが心配だった。
そんなリチャードは、展示会の会場で、ライバル企業の経営者のペック（クロード・ギリングウォーター）の会社の広告担当マーガレット・アレン（グロリア・スチュアート）と知り合う。
リチャードとは知らずにバリー社の悪口を言ったマーガレットは恥をかき、苛立ちながらその場を去る。
物質的には何不自由なく生活しているバーバラだったが、リチャードは、使用人のウッドワード（ジェーン・ダーウェル）から甘やかし過ぎていることを指摘され、バーバラを学校に入れることを提案される。
バーバラからも、自分がなぜいつも独りぼっちなのか訊かれたリチャードは、彼女を学校に入れることを決める。
バーバラは寄宿学校に入学することになり、リチャードと乳母のコリンズ（サラ・ヘイデン）と共に駅に向かう。
仕事があるリチャードと別れたコリンズは、バッグがないことに気づき、それを探している際に、車に轢かれて死亡してしまう。
一人残されたバーバラはその場を離れてしまい、駅を出て街に向かい、イタリア人の大道芸人でオルガン奏者のトニー（ヘンリー・アルメッタ）に出会う。
トニーは、家について来た孤児だと言うバーバラを気の毒に思い、妻（マチルデ・コモント）と5人の子供と共に彼女を歓迎し、食事を提供して泊めてあげる。
翌日、2階に住む売れないヴォードヴィリアンのジミー・ドラン（ジャック・ヘイリー）と妻ジェリー（アリス・フェイ）は、バーバラの見事なタップのステップを見て驚く。
ジミーは、バーバラに娘のふりをさせて、ジェリーと共に3人で、ラジオ番組のオーディションを受けて出演しようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1917年に公開された、メアリー・ピックフォード主演の”The Poor Little Rich Girl”のリメイク。
「懐しのアリゾナ」（1928）などのアーヴィング・カミングスが監督し、主演はシャーリー・テンプル、ジャック・ヘイリー、アリス・フェイ、グロリア・スチュアートなどが共演した作品。
アーヴィング・カミングスは、前年の「テンプルちゃんお芽出度う」（1935）、「天晴れテンプル」（1938）でも組んでいる。
迷子になった富豪令嬢が巻き起こす騒動を描くミュージカル・コメディ。
主演のシャーリー・テンプルは、母を亡くし悲しみの中で迷子になってしまうものの、周囲の人々の親切に支えられながら健気に生きる少女を愛らしく演じている。
多くの歌も披露してくれるシャーリー・テンプルだが、その中でも、エンディングで、ジャック・ヘイリーとアリス・フェイ“I Love a Military Man”と共に歌いながらのタップのステップは圧巻だ。
主人公と知り合い親切にするヴォードヴィリアンのジャック・ヘイリー、その妻アリス・フェイ、主人公の父親と惹かれ合うようになる、ライバル会社の広報担当グロリア・スチュアート、主人公の父親である富豪で、石鹸製造企業の経営者マイケル・ウェイレン、そのライバル企業の経営者クロード・ギリングウォーター、その助手アーサー・ホイト、主人公の乳母サラ・ヘイデン、使用人のジェーン・ダーウェル、主人公が出会うオルガン奏者のヘンリー・アルメッタ、その妻マチルデ・コモント、ラジオのバリトンソリスト役でトニー・マーティン（翌年アリス・フェイと結婚）、リチャード（マイケル・ウェイレン）の補佐ポール・スタントン、主人公の屋敷の執事チャールズ・コールマン、主人公を誘拐しようとする男ジョン・レイ、広告会社の担当者タイラー・ブルックなどが共演している。
