「パラノーマル・アクティビティ」シリーズ第3作。 主人公姉妹が幼少期に体験する恐怖を描く、製作総指揮アキヴァ・ゴールズマン、監督ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン、出演クロエ・チェンゲリ、ジェシカ・タイラー・ブラウン、ローレン・ビットナー、クリストファー・ニコラス・スミス、ケイティー・フェザーストン、スプレイグ・グレイデン他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督
ヘンリー・ジュースト
アリエル・シュルマン
製作
オーレン・ペリ
ジェイソン・ブラム
スティーヴン・シュナイダー
製作総指揮:アキヴァ・ゴールズマン
原作:オーレン・ペリ
脚本:クリストファー・B・ランドン
撮影:マグダレーナ・ゴルカ・ボナコルゾ
編集:グレゴリー・プロトキン
出演
ケイティ・フェザーストン(少女期):クロエ・チェンゲリ
ケイティ・フェザーストン:ケイティー・フェザーストン
クリスティ・フェザーストン(少女期):ジェシカ・タイラー・ブラウン
クリスティ・レイ:スプレイグ・グレイデン
ジュリー・フェザーストーン:ローレン・ビットナー
デニス:クリストファー・ニコラス・スミス
ランディ・ローゼン:ダスティン・イングラム
リサ:ヨハンナ・ブラディ
ロイス:ハリー・フット
ダニエル・レイ:ブライアン・ボーランド
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2011年製作 84分
公開
北米:2011年10月21日
日本:2011年11月1日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $104,028,810
世界 $207,039,840
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2005年3月、カリフォルニア州、カールズバッド。
産まれてくる息子の部屋の壁を塗るクリスティ・レイ(スプレイグ・グレイデン)を夫のダニエルがビデオで撮影する。
訪ねて来た姉ケイティ(ケイティー・フェザーストン)から、恋人のミカと住むまで荷物を地下に置かせてほしいと言われたクリスティは、それを承諾する。
荷物の中にあったVHSビデオに気づいたクリスティは、ケイティから、亡くなった祖母ロイスのものだと知らされ、ケイティの誕生日を撮影したビデオを見つける。
2006年8月
クリスティとダニエルは新居での生活が始り、家に空き巣が入り内部は荒らされるものの、壊された物などはなかった。 娘ケイティ(クロエ・チェンゲリ)の誕生日パーティーの準備をするジュリー・フェザーストン(ローレン・ビットナー)は、恋人のデニス(クリストファー・ニコラス・スミス)に、その様子をビデオ撮影されていた。 パーティーが始まり、ケイティは妹のクリスティ(ジェシカ・タイラー・ブラウン)と共にカメラに向かい手を振る。 祖母のロイス(ハリー・フット)やデニスも、ケイティとクリスティにメッセージを残す。 結婚式を撮影するカメラマンのデニスは、その後も家族の様子をビデオに記録する。 ある日、家の中の様子を見ていたデニスは物音に気づき、開いていた子供部屋にある物置のドアの中を確認する。 母と姉と共に外出していたクリスティが突然、現れたために、デニスは驚く。 その夜、愛し合う様子をビデオ撮影しようとしたデニスとジュリーは何かを感じ、地震が起きたために驚いて子供達の様子を見に行く。 家の中にあるビデオの編集室で、その時の映像を確認したジュリーは、デニスから何かが映っていると言われるものの、それを信じようとしない。 同僚のランディ・ローゼン(ダスティン・イングラム)と共にその映像をチェックしたデニスは、最近、子供部屋からおかしな音がすることも伝える。 デニスは、ジュリーの許可を得て家の中にカメラを設置することにする。 第1夜 1988年9月10日 2時前にベッドから出たクリスティは、部屋の隅に向かい誰かと話す。 その映像を確認して、クリスティにそれを尋ねたデニスは、話していたとしたらトビーだと言われ、その人物のことを話してもらう。 それをジュリー伝えたデニスだったが、彼女は子供にはよくあることだと言って気にしない。 編集室にいたデニスは物音に気づき、カメラを持つランディと共にその場に向かい、クローゼットの中を調べる。 マスクを被ったジュリーが飛び出し、デニスを驚かせる。 第5夜 9月14日 午前3時半前。 子供部屋の様子を見に行ったデニスは、二人がいないことを確認する。 