1958年に発表された、マイケル・ボンドによる児童文学”くまのパディントン”を基に製作された作品。 ペルーのジャングルからイギリスの探検家を捜すために旅をしてきたクマと世話をすることになった家族との親交を描く、監督、原案、脚本ポール・キング、主演ベン・ウィショー、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、ニコール・キッドマン、ジム・ブロードベント他共演のコメディ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ポール・キング
製作:デヴィッド・ハイマン
製作総指揮
ロージー・アリソン
ジェフリー・クリフォード
オリヴィエ・クルソン
ロン・ハルパーン
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
原作:マイケル・ボンド”くまのパディントン”
原案
ポール・キング
ヘイミッシュ・マッコール
脚本:ポール・キング
撮影:エリック・ウィルソン
編集:マーク・エヴァソン
音楽:ニック・ウラタ
出演
パディントン:ベン・ウィショー
ヘンリー・ブラウン:ヒュー・ボネヴィル
メアリー・ブラウン:サリー・ホーキンス
ジュディ・ブラウン:マデリン・ハリス
ジョナサン・ブラウン:サミュエル・ジョスリン
バード夫人:ジュリー・ウォルターズ
ミリセント・クライド:ニコール・キッドマン
サミュエル・グルーバー:ジム・ブロードベント
カリー:ピーター・カパルディ
ルーシー:イメルダ・スタウントン
パストゥーゾ:マイケル・ガンボン
モンゴメリー・クライド:ティム・ダウニー
バリー:サイモン・ファーナビー
ジョー:マット・ルーカス
アンドレ:マット・キング
紳士:マイケル・ボンド
イギリス 映画
配給 StudioCanal
2014年製作 95分
公開
イギリス:2014年11月28日
北米:2015年1月16日
日本:2016年1月15日
製作費 $55,000,000
北米興行収入 $76,271,830
世界 $268,047,810
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ペルー。
イギリスの地理学者のモンゴメリー・クライド(ティム・ダウニー)は、ジャングルの奥深くに向かい新種のクマを見つける。
博物館に送ろうと考えたクライドはクマに銃を向けるものの、クマが目の前に迫ったために死を覚悟する。
ところが、襲い掛かろうとしないクマは自分の世界を案内し、クライドもお礼に人間社会のことを教えて、オスとメスそれぞれに、パストゥーゾとルーシーというボクサーと母の名前をつけた。
パストゥーゾとルーシーと親交を深めたクライドは、英語も教える。
そしてクライドは、ロンドンに来れば歓迎すると言って、パストゥーゾとルーシーに別れを告げて祖国に戻る。
数十年後。 そんな時、大地震が起きてパストゥーゾが亡くなり、クマとルーシーは悲しむ。 歓迎すると言ってくれた探検家に会うため、ロンドンに向かおうとしたクマと共に川を下り港に着いたルーシーは、自分は年寄りなので行けないと言ってホームで暮らすことを伝える。 首に札をかけてやったルーシーは、探検家からもらったパストゥーゾの赤い帽子をクマに被せて、お行儀よくするようにと伝えてその場を去る。 イギリス。 パディントン駅。 しかし、誰にも相手にされないクマは、夜になり心細く思い、帽子に隠してある保存食のサンドイッチを食べようとするものの、ハトが群がってしまう。 家族と共に電車を降りたヘンリー・ブラウン(ヒュー・ボネヴィル)は、妻メアリー(サリー・ホーキンス)、娘のジュディ(マデリン・ハリス)と息子のジョナサン(サミュエル・ジョスリン)に、挨拶するクマを無視するようにと伝える。 ショックを受けたクマだったが、歩み寄ってきたメアリーに話しかけられる。 