| 不動産業者の若き妻と彼女に執着する邪悪な伯爵の関係を描く、製作、監督、脚本ロバート・エガース、主演リリー=ローズ・デップ、ニコラス・ホルト、ビル・スカルスガルド、アーロン・テイラー=ジョンソン、ウィレム・デフォー、エマ・コリン他共演のゴシック・ホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・エガース
製作
ジェフ・ロビノフ
ジョン・グレアム
クリス・コロンバス
エレノア・コロンバス
ロバート・エガース
製作総指揮:バーナード・ベリュー
原作
ヘンリック・ガレーン”吸血鬼ノスフェラトゥ”
ブラム・ストーカー”吸血鬼ドラキュラ”
脚本:ロバート・エガース
撮影:ジェアリン・ブラシュケ
編集:ルイーズ・フォード
音楽:ロビン・キャロラン
出演
エレン・ハッター:リリー=ローズ・デップ
トーマス・ハッター:ニコラス・ホルト
オルロック伯爵:ビル・スカルスガルド
フリードリヒ・ハーディング:アーロン・テイラー=ジョンソン
アルビン・エーバーハルト・フォン・フランツ教授:ウィレム・デフォー
アンナ・ハーディング:エマ・コリン
ヴィルヘルム・ジーヴァース医師:ラルフ・アイネソン
クノック:サイモン・マクバーニー
クララ・ハーディング:アデラ・ヘソヴァ
クララ・ハーディング(声):エラ・バーンスタイン
ルイーズ・ハーディング:ミレーナ・コンスタンティノヴァ
ルイーズ・ハーディング(声)レディス・ディギンズ
アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ(世界)
フォーカス・フィーチャーズ(北米)
2024年製作 132分
公開
北米:2024年12月25日
日本:2025年5月16日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $95,608,240
世界 $181,764,520
■ アカデミー賞 ■
第97回アカデミー賞
・ノミネート
撮影・衣装デザイン・美術・メイクアップ&ヘアスタイリング賞
■ ストーリー ■
エレン(リリー=ローズ・デップ)は、孤独を癒してくれる存在を求めて祈りを捧げげ、図らずも”ノスフェラトゥ”と呼ばれる強力な存在と接触してしまい、二人の間に精神的な繋がりが形成されてしまう。
数年後、ドイツ、ヴィスブルグ。
エレンは、不動産業者のトーマス・ハッター(ニコラス・ホルト)と結婚した。
トーマスは、雇い主のクノック(サイモン・マクバーニー)から、人里離れた場所に住むオルロック伯爵(ビル・スカルスガルド)に、朽ち果てたグリューネヴァルト荘園を売却するという仕事を任される。
死神と接触した悪夢を見たエレンは、トーマスから仕事の話を聞き、悪い前兆だと考え留まるよう懇願する。
トーマスはエレンを説得し、彼女の世話を、裕福な友人フリードリヒ・ハーディング(アーロン・テイラー=ジョンソン)と妊娠中の妻アンナ(エマ・コリン)に任せる。
トーマスを旅立させたクノックは、実は邪悪なオルロックに仕える身だった。
エレンは、自分の髪の毛を入れたロケットをトーマスに渡し、旅立つ夫をフリードリヒとアンナと共に見送る。
トランシルヴァニア、カルパティア山脈。
小さな村に着いたトーマスは、人々から忌み嫌われる。
なんとか宿屋の部屋を借りることができたトーマスは、老婆からオルロックには近寄らないようにと警告される。
その夜トーマスは、ロマの一団が吸血鬼とされる死体を掘り起こし杭で突き刺し、死体から血が噴き出す様子を目撃する。
翌朝、目を覚ましたトーマスは、村人と馬が姿を消したことに気づく。
トーマスは徒歩で旅を続け、現れた無人の馬車に乗り、オルロックの城へと辿り着く。
トーマスを迎えたオルロックは、彼に土地の売却手続きを急がせる。
トーマスは昨夜の出来事をオルロックに話すが、単なる儀式だと言う彼に話を遮られる。
オルロックの不気味で威圧的な態度に、トーマスは不安を募らせる。
翌朝、目覚めたトーマスは、胸に噛み跡があることに気づき、次第に衰弱し恐怖に支配されていく。
事務手続きを進めるオルロックは、トーマスを欺き、エレンとの婚姻を解消する書類に署名させ、エレンから渡されたロケットを彼から奪う。
気分がすぐれないトーマスは城を去ろうとするが、オルロックは、留まって休養するよう指示する。
次第に症状が悪化するトーマスは、胸の噛み跡が増えていることに気づき、恐怖に怯えながら城から脱出しようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
ドイツ映画”吸血鬼ノスフェラトゥ”のヘンリック・ガレーンの脚本と、ブラム・ストーカーの”吸血鬼ドラキュラ”を基に製作された作品。
「ウィッチ」(2015)、「ライトハウス」(2019)などのロバート・エガースが製作と脚本を兼ねて監督し、主演はリリー=ローズ・デップ、ニコラス・ホルト、ビル・スカルスガルド、アーロン・テイラー=ジョンソン、ウィレム・デフォー、エマ・コリンなどが共演した作品。
不動産業者の若き妻と彼女に執着する邪悪な伯爵の関係を描くゴシック・ホラー。
単なる古典的なホラーを基にした作品ではなく、主人公の、女性としての心理描写がテーマとして描かれ、ショック的なものを抑えた、”嫌悪感と穏やかな恐怖”の表現が特徴であり、絵画のような美しいセットや衣装も注目であり、批評家に絶賛された作品。
光やロウソクの明かりを多用した、美術的な美しさを際立たせる映像美は圧巻だ。
ややテンポが遅いストーリー展開や、古典的原作から大きく外れることない内容については、新鮮味に欠けて受け入れられないという声もあった。
第97回アカデミー賞では、撮影、衣装デザイン、美術、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。
北米興行収入は1億ドル弱、全世界では約1億8200万ドルのまずまずのヒットとなった。
ノスフェラトゥとつながり悩まされる女性リリー=ローズ・デップ、その夫である不動産業者ニコラス・ホルト、彼に仕事を依頼する謎の伯爵ビル・スカルスガルド、主人公の世話をするトーマス(ニコラス・ホルト)の友人アーロン・テイラー=ジョンソン、その妻エマ・コリン、スイスの哲学者である、錬金術、神秘主義、オカルトの専門家ウィレム・デフォー、主人公を治療しようとする医師ラルフ・アイネソン、トーマスの雇い主クノック:サイモン・マクバーニー、フリードリヒ(アーロン・テイラー=ジョンソン)の娘アデラ・ヘソヴァ、その声エラ・バーンスタイン、ミレーナ・コンスタンティノヴァ、その声レディス・ディギンズなどが共演している。
