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ディケンズのニコラス・ニクルビー Nicholas Nickleby (2002)

1838~1939年に連載された、チャールズ・ディケンズの小説”ニコラス・ニクルビー”を基に製作された作品。
父を亡くした青年と家族の苦難の人生を描く、監督、脚本ダグラス・マクグラス、主演チャーリー・ハナムネイサン・レインジム・ブロードベントクリストファー・プラマージェイミー・ベルアン・ハサウェイアラン・カミングティモシー・スポールトム・コートネイロモーラ・ガライエドワード・フォックス他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ダグラス・マクグラス
製作
サイモン・チャニング・ウィリアムズ
ジョン・ハート
ジェフリー・シャープ
製作総指揮
ゲイル・イーガン
マイケル・ホーガン
ロバート・ケッセル
原作:チャールズ・ディケンズニコラス・ニクルビー
撮影:ディック・ポープ
脚本:ダグラス・マクグラス
編集:レスリー・ウォーカー
音楽:レイチェル・ポートマン

出演
ニコラス・ニクルビー:チャーリー・ハナム
ヴィンセント・クライムズ:ネイサン・レイン
ワックフォード・スクイアーズ:ジム・ブロードベント
ラルフ・ニクルビー:クリストファー・プラマー
スマイク:ジェイミー・ベル
マデリン・ブレイ:アン・ハサウェイ
フォレア:アラン・カミング
チャールズ・チアリブル:ティモシー・スポール
ニューマン・ノッグス:トム・コートネイ
スクイアーズ夫人:ジュリエット・スティーブンソン
ケイト・ニクルビー:ロモーラ・ガライ
キャサリン・ニクルビー:ステラ・ゴネット
ファニー・スクイアーズ:ヘザー・ゴールデンハーシュ
クラムルズ夫人:バリー・ハンフリーズ
ネッド・チアリブル:ジェラルド・ホーラン
フランク・チアリブル:ウィリアム・アッシュ
マルベリー・ホーク卿:エドワード・フォックス
ナイジェル・ブレイ:デヴィッド・ブラッドリー
ブルッカー:フィル・デイヴィス
ジョン・ブラウディ:ケヴィン・マクキッド
ヴェリソフト卿:ニコラス・ロウ
ミス・レイクリーヴィ:ソフィー・トンプソン
ニクルビー:アンドリュー・ハヴィル
プラック:アンガス・ライト

イギリス/アメリカ 映画
配給
MGM(北米)
20世紀FOX(世界)
2002年製作 132分
公開
イギリス:2003年6月27日
北米:2002年12月27日
日本:未公開
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $1,587,170
世界 3,651,460


ストーリー
デヴォンシャー
ニクルビー家は、父親(アンドリュー・ハヴィル)が投資に失敗して病に倒れ亡くなり収入源が絶たれるまで、何不自由なく暮らす貴族だった。
19歳のニコラス・ニクルビー(チャーリー・ハナム)と母キャサリン(ステラ・ゴネット)、そして妹のケイト(ロモーラ・ガライ)は、裕福だが冷淡な高利貸しである叔父ラルフ(クリストファー・プラマー)に助けを求めてロンドンへ向かう。
ラルフは、ニコラスをヨークシャーの寄宿学校ドゥザボーイズ・ホールでチューターとして雇ってもらい、ケイトには仕立屋の仕事を手配する。
ラルフは、街にいた、ニコラスの雇用主となるドゥザボーイズを運営するワックフォード・スクィアーズ(ジム・ブロードベント)に甥を紹介する。
キャサリンとケイトに別れを告げたニコラスは、没落紳士であるラルフの使用人ニューマン・ノッグス(トム・コートネイ)の助言を聞き、スクイアーズと子供たちと共にヨークシャーに向かう。
寄宿学校に着いたニコラスは、スクイアーズと妻(ジュリエット・スティーブンソン)が、刑務所のような劣悪な環境の中で、脚が不自由な少年スマイク(ジェイミー・ベル)や子供たちを虐待していることを知りショックを受ける。
ある夜ニコラスは、もうこれ以上耐えられないと言って嘆くスマイクの話を聞き、彼を励ます。
スクイアーズ夫妻の娘ファニー(ヘザー・ゴールデンハーシュ)は、ニコラスに好意を寄せるものの、永遠に関心を持つことはないと彼に言われてしまい憤慨する。
スマイクが逃げたことを知ったスクイアーズ夫妻は、彼を捕らえて鞭打つ。
それを制止したニコラスはスクイアーズを叩きのめし、スマイクを連れてその場を去る。
住人のジョン・ブラウディ(ケヴィン・マクキッド)は、ニコラスとスマイクの追跡をスクイアーズに頼まれる。
2人を見つけたジョンは、スクイアーズを叩きのめしたニコラスの行為を支持し、彼に金を渡して幸運を祈る。
一方ケイトは、ラルフの顧客マルベリー・ホーク卿(エドワード・フォックス)に侮辱されて傷つく。
船員の仕事を求めてリバプールに向かおうとしたニコラスとスマイクは、ヴィンセント・クライムズ(ネイサン・レイン)とクラムルズ夫人(バリー・ハンフリーズ)の劇団に出会う。
ヴィンセントに誘われたニコラスとスマイクは、劇団に入ることにする。
ラルフは、ファニーからの抗議の手紙を受け、ニコラスの件で賠償を求められ、ニコラスに裏切られたと思う。
そのためラルフは、美しいケイトを利用して、マルベリー卿との商売上の関係深めようと考える。
マルベリー卿に言い寄られるケイトは、ラルフに助けを求めても聞き入れてもらえなかったが、同乗するノッグスに励まされる。
ニコラスとスマイクは、”ロミオとジュリエット”のロミオと薬屋にキャスティングされる。
芝居は成功するが、ニコラスは、ケイトが問題を抱えているというノッグスからの手紙を受け取り、スマイクと共にロンドンに向かうのだが・・・。


