ある少女を孤児院から養子に迎えた家族に襲い掛かる恐怖を描く、主演ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマン、CCH・パウンダー共演、監督ジャウム・コレット=セラによるホラー映画。 |
・レオナルド・ディカプリオ / Leonardo DiCaprio 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジャウム・コレット=セラ
製作総指揮
スティーヴ・リチャーズ
ドン・カーモディ
マイケル・アイルランド
製作
ジョエル・シルバー
スーザン・ダウニー
ジェニファー・デイヴィソン・キローラン
レオナルド・ディカプリオ
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン
撮影:ジェフ・カッター
編集:ティム・アルヴァーソン
音楽:ジョン・オットマン
出演
ケイト・コールマン:ヴェラ・ファーミガ
ジョン・コールマン:ピーター・サースガード
エスター:イザベル・ファーマン
シスター・アビゲイル:CCH・パウンダー
ダニエル・コールマン:ジミー・ベネット
マックス・コールマン:アリアーナ・エンジニア
ブラウニング医師:マーゴ・マーティンデイル
ヴァラヴァ医師:カレル・ローデン
バーバラ:ローズマリー・ダンスモア
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2009年製作 123分
公開
北米:2009年7月24日
日本:2009年10月10日
北米興行収入 $41,573,700
世界 $76,699,630
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
3人目の子供を死産で亡くしたケイト・コールマン(ヴェラ・ファーミガ)は、その後、ストレスで精神的に不安定になってしまう。
毎晩のように悪夢にうなされるケイトは、養子をもらもらおうとしていた自分への、それがまだ早いという警告ではないかと、精神科医ブラウニング(マーゴ・マーティンデイル)に話して聞かせる。
かつてアルコール依存症になり、娘マックス(アリアーナ・エンジニア)を溺れさせかけたことのあるケイトは、ワインを買いそうになってしまったこともブラウニング医師に話す。
ケイトは、夫ジョン(ピーター・サースガード)と息子ダニエル(ジミー・ベネット)、難聴の娘マックスとで暮らしていた。
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参考:
・「エスター」(2009)
・「エスター ファースト・キル」(2022)
*(簡略ストー リー)
流産で心に深い傷を負ったケイト・コールマンは、夫ジョンの合意を得て、引き取った孤児の少女エスターに心の安らぎを求める。
知的で才能豊かなエスターは、家族の一員として生活を始めるが、やがて、彼女の周辺では不可解な出来事が頻発する。
ケイトはいち早くエスターの異変に気づき警戒を始める。
しかし、ジョンや周囲の人々は、アルコール依存症だったケイトの言動を信じきれないまま時間は過ぎる。
そして、エスターは悪魔のような本性を現し、家族に襲い掛かる・・・。
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可愛らしさは感じるものの、どこか異質な雰囲気を持つ孤児エスターの、子供にしては異常に思える言動が続き進行する物語。
一般的なホラー作品とはかなり違った雰囲気を感じて頭を傾げていると、その謎が解けるクライマックスは衝撃的だ。
幼気な子供達に、容赦なく迫る恐怖シーンはかなりショッキングでもある。
アルコール依存症、更に娘を溺れさせかけた”前科”のある主人公が、周囲から信頼されずに苦悩する筋立ては、物語をスリリングに展開させる上で必要かもしれないが、新鮮味には欠ける。
監督は、スペイン人のジャウム・コレット=セラで、製作にはレオナルド・ディカプリオも参加している。
そのディカプリオとは「ディパーテッド」(2006)で共演した、実力派女優としてキャリアを積むヴェラ・ファーミガは、心に傷を負った内向的な女性から、中盤以降は家族を守ろうとする強い母親に変貌し、体を張った演技で熱演している。
妻を信頼しきれずに、魔の手の犠牲になる主人公の夫ピーター・サースガード、撮影当時11歳とは思えない、恐怖の殺人鬼を演ずるイザベル・ファーマン、表情や表現力が素晴らし、実際に聴覚に障害を持つ娘役のアリアーナ・エンジニア、息子ジミー・ベネット、祖母ローズマリー・ダンスモア、孤児院のシスター、CCH・パウンダー、精神科医マーゴ・マーティンデイル、エストニアの精神病院医師カレル・ローデンなどが共演している。