亡くなった両親やペルーのホームにいるおばの話をするクマの首に吊るされた札に気づいたメアリーは、”このクマをよろしく”という言葉が書いてあるのを確認する。 面倒に巻き込まれる前に帰ろうとするヘンリーだったが、メアリーは力になるとクマに伝える。 仕方なくクマに食べ物を与えたヘンリーは、メアリーから、受け入れる場所が見つかるまで一晩だけでも家に泊めてあげたいと言われる。 名前を訊かれたクマは、人間には発音が難しいと答え、パディントン駅で出会ったことから、メアリーは”パディントン”と名付ける。 ジョー(マット・ルーカス)が運転するタクシーでブラウン家に着いたパディントンは、そこを我が家のように思うが、メアリーから引き取る人を探すと言われる。 それがメアリーではダメなのかと尋ねたパディントンは、ヘンリーからダメに決まっていると言われる。 ヘンリーは、親戚もいないと言うパディントンに、そういう子供は施設に入れられると伝える。 ペルーに来た探検家のこと思い出したパディントンは、ロンドンに来れば歓迎すると言っていたと聞いたことを伝え、ヘンリーはその探検家を探そうとする。 名前も分からない人物だったが、メアリーは、ペルーを探検した人は少ないと言って見つかるかもしれないと考える。 家を壊される可能性があると考えたヘンリーは、保険会社に電話をして保障額を上げようとする。 家政婦のバード夫人(ジュリー・ウォルターズ)にパディントンのことを話そうとしたジョナサンだったが、驚くような様子はなかった。 家族はパディントンをどこに寝かせるかという話になり、ヘンリーは屋根裏部屋に入れて鍵をかけるように指示する。 その頃パディントンは、バスルームの物をいじり壊してしまい、水が漏れて部屋に充満する。 天井から水滴が落ちたことに気づいたヘンリーは、二階のバスルームを見に行きドアを開ける。 溜まっていた水が洪水のように流れ出し、パディントンはバスタブに乗って階下に向かいキッチンで止まる。 ロンドンでの初日から大変なことが起き、想像していたこととはかけ離れているパディントンは、幸いブラウン家で世話にはなったのだが、この先、行き場もないことを嘆く。 奇妙な家族であるブラウン家の主人ヘンリーは、リスク管理の仕事をしているため、家にクマがいると災難が起きる確率が高くなると考える。 メアリーは冒険小説の挿絵画家で、ジュディは、家を出て自立するために中国語を習い、ジョナサンの夢は宇宙飛行士で、親戚のバード夫人も同居していた。 明日は役所に連れて行かれると考えるパディントンは、様子を見に来たメアリーから、イギリスの探検家がペルーに行った記録はないと言われる。 被っている帽子をくれた探検家は本当にいたと言うパディントンは、メアリーから、骨董品店の友人に協力してもらえば手掛かりをつかめるかもしれないと言われる。 ヘンリーには役所に行くと思わせておけばいいと言うメアリーは、家を見つけるのが先決だとパディントンに伝える。 自然史博物館。 それがパディントン駅に向かったことも知ったミリセントは、探しているクマだと考え、捕えようとする。 翌朝、出かけようとしたヘンリーらは、隣人のカリー(ピーター・カパルディ)から声をかけられ、昨夜の騒ぎのことなどを訊かれ、パディントンを見た彼から嫌味などを言われる。 駅で家族と別れたメアリーは、パディントンを連れて骨董品店に向かい、主人のサミュエル・グルーバー(ジム・ブロードベント)が、赤い帽子について調べ始める。 パディントンは、万引き犯アンドレ(マット・キング)が落した本を彼のものだと思い、店を出たアンドレにそれを渡そうとする。 騒ぎを起こしながらアンドレを追ったパディントンは、学校の前で追いつく。 スリだったアンドレは駆け付けた警官に逮捕され、パディントンは、自分に気づいたジュディに手を振る。 ジュディは迷惑に思うものの、それを見ていた子供達は、スリを捕えたパディントンに声援を送る。 骨董店に戻ったパディントンは客達に褒められ、サミュエルから、帽子は地理学者協会のメンバーだけに与えられるものだと分かったと言われる。 