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少年更生施設の虐げられた環境下で知り合った2人の黒人少年の友情を描く、監督、脚本ラメル・ロス、出演イーサン・ヘリス、ブランドン・ウィルソン、アーンジャニュー・エリス=テイラー、ハミッシュ・リンクレイター、フレッド・ヘッキンジャー、ダヴィード・ディッグス、ジミー・フェイルズ他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ラメル・ロス
原作:コルソン・ホワイトヘッド”The Nickel Boys”
脚本
ラメル・ロス
ジョスリン・バーンズ
撮影:ジョモ・フレイ
編集:ニコラス・モンスール
音楽
アレックス・サマーズ
スコット・アラリオ
出演
エルウッド・カーティス(ティーンエージャー):イーサン・ヘリス
エルウッド・カーティス(少年期):イーサン・コール・シャープ
エルウッド・カーティス(成年期):ダヴィード・ディッグス
ターナー:ブランドン・ウィルソン
ハッティ:アーンジャニュー・エリス=テイラー
スペンサー:ハミッシュ・リンクレイター
ハーパー:フレッド・ヘッキンジャー
ヒル:ジミー・フェイルズ
アメリカ 映画
配給 アマゾン MGM スタジオ
2024年製作 140分
公開
北米:2024年12月13日
日本:2025年2月27日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $2,624,700
世界 $2,782,730
■ アカデミー賞 ■
第97回アカデミー賞
・ノミネート
作品・脚色賞
■ ストーリー ■
1962年、フロリダ州、タラハシー、”ジム・クロウ法”時代。
アフリカ系アメリカ人の高校生エルウッド・カーティス(イーサン・ヘリス)は、彼を溺愛する祖母ハッティ(アーンジャニュー・エリス=テイラー)に育てられていた。
エルウッドは、自分に親しく接する教師ヒル(ジミー・フェイルズ)から、黒人用の技術専門学校の授業料無料の短期集中プログラムに参加することを勧められる。
ハッティは、公民権運動に興味を持つエルウッドが、それに参加すれば白人社会から報復されるのではないかと心配する。
プログラムに参加するエルウッドは、ヒッチハイクして専門学校に向かう途中、ある男の車に拾われる。
暫くしてパトカーに止められた男は、盗難車だったために逮捕される。
共犯者と思われたエルウッドも補導され、未成年だったために、更生施設”ニッケル・アカデミー”に送られる。
校内は人種隔離され、白人は快適な宿泊施設と職員の配慮を受けられるが、黒人は粗末な施設で虐げられた生活を送っていた。
白人の監督官スペンサー(ハミッシュ・リンクレイター)は、黒人に対し、真面目に生活すれば問題は起きないことを伝える。
しかし実際は、職員たちは黒人を囚人扱いして労働力として使い金を儲けていた。
日々を淡々と過ごすエルウッドは、ヒューストン出身のターナー(ブランドン・ウィルソン)と出会い、親しくなるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
2019年に発表された、コルソン・ホワイトヘッドの小説”The Nickel Boys”を基に製作された作品。
ドキュメンタリー作家として高く評価されたラメル・ロスが監督し(長編映画デビュー作)、出演はイーサン・ヘリス、ブランドン・ウィルソン、アーンジャニュー・エリス=テイラー、ハミッシュ・リンクレイター、フレッド・ヘッキンジャー、ダヴィード・ディッグス、ジミー・フェイルズなどが共演した作品。
少年更生施設の虐げられた環境下で知り合った2人の黒人少年の友情を描くドラマ。
生徒への虐待が発覚して閉校となった、フロリダの”ドジャー少年院”で起きた出来事を基にした物語。
本作は、アスペクト比1.33:1のフルスクリーンによる一人称視点というユニークな撮影手法が注目された。
一人称視点により、当人が他人の立場で物事を考える演出や、140分の上映時間の長さなどを批判する声もあったが、主人公2人の繊細な人物描写など、多くの批評家からは高い評価を得た。
第97回アカデミー賞では、作品、脚色賞にノミネートされた。
時代の波に巻き込まれ差別を受ける立場から、少年更生施設に送られる高校生イーサン・ヘリス、その少年期イーサン・コール・シャープ、その成年期ダヴィード・ディッグス、更生施設で主人公と親しくなるブランドン・ウィルソン、主人公を溺愛しながら育てる祖母アーンジャニュー・エリス=テイラー、更生施設の白人監督官ハミッシュ・リンクレイター、更生施設の職員フレッド・ヘッキンジャー、主人公の将来を考える高校教師ジミー・フェイルズなどが共演している。