ナンシーは、同僚のグウェン・ロイド(ルピタ・ニョンゴ)と共に慌ただしく仕事をこなす。
機長のデヴィッド・マクミラン(ライナス・ローチ)は、コックピットに現れたナンシーと副操縦士のカイル・ライス(ジェイソン・バトラー・ハーナー)の表情で、二人が昨晩、愛し合ったことに気づく。
離陸の際、不安を解消するために指に娘のリボンを巻いたマークスは、そのことをサマーズに説明する。
暫くしてトイレに向い、禁止されている喫煙をしたマークスは、席に戻りメールを受け取る。
”任務遂行の準備はできたか?”という問いに誰なのかと尋ねたマークスは、客の一人だと答える相手に、この回線への侵入は連邦犯罪だと伝える。
トイレでの喫煙も連邦犯罪だと言われたマークスは、周囲を見渡す。
午後10時53分。
周囲を見回したマークスはエコノミークラスに向い、アラームを20分後にセットするようメールの相手から指示される。
その理由を訊いたマークスは、20分後に機内の誰かを殺すと言われる。
要求を訊いたマークスは、1億5000万ドルだと答える相手から、送金する口座番号を知らされる。
その方法を尋ねたマークスは、機転を利かせて酒を飲み考えろと言われる。
20分後に送金を確認しろと言われたマークスは、それが行われなかった場合は誰かが死ぬと警告される。
機内を見て回ったマークスは、同僚である航空保安官のジャック・ハモンド(アンソン・マウント)を疑い自分のメールを見せる。
ハモンドの携帯電話を確認したマークスは、1億5000万ドルの要求と殺人予告を伝えるが、冷静に対処するようにと言われる。
コックピットに向い、マクミラン機長に脅迫のことを話したマークスは、付近への着陸も検討し、TSA/運輸保安局に送金口座の調査を要請する。
非常事態に気づいたナンシーを呼んだマークスは、もう一人の乗務員のグウェンを彼女がよく知らないために、サマーズに協力を求める。
マークスは、自分がメールを送信するので、携帯電話を見る客にチェックをするよう、ナンシーとサマーズに指示する。
11:05分。
問題があるというメールを送ったマークスは、送金の確認はとれたかという返事を受け取る。
マークスは、航空会社のオーナーが見つからないために時間が必要だと言ってメールのやり取りを続け、ナンシーとサマーズは乗客の何人かをチェックする。
そこにTSAの担当者マレニック(シェー・ウィガム)から電話が入り、安易な行動をとるなと言われたマークスは、メールの相手が娘オリヴィアの名前を知っていたために動揺する。
不審な行動をするハモンドがトイレに向かったため、それを追ったマークスは、彼から金が必要だと言われる。
マークスはハモンドの携帯電話を奪おうとするが、それが洗面台に落ちてしまい、二人は揉み合いになる。
ハモンドが銃を手にしたため、撃たせるわけにはいかないマークスは、仕方なく彼を殺す。
水に浸ってしまったハモンドの携帯電話を手にしたマークスは、その場を離れたところでメールを受ける。
11時14分。
時計をリセットするよう指示されたマークスは、再び金を要求される。
回線を切ることをマクミラン機長に伝えておいたマークスは、それを戻すようナンシーに指示する。
マクミランと話したマークスは、送金先の口座番号の名義が自分であると言われて驚く。
20分経過し何かあったかをマクミランに訊かれたマークスは、何もないと答え、航空業界をからかう単なる愉快犯だろうとマクミランから言われる。
拳銃とバッジを渡すようマクミランに言われたマークスは、それを拒むものの、命令だったために仕方なく従う。
水に濡らしてしまったハモンドの携帯電話をサマーズに起動させてもらったマークスは、不審なメールのやり取りを確認し、所持品を調べる。
ハモンドのブリーフケースを開けたマークスは、その中にコカインが入っていたため、彼の死をナンシーに知らせる。
取り乱しそうになったナンシーを落ち着かせたマークスは、これは罠だと言って自分の潔白を伝え、ハモンドがコカインを運んでいたことを話す。
メールの相手が、航空保安官の二人が金を奪う計画だと見せかけようとしているとナンシーに話したマークスは、銃を向けられたために仕方なくハモンドを殺したことを伝える。
信じてほしいと言われ納得したナンシーは、13分以内に対処しなければ人が死ぬと話すマークスに協力を求められる。