それが探検家の会であり、その場に行けば誰の帽子か分かると言われたパディントンとメアリーは喜ぶ。 パディントン駅の警備室に忍び込んだミリセントは、監視カメラの映像をチェックして、クマが乗ったタクシーのナンバーを確認し、必ず剥製にしてみせると心に誓う。 その夜、メアリーは、パディントンのことでヘンリーから小言を言われる。 新聞の一面に載るパディントンに、冷たくしたことを謝罪したジュディは、新しい学校で変な目で見られたくなかったと伝える。 父ヘンリーは石頭過ぎると言うジョナサンに、バード夫人は、昔は今とは違い、男は父親になれば変わるもので皆を愛していると伝える。 ヘンリーに気に入られるために、ジュディとジョナサンに体を洗ってもらったパディントンは、ヘンリーやジョナサンが着た古いコートをバード夫人から渡され、それが気に入る。 騒がしい二階に気づき再び事件が起きたと思い、メアリーと子供部屋に向かったヘンリーは、微笑ましい光景に、思わず似合っているとパディントンに伝える。 メアリーは、パディントンを家族のように思い、役所には連れて行かずに地理学者協会に聞いてみてほしいと子供達からも言われたヘンリーは、調べてみることを約束する。 ジョナサンはヘンリーに抱き着き、パディントンも感謝する。 タクシーを見つけ出したミリセントは、クマを乗せたことをドライバーのジョー(マット・ルーカス)に確認し、その場に向かおうとする。 客の秘密を守る義務があると言われたミリセントはジョーを脅し、クマの向かった場所がウィンザー・ガーデンだと聞き出す。 翌日、ウィンザー・ガーデンに向かったミリセントは、クマを確認する。 カリーに一目惚れされたミリセントは、彼からクマの情報を得る。 地理学者協会に向かったヘンリーとパディントンだったが、該当する探検家はいないと言われる。 資料室に忍び込もうとしたパディントンは、ヘンリーから、本当に探検家はいたのかと訊かれ、疑う彼に、探検家が自分に家をくれるはずだと伝える。 女装して掃除婦に扮したヘンリーは、警備員のバリー(サイモン・ファーナビー)に疑われながら資料室のコンピューターでペルーの探検家を調べ、200件もあることを知る。 何とか資料であるフィルムを見つけたヘンリーとパディントンは、騒ぎを起こしながらもその場から逃れる。 カリーの家に招かれたミリセントは、町の害になるクマを捕えるために監視してほしいと言って、彼に協力を求める。 その夜、フィルムを家族と確認したパディントンは、スクリーンに映し出されたジャングルを見ながら、故郷のパストゥーゾとルーシーのことを想い出す。 パディントンは、、ロンドンに来たら歓迎するとパストゥーゾとルーシーに約束した探検家が”モンゴメリー・クライド”だということを知る。 故郷を懐かしく思うものの、ロンドンの生活にも慣れてブラウン家の人達とも親交を深めたパディントンは、そこが自分の家のように思えてくる。 家族は、モンゴメリー・クライドを探すことに協力し、パディントンが一人で留守番していることを知ったカリーは、それをミリセントに知らせる。 カリーの家に向かい、屋上からブラウン家に侵入したミリセントは、パディントンを捕らえることができず、ボヤ騒ぎを起こしてしまう。 頭がゾウで体がヘビの侵入者に襲われたと戻った家族に伝え、自分のせいではないと訴えるパディントンだったが、とても信じられる話ではなかった。 我慢の限界だと苛立つヘンリーに、子供達はパディントンが大好きだと反論するメアリーだったが、危険な上に本当のことを話さない者とは一緒に住めないと言われる。 二人の会話を聞いてしまったパディントンは、札をクビにかけて家を出る。 雨の中、街を歩くパディントンは、寂しい夜を過ごす。 翌朝、世話になったことを感謝するパディントンの置手紙を見つけたメアリーは、それを家族に読んで聞かせる。 