解説 評価 感想
チャールズ・ディケンズの小説”ニコラス・ニクルビー”を基に製作された作品。

脚本家、俳優としても知られる「Emma エマ」(1996)のダグラス・マクグラスが脚本を兼ねて監督し、主演はチャーリー・ハナムネイサン・レインジム・ブロードベントクリストファー・プラマージェイミー・ベルアン・ハサウェイアラン・カミングティモシー・スポールトム・コートネイロモーラ・ガライエドワード・フォックスなどが共演した作品。

父を亡くした青年と家族の苦難の人生を描くコメディ・ドラマ。

若手、実力派が揃った魅力的なキャスティングに加え、人に対する思いやりや勇気、そして逞しく生きる姿など、ダグラス・マクグラスの繊細な人物描写や、ディケンズの原作に敬意が感じられる演出は高く評価された。

レイチェル・ポートマンのテンポの良い美しい音楽が印象に残る。

父を亡くし経済的に困窮しながら、様々な体験をして成長する主人公ニコラス・ニクルビーを演ずるチャーリー・ハナム、彼と出会う演劇一座の座長ヴィンセント・クライムズ役ネイサン・レイン、クラムルズ夫人バリー・ハンフリーズ、主人公を雇う寄宿学校のサディスティックな運営者ワックフォード・スクイアーズ役ジム・ブロードベント、その妻ジュリエット・スティーブンソン、その娘ヘザー・ゴールデンハーシュ、主人公の叔父で、冷淡な高利貸しラルフ・ニクルビーのクリストファー・プラマー、虐待されていたためにニコラスと共に寄宿学校から逃げる、脚が不自由な少年スマイクを好演するジェイミー・ベル、主人公と惹かれ合うようになる女性マデリン・ブレイのアン・ハサウェイ、その父親デヴィッド・ブラッドリー、劇団の役者アラン・カミング、主人公を雇うチャールズ・チアリブルのティモシー・スポール、その双子の兄ネッド・チアリブル役ジェラルド・ホーラン、その甥フランク役ウィリアム・アッシュ、ラルフ(クリストファー・プラマー)の使用人だがニコラスに協力するニューマン・ノッグス役トム・コートネイ、ニコラスの妹ケイト役ロモーラ・ガライ、その母親キャサリン役ステラ・ゴネット、ラルフの顧客でケイトに言い寄るマルベリー・ホーク卿のエドワード・フォックス、その友人ヴェリソフト卿のニコラス・ロウとプラックのアンガス・ライト、ラルフの元使用人でスマイクの出征の秘密を知るブルッカー役フィル・デイヴィス、ニコラスに好意的に接する青年ジョン・ブラウディのケヴィン・マクキッド、ケイトとキャサリンの下宿の大家ミス・レイクリーヴィのソフィー・トンプソン、ニコラスの父親アンドリュー・ハヴィルなどが共演している。


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