機内放送を始めたマークスは、乗客の検査をすることを伝える。
それを知ったマクミランは、ハイジャックの可能性があるという報告をするよう副操縦士のライスに指示する。
マークスは、自分の後ろの席のアイリス・マリアン(バー・パリー)やエコノミークラスのアラブ系の分子神経科の医師ファヒム・ナジール(オマー・メトワリー)、破産処理専門の弁護士チャールズ・ウィーラー(フランク・ディール)、ニューヨーク市警の警官オースティン・ライリー(コリー・ストール)、反抗的な青年トラヴィス・ミッチェル(コリー・ホーキンス)などを調べる。
空港で行き先はアムステルダムだと言っていたトム・ボーウェン(スクート・マクネイリー)を容疑者だと疑ったマークスは、マレニックと電話で話し、上官でもある彼から身勝手な行動を非難される。
3分後には人が死ぬとマレニックに伝えたマークスは、ボーウェンの身元を調べることを要求し、ロンドンに家族がいる教師だと知らされる。
アムステルダムに行くと言った理由を訊かれたボーウェンは、100ドルで行き先を聞き出すよう指示されたことを伝える。
相手が白人で茶色の髪、欧州訛りの30代の男だと言うボーウェンに、その男がいるかマークスは確かめさせる。
ある男を指定したボーウェンだったが、人違いだと言って、マークスに両腕をテープで縛られて拘束される。
時間が迫り、ハモンドから奪っていた銃を構えたマークスは、乗客とは限らないというメールを受信し、通路に立っていたナンシーに危険が迫っていることを知り助けようとする。
機体が大きく揺れて倒れたマークスは、ナンシーの無事を確認してコックピットに向かう。
機長のマクミランが胸の痛みを訴えていることを知ったマークスは、ナジール医師に協力を求める。
マークスの行動に納得いかないライリーは、乗客が怯えていると言って説明を求める。
ライリーを黙らせたマークスは、マクミランを診たナジールから手遅れだと言われる。
11時33分。
このままだと乗客はいなくなり一対一になるというメールを受信したマークスは、マクミランに暴行の形跡はなく、毒による急激なショック症状かもしれないとナジールから知らされる。
アレルギー反応であり解剖しなければ詳細は分からないと言われたマークスは、乗客に負傷者がいたら診てもらいとナジールに伝える。
この件は内密にしてほしいと言うマークスは、ナジールを手伝うようナンシーに指示する。
マクミランとライスが外に出ず何も食べていないことを確かめたマークスは、コックピット内は20分間2人だけだったことを知る。
疑われているような言い方に不満を抱くライスと口論している時間がないマークスは、扉をロックしておくよう指示してその場を去る。
マレニックと連絡を取ったマークスは現状を伝え、送金を要請するが、ハモンドと話したいと言われたために、死んだと答える。
ハモンドがコカインの入ったブリーフケースを持っていたことをマレニックに知らせたマークスは、撃たれそうになったために仕方なく殺したと言って、送金して時間を稼いでいる間に犯人を見つけることを伝える。
自分の口座に1億5000万ドル送金することなどできるはずがないと言われたマークスは、着陸後に逮捕して口座を凍結すればいいと伝え、前例を作りたくないと答えるマレニックに、乗客150人の危険を訴える。
なぜ回線を切らないかとマレニックに訊かれ、既に乗客が家族に連絡してパニック状態であり、犯人が実在する証拠を示せと言われたマークスは、犯人との連絡に回線がいると答える。
テロリストとは交渉しないとマレニックから言われたマークスは、電話を切られてしまう。
ナンシーがライスと話す姿を目撃していたマークスは、コックピットに入れる乗務員は彼女だけであることを確認する。
自分も疑うのかとナンシーに言われたマークスは、言葉を返せない。
サマーズと話していたザックがスマートフォンのプログラマーだと知ったマークスは、サイレントモードの電話を探す方法を教えてもらう。
サイレントモードを解除するウィルスを画像に付けて送信するというザックに、この場でそれを実行してほしいことをマークスは伝える。
8分しかないと言われたザックは、サマーズからできると言われて励まされ、作業を始める。