住む世界が違うのでこれでよかったと考えるヘンリーは子供達に批判され、メアリーからは、パディントンの無事を知りたいと言われる。 バード夫人から、この家にはパディントンが必要だと思わないのかと言われたヘンリーは悩む。 その頃パディントンは、クライドという人物の家を訪ねて探検家を捜す。 警察に向かったメアリーはパディントンの捜索願を出し、手掛かりがはないと彼女から言われたヘンリーも心を痛める。 最後の家で、モンゴメリー・クライドが自分の家だとインターフォンの声で言われたパディントンは、家主の女性に招き入れられる。 父は亡くなったと言いながら二階から下りて来たのはミリセントだった。 ミリセントは、ロンドンに来れば歓迎すると言われたと話すパディントンに、自分が家を与えると伝える。 パディントンを連れて出かけようとしたミリセントは、現れたカリーにクマを見られ、自然史博物館にいることが最善だと伝える。 クマが剥製にされることを知ったカリーは残酷だと思うが、ミリセントに追い払われる。 裏切られたカリーは、ヘンリーに電話をしてクマの情報を伝える。 パディントンが浚われたことを知ったヘンリーは、それを家族に伝えて自然史博物館に向かう。 探検した場所の標本の提供を拒むクライドは、協会からその場所を教えるよう要求された。 クライドはそれも拒んだため、協会に探検の記録を抹消されて除名されてしまったた。 家族の幸せよりクマなどを選んだ父の考えを理解できないミリセントは、父ができなかった仕事を自分がやり遂げることを心に誓ったのだった。 その時が来たと言うミリセントは標本ケースを見せて、剥製にすることをパディントンに伝える。 パディントンは逃げようとするが、麻酔銃を撃たれて眠らされる。 自然史博物館に到着したヘンリーらは、下水道から侵入しようとする。 警備室に向かったバード夫人は、バスに乗り遅れたと言って休ませてもらう。 科学教材で爆弾を作ったジョナサンは入り口を爆破し、家族は建物内に侵入する。 停電させたヘンリーは窓から出て、眠らされて処置されそうなパディントンの元に向かう。 警備員に酒を飲ませたバード夫人は、家族の様子が映るモニターを見せないようにする。 目覚めたパディントンに、助けに来たことを窓の外から伝えたヘンリーは、カリーから全てを聞いたと言って、信じなかったことを謝罪する。 電気を復旧させたミリセントは侵入者に気づき、パディントンが逃げたことを知り捕えようとする。 標本室に入り、掃除機を使い焼却炉の煙突を登り脱出しようとしたパディントンは、出口寸前で落下しそうになるものの、家族に助けられる。 そこに現れたミリセントに麻酔銃を向けられたヘンリーは、パディントンは家族だと言って全員を連れて行けと伝える。 ミリセントから、初めて人間の剥製が作れると言われたため、パディントンは家族を救うために彼女の元に向かおうとする。 その場にハトがいることに気づいたパディントンは、最後のお願いだと言って、帽子に隠してある保存食のサンドイッチを食べさせてほしいと伝える。 パディントンが帽子からサンドイッチを出した瞬間、ハトがそれに群がり、驚いたミリセントは落ちそうになる。 何とか体制を整えたミリセントだったが、酔ったバード夫人が扉を開けたために、ミリセントは落下してポールに摑まる。 パディントンはバード夫人に感謝し、家族は抱き合う。 その後、ブラウン家の一員になったパディントンは、皆と共にマーマレードの日を楽しむ。 ペルーのホームで暮らすルーシーは、ロンドンでの暮らしを伝えるパディントンからの手紙を受け取る。 逮捕されて裁かれたミリセントは、動物園で地域奉仕の罰を課せられる。 ブラウン家では、バード夫人のヒザの調子もよく、ジュディがボーイフレンドのトニーを連れて来たことにメアリーは感激し、ヘンリーとジョナサンは、失敗を恐れずにロケットを作り、パディントンは、風変わりな家族と共にロンドンでの生活を楽しむ。
クライドに教わったマーマレードを作ることに成功したクマ(ベン・ウィショー)は、パストゥーゾ(マイケル・ガンボン)とルーシー(イメルダ・スタウントン)と共に喜ぶ。