廊下の電気が点いたためにベッドから出たジュリーは、ドアが自然に閉まることに気づかない。 戻ってきたデニスと共に庭に出たジュリーは、子供達を起こして家の中に戻るようにと指示する。 訪ねて来た母ロイスから、定職もないデニスのことなどで意見されたジュリーは、男の子が欲しかったと言われる。 ケイティはランディから、トイレの鏡に”ブラディ・マリー”と3回呼びかけると霊が現れると言われて興味を持つ。 扇風機にカメラを取り付けたデニスは、首振り機能を利用して部屋の内部を撮影する。 第8夜 9月17日 午前4時頃。 部屋で絵を描いていたクリスティと話したジュリーは、今でもトビーと話しているか尋ねる。 それを認めたクリスティは、トビーから話してはダメだと言われているとジュリーに伝える。 自分で聞けばいいとと言うクリスティは、トビーが隣にいることをジュリーに教える。 何も見えないジュリーだったが、クリスティからいると言われる。 今回の件をランディと話したデニスは、霊が出てくるとしたら、それには理由があるはずだと言われる。 第10夜 9月19日 午前1時。 部屋で遊んでいたクリスティは、それを撮影するデニスと、トビーのことについて話す。 その後、トビーのことを信じないケイティはクリスティをからかい、物置にいると言われたためにその中に入る。 ドアが閉まり閉じ込められたケイティは、それをクリスティのせいにして喧嘩になる。 そこに現れたジュリーは二人を落ち着かせるが、トビーが閉めたと言うクリスティは、彼がそこにいると母に伝える。 その夜、ベビーシッターのリサ(ヨハンナ・ブラディ)に子供達を任せたジュリーは、デニスと外出する。 午後10時。 床に落ちていたシーツを片付けたリサは、眠っている子供達の様子を見に行き、物音を聞いて驚く。 午後11時。 昨晩の映像をチェックしたデニスとランディは、誰かが被っているシーツが突然、床に広がり、何かを見たリサが驚く映像を確認する。 それを見たランディは驚き、デニスと共に怪奇現象だと確信する。 第13夜 9月22日 ベッドから起きたクリスティは、ジュリーとデニスの寝室に向かい、その場に1時間以上も立ったままでいる。 部屋に戻り、眠るのでもう話はしないとトビーに伝えたクリスティは、ベッドに入る。 翌日、子供部屋の物置を調べたデニスは、落書きのようなものに気づく。 高熱が出たクリスティをジュリーと病院に連れて行くため、デニスはランディを呼んでケイティのことを任せる。 ”ブラディ・マリー”のことを覚えていたケイティは、カメラを持ったランディと共にトイレに向かう。 電気を消して鏡に向かって”ブラディ・マリー”と3回言ったケイティは、何も起きないために電気をつけたランディに早過ぎると伝える。 もう一度それを試し電気を消したまま待っていたランディは、何か聞こえたと言って電気を点ける。 腹部に引っかき傷ができたランディは不思議に思い、その場が激しく揺れたためにケイティは取り乱しそうになる。 ケイティを落ち着かせたランディは、ドアを開けて部屋の様子を見るが、その場のテーブルと椅子などが吹き飛ぶ。 もう一度部屋の様子を見たランディは、大丈夫だということを確認して、自分のせいだと言って泣きながら謝罪するケイティをなだめる。 帰宅したデニスに、ここには二度と来ないと伝えたランディは、何かに腹部を傷つけられと伝えて、家を出るようにと警告し、ビデオの映像を見るべきだと言ってその場を去る。 映像をチェックしたデニスは”悪魔学”などを調べてジュリーを呼び、1930年代の魔女の写真を見せて、それに写っている首飾りに子供部屋のものと同じ印があることを伝える。 クリスティを追って子供部屋に向かったケイティは、見えない何かにぶつかり驚く。 話を聞こうとせずに興奮するジュリーを落ち着かせたデニスは、魔女達が儀式をした娘の妊娠を待ち、産まれた男の子を奪い娘の記憶を消したと話す。 動揺するケイティはジュリーを呼ぼうとするが、髪の毛を掴まれる。 ビデオのチェックばかりするデニスを非難するジュリーだったが、動揺しながら現れたケイティから、トビーに髪の毛を引っ張られたと言われる。 それをデニスのせいにするジュリーは、ビデオを見てほしいと言う彼の言葉を無視して部屋を出る。 第14夜 9月23日 午前1時半過ぎ。 怖くなったケイティはジュリーの名前を呼ぶが、襲い掛かるトビーに引きずられる。 放すようにとトビーに伝えたクリスティは、解放されたケイティとベッドに入る。 お昼前に、クリスティから祖母の家に行きたいと言われたジュリーは、行くつもりはないと伝える。 ドアを叩く音で電話を切り入り口に向かったジュリーは、誰もいないためにキッチンに戻る。 