ライリーからコックピットのことを訊かれたナジールは、医師であるため守秘義務があると伝える。
マークスがビジネスクラスを閉鎖して全員をエコノミークラスに集めたため、乗客は不満を訴える。
全てを説明する訳にはいかないマークスは、1年間、国際線の料金を無料にすることを約束して乗客を納得させる。
コックピットに向い、旋回した理由をライスに訊いたマークスは、自分の指示には従うなと命ぜられたため北に向かう言われる。
切る予定の回線を5分だけ繫げておいてほしいと言われたライスは、仕方なくそれに従う。
マークスが信用できるかをサマーズに尋ねながら、ザックは準備ができたことをマークスに伝える。
ライリーとウィーラー、そしてミッチェルは、信用できないマークスに対しての反撃のチャンスを窺う。
エコノミークラスの乗客と乗員に両手を上げるよう指示したマークスは、犯人に画像を添付したメールを送信する。
客席を見て回るマークスは、ウィーラーの電話が鳴ったためにそれを調べ、送信したメールを確認する。
自分の電話ではないと言うウィーラーだったが、マークスは彼を前に連れて行き、自分を狙った理由を追及する。
しかし、ウィーラーは発作を起こして意識を失い、呼ばれたナジールは彼の死を確認する。
戻ったナジールは、ライリーから全てを話すようにと言われ、機長は死に副操縦士が扉をロックしたことを話す。
ライリーは、この状況が911の時と同じだと言って、マークスが墜落させる可能性を考える。
ファーストクラスのトイレに穴がありコックピットを覗けることに気づいたマークスは、ウィーラーの体に刺さった針を見つける。
1時間前にトイレに入った老婦人から、その後、付近にサマーズが立っていたと聞いたマークスは、彼女を追及する。
トイレの穴からは機長を一撃することが可能であることを伝え、ウィーラーに刺さっていた針をサマーズに見せたマークスは、自分を信用させるために隣に座ったと言って彼女を疑う。
7年前に43分間心臓が止まり手術したサマーズは、いつ死んでもいいが、度々乗る飛行機では外を眺めていたいだけだったとマークスに伝えて彼を非難し、その場を去ろうとする。
サマーズを呼び止めてグラスに酒を注いだマークスは、彼女に謝罪する。
その頃、地上では、ハイジャック犯として疑われたマークスの車が調べられていることなどが報道され、機内の乗客もそれを見て動揺する。
ウィーラーが持っていた携帯電話を操作したサマーズは、パスワードを解除しようとするものの、作動し始める。
30分のカウントダウンが始り、マークスは爆弾を探すようサマーズに指示する。
マレニックに電話をしたマークスは、爆弾のことを伝えて高度を下げるようにと伝える。
ハイジャック犯に疑われたマークスは、サマーズが見ていたニュースを各人する。
マークスは元ニューヨーク市警の警官だったが、8歳で娘を癌で亡くしてショックを受けた末に離婚し、停職後に解雇され精神状態を疑われていることなどが報道される。
航空保安官がセキュリティを通らないことを指摘するコメンテーターの話を聞いたマークスは、ハモンドのコカインを調べ、その中の爆弾を確認する。
ライリーらに襲われて取り押さえられたマークスは、トイレの中の死体と爆弾を確認するようにと伝える。
銃を手にして動揺するボーウェンは、機内に爆弾があることや状況の説明をマークスに求める。
乗客の誰かが、20分ごとに一人を殺すと言って1億5000万ドルを要求し脅していると伝えたマークスは、既に3人が死に30分後に爆弾が爆発すると話す。
自分を犯人にしようとしていると言うマークスは、報道で伝えられた家族や仕事のことは真実だと認め、人間そして父親としても失格だが、ハイジャックなどしないと乗客に伝える。
乗客を救いたいと言うマークスは協力を求め、納得したボーウェンは彼に銃を渡す。
最悪の事態に備えることをライリーに伝えたマークスは、彼を信頼して銃を渡す。
納得したライリーは、マークスに協力を約束する。
マークスとサマーズは、金だとは思えない犯人の目的を考える。
イギリス空軍の戦闘機”ユーロファイター タイフーン”が現れ、着陸地点に誘導することをライスに伝える。
マークスは爆弾の対処方法を考え、高度を8000フィートに下げて気圧差を最小限にするようライスに指示する。
