ブライスは店に入り、その場にいたクリストファー(キーラン・カルキン)は、アビーにチアリーダーになれると伝えるものの、あなたは死人になれると言われたために立ち去る。
ゴミ箱に火を点けたアビーが気になり後をつけたリチャードは、変態と間違われる。
リチャードは、子供がいないにも拘らず、ベビーシッターを探しているとアビーに伝える。
住所を聞き金曜日の6時に約束したアビーは、リチャードの名前を聞かず、自分の名前も教えないままその場を去る。
家に戻ったリチャードは、タイプに向かうものの文章が浮かばない。
港で考え事をするリチャードは、キャプテン・エクセレントから一人では何にもできないと言われ、苛立ちながら家に向かう。
金曜日。
訪ねて来たアビーに子供はいないことを伝えたリチャードは、彼女に留守番を頼んで出かける。
リチャードが作家だと知ったアビーは、著書”表現者”の内容を見て気になり、一冊バッグに入れる。
クリストファーが現れたために驚いたアビーは、子供もいないのにベビーシッターを雇ったリチャードは変態だと言う彼に、有名な作家だと伝える。
クリストファーが自分に夢中だと知ったアビーは、ブライスは冷たい男だと話す彼から愛を告げられる。
桟橋にいたリチャードは、キャプテン・エクセレントから、アビーと何をする気だと訊かれ、その件については答えず、いつものようにポーズを決める彼に励ましてもらう。
家に戻ったリチャードは、アビーがつくってくれたスープを飲み、その創作意欲に感心する。
絶滅した”ヒースヘン”について話し、アビーに興味を持ったリチャードは、バイト代の支払いをする。
リチャードは、来週も同じ時間に約束するものの、アビーの名前を教えてもらえなかった。
翌日、リチャードは訪ねて来たクレアと過ごし食事をする。
部屋でリチャードの著書”表現者”を読んでいたアビーは、遊び来ていたクリストファーから、ブライスは相応しい相手でないと言われるものの、彼とデートするために出かける。
車の中でブライスと愛し合ったアビーは、彼の素っ気ない態度が気になる。
週末を過ごしたクレアを見送ったリチャードは、相変わらず文章がかけず、来た時から気に入らないソファーを家の外に出してしまう。
金曜日。
キャプテン・エクセレントの忠告を無視して、訪ねて来たアビーを迎え入れたリチャードは、彼女から名前を教えてもらえる。
父が漁師だと言うアビーからヒラメをもらったリチャードは、彼女が著書を読んでくれたことを知る。
アビーに町で楽しめる場所を尋ねたリチャードは、バーを教えてもらい、本の感想を訊く。
自分の意見を訊かれたリチャードは、駄作だと答える。
用意した野菜をアビーに見せたリチャードは、気が向いたらスープをつくって欲しいと伝えて出かけようとする。
アビーから、いい本だし感激したと言われたリチャードは、何も答えずに出かける。
バーでヒースヘン絶滅の話などで客と盛り上がったリチャードは、家に戻り、アビーがつくったスープを褒める。
酔ったリチャードから美しい子だと言われ迫られたアビーは、彼を殴ってしまい焦りう、その場を去る。
翌日、クリストファーにその件を話したアビーは、リチャードを殴ったことを後悔する。
目覚めたリチャードは、クレアが来ていることに気づき、ソファーとスープのことを訊かれる。
顔に傷があるリチャードが、売れ行きの悪い著書を大量に引き取ったことを知ったクレアは、呆れてしまう。
そこにアビーが現れ、リチャードは彼女を追い払うが、サイテーだと言う彼女から、昨夜、自分が迫ったことを知らされて驚く。
謝りに来ただけだと言うアビーは、リチャードを変態呼ばわりしてその場を去る。
シャワーから出たクレアは誰が来たのか気になり、リチャードは、キャプテン・エクセレントに言われて、ガールスカウトだと彼女に伝える。
大量の著書に囲まれながらタイプライターに向かったリチャードだったが、文章が浮かばない。
クレアから、冷蔵庫のヒラメのことを訊かれたリチャードは、それを料理しようとするものの、まともに調理できない。
その後、リチャードは町に向かいアビーに声をかけ、バイト代を払おうとして、追い払ったことを謝罪する。
ブライスに呼ばれたアビーは、リチャードから水曜の夜の留守番を頼まれる。
家に戻ったリチャードは、アビーが訪ねて来たことに気づくものの、キャプテン・エクセレントに制止される。
それを振り切ってアビーと話したリチャードは、見せたいものがあると言う彼女と車で出かける。
海岸でアビーと話したリチャードは、手がうまく動かせrないと言いながら、自分は”ペーパーマン”だと伝える。
”作家”だと言うアビーは、突然、海に入りリチャードを驚かせる。
リチャードは戻ったアビーを抱きしめ、その様子を見ていたクリストファーは立ち去り、彼女はそれを気にする。
家に戻ったリチャードは、アビーから、双子の妹エイミーが波にのまれて死んだ話しを聞く。
毎年、あの場所で波に向かい岸に戻るという話を聞いたリチャードは、アビーの気持ちを察する。
リチャードが一人っ子だと聞いていいたアビーは、自分も同じだと伝える。
その後クリストファーは、毎年、二人ですることにリチャードを連れて来た理由をアビーに尋ねる。
アビーとリチャードとの関係を気にするクリストファーは、彼は愛していないと伝える。
クリストファーは、カリフォルニアに行くかもしれないので、ずっと自分が一緒に入れると思わない方がいいとアビーに伝える。
