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暗黒街の女 Party Girl (1958)

ギャングの顧問弁護士がショーガールとの出会いで組織と縁を切り新たな人生を歩むまでを描く、監督ニコラス・レイ、主演ロバート・テイラーシド・チャリシーリー・J・コッブ他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:ニコラス・レイ

製作:ジョー・パスターナク
原作:レオ・カッチャー
脚本:ジョージ・ウェルズ
撮影:ロバート・J・ブロンナー
編集:ジョン・マクスウィーニーJr.
音楽:ジェフ・アレクサンダー

出演
トーマス”トミー”ファーレル:ロバート・テイラー

ヴィッキー・ゲイ:シド・チャリシー
リコ・アンジェロ:リー・J・コッブ
ルイス・カネット:ジョン・アイアランド
ジェフリー・スチュワート:ケント・スミス
ルー・フォーブス:デヴィッド・オパトッシュ
ジェヌヴィエーヴ・ファーレル:クレア・ケリー
クッキー・ラモッテ:コリー・アレン
ジョイ:ミルナ・ハンセン

アメリカ 映画
配給 MGM

1958年製作 99分
公開
北米:1958年10月22日
日本:1959年6月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1930年代初頭、シカゴ
ファンだった”ジーン・ハーロー”の結婚を知り、ショックを受けたマフィアのボス、リコ・アンジェロ(リー・J・コッブ)を慰めるパーティーが開かれることになる。

そのために、リコの経営するナイトクラブ”ゴールデン・ルースター”から、ショー・ガールが呼ばれる。

100ドルを受け取ったヴィッキー・ゲイ(シド・チャリシー)は、一応その場に顔を出すが、気分が乗らずに帰ろうとする。

リコの手下ルイス・カネット(ジョン・アイアランド)はヴィッキーを気に入るが、彼女は、リコの顧問弁護士トーマス”トミー”ファーレル(ロバート・テイラー)にアパートに送ってもらう。

ファーレルを部屋に招いたヴィッキーだったが、ルームメイトで同僚のジョイ(ミルナ・ハンセン)が、自殺していることに気づく。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
暗黒街の組織の顧問弁護士トーマス・ファーレルは、自分のプライドを金で売る、ショー・ガールのヴィッキーを軽蔑する。
しかし、ファーレルは、法廷で詐欺師まがいの手法で勝訴したことで、ヴィッキーに言った言葉を彼女に返される。
ファーレルは、ヴィッキーに一目置くようになり、その後、二人は愛し合うようになる。
足の不自由だったファーレルは、手術により回復する可能性を知り、辛く長い治療のために、彼はヴィッキーの元を離れる。
ファーレルには別居中の妻がいたのだが、彼女は夫が回復し次第、復縁する考えをヴィッキーに告げる。
しかし、ファーレルはヴィッキーを呼び寄せ、彼女との満ち足りた時を過ごす。
そんな、時ファーレルはボスのリコから、辣腕検事スチュワートによって窮地に立たされている、新たなパートナーのラモッテを救うよう指示される。
ファーレルは、血の気が多く、節操のないラモッテを警戒し、リコに足を洗うことを告げるのだが・・・。
__________

レオ・カッチャー原作の犯罪ドラマで、フィルム・ノワールではあるが珍しいカラー作品。

監督ニコラス・レイは、本作を最後に拠点をヨーロッパに移すことになる。

世慣れた弁護士を渋く演ずる大スターのロバート・テイラーと美しいシド・チャリシーの共演が話題となった作品。

MGM作品らしく、シド・チャリシーの華麗なダンス・シーンを随所に挿入し、彼女のダイナミックな踊りや、実力派リー・J・コッブらの確たる演技により、重量感ある作品に仕上がっている。

ロバート・テイラーは足が不自由だという設定もあるが、40代半ば過ぎにしてはやや老けて見える。
しかし、月並みな表現だが、”役者が違う”という表現がぴったりな、一種独特の雰囲気を持ったスターだ。

犯罪組織のボスを貫禄で演ずるリー・J・コッブは、実は彼と同じ年であり、終盤の二人の演技のぶつかり合いは見ものだ。

多くの女性が登場する中で、シド・チャリシーの美しさは際立ち、ダンス場面意外での演技中も実に魅力的だ。

ギャングのボスの右腕ジョン・アイアランド、出世だけを考えていない、人情味もある辣腕検事役のケント・スミス、主人公のアシスタント、デヴィッド・オパトッシュ、主人公の妻クレア・ケリー、組織壊滅のきっかけを作ってしまう無鉄砲なギャング、コリー・アレン、自殺するショー・ガール、ミルナ・ハンセンなどが共演している。


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