戦闘機から進路を変えないようにと命ぜられていたライスだったが、機内に爆弾があるとマークスから言われ、10分待つようにと伝える。
ライリーらに爆弾を見せたマークスは、爆破解除の方法はないため、それをドアに置き荷物を積み重ねて外へ爆発させることを考える。
高度8000なら着陸まで機体は持つという、マークスの言葉を信じるしかないラリーらは荷物を運び始める。
怯えるベッカが動こうとしないことをグウェンから知らされたマークスは、魔法のリボンを渡して安心させる。
ベッカをサマーズに任せたマークスは、高度を下げると言うライスの機内放送を確認し、マレニックから、口座に1億5000万ドルを送金したという連絡を受ける。
遅すぎると言うマークスは、8000に降下することを伝えるが、民間空域であるため撃墜されることをマレニックから知らされる。
送金した証拠をマレニックに要求したマークスは、通話を機内に流す。
爆発するため降下させると伝えたマークスは、機内の様子を乗客が撮影しネット上に流したことを知らされ、犯行は明らかだとマレニックから言われる。
自分を撮影していたドイツ人青年(オリバー・レーン)に気づいたマークスは、アップロードした映像を見せるようにと伝えて電話を受け取る。
ボーウェンが犯人だと確信したマークスは、ライリーの銃を奪い人質に取った彼に銃を向ける。
銃が空だと分かりライリーに抵抗されたボーウェンは、その場から逃げる。
銃のある場所をマークスから知らされたライリーはその場に向かうものの、銃を奪っていた犯人だったザックに撃たれる。
ボーウェンと揉み合いになったマークスは銃を奪われ、手を負傷する。
銃声を聴いたライスは降下しようとするが、戦闘機のパイロットはそれを許可しない。
911で父親を失ったボーウェンは、安全を保証すると言う国家の嘘に対しての復讐だとマークスに伝える。
金を受け取ったと言うザックに、自分の口座だと伝えたマークスだったが、信託であるため、自分の死後に27か国100の口座、更には100分割されることを知らされる。
飛び降りる準備をするザックに、3万5000フィートでは数秒で死ぬとマークスは伝える。
残り2分を切り、爆弾の対処方法で高度は8000フィートになったところで飛び降りると言うザックは、降下するハイジャック機は脅威とみなされて撃墜されるとマークから知らされる。
爆弾を解除しないと全員が死ぬとマークスに言われたボーウェンは、自分は構わないと伝える。
そのつもりのないザックは、死ぬ必要はないと言われてマークスに説得され、爆弾を解除しようとする。
しかし、ボーウェンがザックを銃撃し、彼は殉教者になるとマークスに伝える。
マークスは、ライスが急降下させることを信じてベルトを掴み、ナンシーもそれに備えていた。
命令を無視したライスは機体を急降下させ、その衝撃でボーウェンが発砲したために窓に銃弾が当たり、機内の気圧は低下する。
機内はパニックとなり、ナンシーはボーウェンに襲い掛かるものの殴り倒される。
ライスは、8000フィートで機体を立て直し、空中に浮いた銃を手にしたマークスはボーウェンを射殺する。
機体は持ち堪え、ライスはアイスランドの空港に緊急着陸させようとする。
無事だったザックは飛び降りようとするが、マークスに叩きのめされる。
次の瞬間に爆弾は爆発してザックは吹き飛ばされ、ライスは着陸しようとする。
ベッカが機外に飛ばされそうになるが、マークスとサマーズが彼女を助ける。
機体は胴体着陸して乗客は機外に脱出し、ナンシーは全員が無事であることをライスに伝えて寄り添う。
マークスはハイジャック犯から一転、乗客を救ったヒーローとなる。
マレニックからの電話を受けたマークスは、誤解していた言う彼から謝罪され、自分のために証言することを約束される。
感謝したマークスは、返金するようにとマレニックに言われ、何の金だと答えて電話を切る。
無事だったライリーに声をかけられたマークスは、駆け寄って来たベッカからリボンを返してもらう。
サマーズを捜したマークスは彼女に感謝し、自分を信じて味方をしてくれた理由を訊く。
善人だからであり、亡くなった娘も誇りに思っていいるはずだとサマーズに言われたマークスは、彼女に再び感謝する。
これからどうするとサマーズに尋ねたマークスは、決めてないと言う彼女に微笑む。