その後、クレアからの電話を無視するリチャードは、著書でカウチをつくり、訪ねて来たアビーを驚かせる。
アビーと新作のタイトルを考えたリチャードは、彼女が考えた”ペーパーマン”が気に入る。
ダイナーでアビーと話していたリチャードは、現れたブライスがパーティーを計画していることを知り、家を貸すことにする。
訪ねて来たクレアから、家具がすべて外に出した理由を訊かれたリチャードは、著書でカウチをつくり電話に出ないことなどを追及され責められる。
逆に幸せを偽っていないか尋ねたリチャードは、クレアから不幸せだと言われ、若いころとは違うと反論する彼女に説教される。
その後もまったく執筆が進まないリチャードは、アビーの家に向かい、彼女から魚の調理法を教わる。
リチャードと食事をして楽しい時間を過ごしたアビーは、窓の外で自分たちを見つめるクリストファーが気になる。
数日後、パーティーの準備をしたリチャードは、アビーらを歓迎する。
仲間に入り楽しんだリチャードは、ブライスが他の女の子といちゃついていることを知り、アビーを傷つけるなと言って争いになる。
リチャードを殴ったブライスから、彼との関係を疑われたアビーは、施設に入っていたことで侮辱されたために憤慨する。
ブライスら全員を追い出したアビーは、父親のような自分への愛情を酔いながら語るリチャードの気持ちを理解する。
数か月病院に入っていたと言うアビーは、エイミーと二人で海に入ろうとしたことを、両親に話せなかったと眠っているリチャードに伝える。
自分は引き返し、エイミーを救えなかったと言うアビーは、8歳の自分たちには未来があることが分からなかったと涙しながら話す。
眠っているリチャードとアビーを見つめるキャプテン・エクセレントは、その場に現れたクリストファーに、彼はいつも判断を誤ると伝える。
アビーもだと言われたキャプテン・エクセレントは、それが彼女が8歳の頃からだと知り、リチャードは40年くらいだと伝える。
自分の役割は何でもすることで、励まして秘密を聞くことだと伝えたキャプテン・エクセレントは、クリストファーがアビーに恋していることを知る。
もうすぐお別れだと言うクリストファーに、早い方がいいと伝えたキャプテン・エクセレントは、逃げなけらば自分のようになると助言する。
それは困ると言いながら、クリストファーはキャプテン・エクセレントと握手する。
翌朝、友人のルーシー(アラベラ・フィールド)とピーター(クリス・パーネル)と共に現れたクレアは、リチャードとアビーが寄り添って寝ていたために驚く。
二人を起こしたクレアは、リチャードがベビーシッターだと言うアビーを追い出す。
誤解を解こうとするリチャードは、高校生たちとビールパーティーをしたと言っても信じてもらえず、アビーは友達だとクレアに伝える。
クレアを堅物だと決めつけるリチャードは、子供をつくらなかった理由を尋ねる。
空想の友達がいる自分が子供だからだと言われたリチャードは、自分らしくいられるシンプルな人との関りや暮らしを求めたとクレアに伝える。
築いた世界が自分で終わらないように、次の世代に引継ぎたかったと話すリチャードは、気を利かせて去ろうとするピーターとルーシーに冗談を言う。
ピーターとルーシーを見送ったクレアは、リチャードにアビーの年齢を尋ね、親になる覚悟はなかったのはあなただと言って彼を批判する。
執筆もまったく進んでいないことを知ったクレアは、憤慨してリチャードを罵倒する。
手の使い方が分からないと言われたクレアは、自分が笑顔を失ったことを批判され、リチャードを見限り出て行く。
自転車で”キャンプ・ヒーロー州立公園”に向かったリチャードは、係員に、ヒースヘンの最後の一羽が生きた場所に敬意を表しに来たことを伝える。
キャプテン・エクセレントから、ヒースヘンが絶滅しなければ人生も違っていたかもしれないと言われたリチャードは、子供もいない自分は同じように忘れ去られる運命だと伝える。
別れる時が来たとキャプテン・エクセレントに伝えたリチャードは、飛び去る彼を見つめる。
家に戻ったリチャードは、ヒースヘンのポスターを外す。
車の中で泣いていたクレアに声をかけたアビーは、リチャードのように自分を驚かしてくれる父親が欲しかったと伝える。
何も語らず頷いたクレアは、その場を去る。
主人公の名前で悩んでいたリチャードは、それを”リチャード”に決めた瞬間、突然、文章が浮かびタイプを打ち始める。
翌日、アビーに会いに行ったリチャードは、自分の夢を見たと言われ、この地を去ることを伝える。
折り紙の白鳥を受け取ったアビーは、お礼だと言ってリチャードにキスする。
その後アビーは、クリストファーが自分の部屋で首を吊ることを想像してしまう。
クレアと話し合ったリチャードは、自分はクズだと言って謝罪し、ソファーを家の中に戻そうとする。
アビーは、白鳥の折り紙にリチャードの物語が書かれていることに気づく。
”空想の友だちと絶滅する鳥にしか共感できないリチャードは、孤独という共通点を持つ自分に似た少女に出会い、知らない世界を教わり、それが友情かも知れないと思う・・・。”
折り紙を持って海岸に向かったアビーは、それを波に乗せて運ばれる様子を見つめる。
家を片付け終わったリチャードは、車の運転席に座り、クレアと共にニューヨークに戻ろうとする。
リチャードを見送るキャプテン・エクセレントは、自分に気づいた彼に中指を立てる。