...全てを見る(結末あり)
救命ボートに隠れてマーマレードを食べながら旅をしたクマは、郵便物に紛れ込んでロンドンに向かう。
運ばれた郵便袋から出たクマは、ルーシーから”お行儀よくするように”と言われたことを思い出し、人々に挨拶する。
剥製部長のミリセント・クライド(ニコール・キッドマン)は、マーマレードを食べながら、貨物船でペルーから来た動物がいたことを知る。
参考:
・「パディントン」(2014)
・「パディントン2」(2017)
*(簡略ストー リー)
ペルーに向かったイギリスの地理学者クライドは新種のクマを発見し、オスとメスにパストゥーゾとルーシーという名前を付けて親交を深め、ロンドンに来れば歓迎すると伝えて帰国する。
数十年後、地震によりパストゥーゾは亡くなり、おばのルーシーと港に向かったクマは、探検家からもらった赤い帽子と”このクマをよろしく”という札を渡されて一人で旅立つ。
貨物船の郵便物に紛れ込みロンドンのパディントン駅に向かったクマは、ブラウン家のヘンリーには無視されるものの、妻のメアリーから声をかけられる。
クマが首から下げている札を見たメアリーは気の毒に思い、ヘンリーを説得して家に連れて行く。
駅の名前を取り”パディントン”と名付けられたクマは、何も知らない人間の家で騒ぎを起こしてしまい、ヘンリーは憤慨する。
ヘンリーから、パディントンを役所に連れて行くよう指示されたメアリーだったが、友人である骨董店のサミュエルに協力を求め、パディントンが被っていた帽子を手掛かりに、探検家が地理学者協会員であること知る。
その頃、自然史博物館の剥製部長ミリセントは、ペルーから来たクマの情報を得て、ある理由でそれを捕えようとするのだが・・・。
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マイケル・ボンドによる世界的な大ベストセラー児童文学”くまのパディントン”の実写版映画であり、ポール・キングが監督、原案、脚本を担当し、イギリスの個性派スター豪華競演も話題になった作品。
ペルーのジャングルで育ったにも拘わらず、イギリス人の探検家と親交を深めたために礼儀正しい振る舞いが特徴のクマが主人公というところに注目したい。
何も知らずに人間社会に飛び込んだため、騒動は起こすものの、心優しい主人公のパディントンを通して、人への思い遣りや常識などを教えさせられる、子供だけではなくあらゆる年齢層に受け入れられた作品。
愉快であり心温まる内容に加え、ヒューマニズム溢れるシーンには思わず涙してしまう。
現代劇ではあるが、第二次大戦中にロンドンから疎開する子供達を思わせる、パディントンの首にかけられた”このクマをよろしく”という札のアイデアなど、どこか懐かしい古風な雰囲気が漂う作品でもある。
北米興行収入は約7600ドル、全世界では約2億6800万ドルの大ヒットとなった。
慣れない人間社会で精一杯生きようとする健気な姿が何とも愛らしい、主人公パディントンの声を担当するベン・ウィショー、当初はパディントンを迷惑に思うが、次第に心を動かされるブラウン家の家長ヒュー・ボネヴィル、その妻で、出会いからパディントンに優しく接して協力するサリー・ホーキンス、その子供達マデリン・ハリスとサミュエル・ジョスリン、親戚である家政婦のジュリー・ウォルターズ、パディントンを捕えようとする自然史博物館の剥製部長である探検家の娘ニコール・キッドマン、骨董店の主人ジム・ブロードベント、皮肉屋であるブラウン家の隣人ピーター・カパルディ、パディントンを育てたおばイメルダ・スタウントン、おじのマイケル・ガンボン、ペルーでクマと親交を深める探検家ティム・ダウニー、地理学者協会の資料室の警備員サイモン・ファーナビー、タクシー・ドライバーのマット・キング、そして、原作者のマイケル・ボンドが、街のカフェからパディントンに手を振る紳士役で出演している。