その場にあったテーブルなどがなくなっていることに気づいたジュリーは、天井からそれらが落ちてきたために驚く。 叫び声をあげたジュリーは、この家を出るとデニスに伝える。 カリフォルニア州、ムーアパーク。 夜になり、カメラをセットして10時にベッドに入ったデニスは、1時過ぎに物音で目覚め、母が不眠症だと言ってジュリーが様子を見に行く。 暫くしてジュリーを呼んでも返事がないため、カメラを持って彼女を捜したデニスは、人影に気づくものの誰もいなかった。 昼間クリスティが気にしていた、その部屋に掛けてあった絵が外れていることに気づいたデニスは、壁に何かが描かれていることを確認する。 ジュリーを捜すデニスは、別の部屋に何人かといた異様な雰囲気のロイスに気づき、その場から離れてドアの鍵をかける。 階段の上で宙に浮いていたジュリーの死体は落下し、デニスは、その場に現れたクリスティを守ろうとして身を潜める。 危険を感じたデニスは家を出ようと考え、倒れているジュリーの傍にいるケイティに近づく。 振り向いたケイティに襲われたデニスは、ダメージを受けたために這って移動するものの、現れたロイスの前で体がねじ曲がり息絶える。 ロイスはケイティと二階に向かい、トビーに声をかけるクリスティも連れて行く。 その様子を捉えていた映像は、うめき声が聞こえた後に消える。
...全てを見る(結末あり)
物音に気づいたジュリーはデニスを起こし、庭のテントの中で寝ているはずの子供達が戻ったと思う。
ベッドを出たクリスティは、家の中を走り回る。
目覚めてキッチンに向かったジュリーは、照明が破裂したために驚き、デニスが起きてくる。
子供達を寝かせたリサはキッチンにいたのだが、シーツを被っている誰かに気づかない。
デニスと共に帰宅したジュリーは、何も話さず帰ったリサの様子がおかしいことを気にしながら、子供達が眠っていることを確認する。
何かに気づいたケイティはクリスティを起こし、部屋の中の物が動き始める。
家族と共に母ロイスの家に着いたジュリーは、ここにもトビーがいると言うクリスティの言葉を気にする。
参考:
・「パラノーマル・アクティビティ」(2007)
・「パラノーマル・アクティビティ2」(2010)
・「パラノーマル・アクティビティ3」(2011)
・「パラノーマル・アクティビティ4」(2012)
・「パラノーマル・アクティビティ/呪いの印」(2014)
・「パラノーマル・アクティビティ5」(2015)
・「パラノーマル・アクティビティ7」(2021)
*(簡略ストー リー)
1988年9月、カリフォルニア州 サンタローザ。
ケイティとクリスティの姉妹は、母ジュリーと恋人のデニスと暮らしていた。
不審な物音、たまたま撮影した映像に映る物体やクリスティの様子がおかしいため、カメラマンのデニスは家の中にカメラを設置する。
”トビー”という人物と話すクリスティは、自分だけに見えるその存在を信じる。
今回の件を霊による怪奇現象と考えたデニスは、警戒してジュリーに相談するのだが、彼女はそれを信じようとしない・・・。
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ファウンド・フッテージ・ホラーとして、衝撃的な映像手法で世界中で話題になった「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの第三作。
前作で、霊にとり憑かれた姉に殺された妹が、幼少期に霊と交流できたという真実が分かる、18年前の出来事が描かれた作品。
幼少期に怖い体験をしたことだけが明らかにされた前作で、その内容を知ることができなかった観客にとって、非常に興味深い物語となっている。
前作同様、一作目の高評価には及ばなかったものの、本作も500万ドルという低予算ながら、北米興行収入は約1億ドル、全世界では2億ドルを超すシリーズ最高のヒットとなった。
幼い姉妹を演ずるクロエ・チェンゲリとジェシカ・タイラー・ブラウンは演技をしているとは思えず、恐怖シーンを撮影する状況下では本当に怖がっている様子であり、実生活に影響しないか心配になってしまう。
前作の1年前と空き巣に入られる場面の映像として冒頭だけ登場する姉妹、ケイティー・フェザーストンとスプレイグ・グレイデン、妹の夫ブライアン・ボーランド、姉妹の母親ローレン・ビットナー、その恋人でカメラマンのクリストファー・ニコラス・スミス、彼の同僚ダスティン・イングラム、姉妹のベビーシッターとして恐怖体験をするヨハンナ・ブラディ、姉妹を霊の世界に導く祖母ハリー・フットなどが共演している。