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常に男性の気を引こうとする自己中心的な女性の運命を描く、製作、脚本ジュリアス・J・エプスタイン、フィリップ・G・エプスタイン、監督ヴィンセント・シャーマン、主演ベティ・デイヴィス、クロード・レインズ、ウォルター・エイベル、リチャード・ウォーリング他共演のドラマ。 |
・ドラマ
・ベティ・デイヴィス / Bette Davis / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ヴィンセント・シャーマン
製作
ジュリアス・J・エプスタイン
フィリップ・G・エプスタイン
製作総指揮:ジャック・L・ワーナー
原作:エリザベス・フォン・アーニム”Mr. Skeffington”
脚本
ジュリアス・J・エプスタイン
フィリップ・G・エプスタイン
撮影:アーネスト・ホーラー
編集:ラルフ・ドーソン
音楽:フランツ・ワックスマン
出演
フランシス・ベアトリス”ファニー”トレリス・スケフィントン:ベティ・デイヴィス
ジョブ・スケフィントン:クロード・レインズ
ジョージ・トレリス:ウォルター・エイベル
トリッピー・トレリス:リチャード・ウォーリング
ファニー/レイチェル・トレリス:マージョリー・リオーダン
マクマホン:ロバート・シェイン
ジム・コンダリー:ジョン・アレクサンダー
エドワード・モリソン:ジェローム・コーワン
チェスター・フォービッシュ:ピーター・ホイットニー
ビル・サッチャー:ビル・ケネディ
ジョニー・ミッチェル:ジョニー・ミッチェル
バイルズ医師:ジョージ・クールリス
マンビー:ドロシー・ピーターソン
ファニー・レイチェル・トレリス:シルヴィア・アルスラン(クレジットなし)
ケイシー:クレイトン・ヘイル(クレジットなし)
ソームズ:ハリウェル・ホッブス(クレジットなし)
警官:イーサン・レイドロー(クレジットなし)
男性:ジャック・モワー(クレジットなし)
シド・ラパム:ウィル・スタントン(クレジットなし)
ナイトクラブの歌手:ドロレス・グレイ(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1944年製作 145分
公開
北米:1944年5月25日
日本:未公開
製作費 $1,521,000
■ アカデミー賞 ■
第17回アカデミー賞
・ノミネート
主演女優賞(ベティ・デイヴィス)
助演男優賞(クロード・レインズ)
■ ストーリー ■
1914年、第一次大戦前夜、ニューヨーク。
甘やかされて育ったフランシス・ベアトリス”ファニー”トレリス・スケフィントン(ベティ・デイヴィス)は、その美貌により多くの求婚者がいた。
求婚者は、ジム・コンダリー(ジョン・アレクサンダー)、エドワード・モリソン(ジェローム・コーワン)、ビル・サッチャー(ビル・ケネディ)、チェスター・フォービッシュ(ピーター・ホイットニー)で、従兄のジョージ(ウォルター・エイベル)も彼女に夢中だった。
ファニーの弟トリッピー(リチャード・ウォーリング)は、ジョブ・スケフィントン(クロード・レインズ)の会社の顧客係として働いていた。
トレリス家を訪ねたジョブだったが、トリッピーは、自分に用があると言う彼を追い払おうとする。
ファニーとジョージは、苛立つトリッピーの態度を不思議に思い、ジョブに会って話を聞こうとする。
ジョブに挨拶したファニーとジョージは、トリッピーは病気だと伝えるものの、彼が会社を既に解雇されたことを知る。
ジョブは、トリッピーが2万4000ドルの会社の資金を横領したことをファニーとジョージに話す。
悲しむファニーを気の毒に思うジョブは、裕福なので当然、問題なく返済できると思っていたトレリス家には、財産がないことを知り驚く。
父親の遺した不動産をトリッピーが管理していたのだが、すべてを失ったのだった。
帰ろうとしたジョブは、返済を約束して慈悲を請うファニーの頼みを断れなかった。
ジョージは今回の件の後始末について考え、心配ないと考えるファニーは、翌朝には、自分に惹かれたジョブからの花が届くことを確信し、ある計画を実行するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1940年に発表された、エリザベス・フォン・アーニムの小説”Mr. Skeffington”を基に製作された作品。
製作、脚本ジュリアス・J・エプスタイン、フィリップ・G・エプスタイン、ブロードウェイで俳優として活躍したヴィンセント・シャーマンが監督し、主演はベティ・デイヴィス、クロード・レインズ、ウォルター・エイベル、リチャード・ウォーリングなどが共演した作品。
常に男性の気を引こうとする自己中心的な女性の運命を描くドラマ。
30代半ばのベティ・デイヴィスは、求婚者たちを翻弄する若き日のメイクにやや違和感を感じるが、大病を患い急激に老けてしまった後の、彼女の鬼気迫る演技は正に見ものだ。
第一次大戦前夜から始まる物語は、主人公の夫の上流社会での当時のユダヤ人としての立場や、その後に台頭するナチスの迫害に繋がる深いドラマに開し、時折りユーモアを交えたヴィンセント・シャーマンのメリハリのある演出とジュリアス・J・エプスタインとフィリップ・G・エプスタインによる脚本も素晴らしい。
フランツ・ワックスマンのドラマチックな音楽も印象に残る。
第17回アカデミー賞では、主演女優賞(ベティ・デイヴィス)と助演男優賞(クロード・レインズ)にノミネートされた。
主人公が自分の地位を維持するために結婚する実業家クロード・レインズ、主人公の従兄ウォルター・エイベル、主人公の弟で、家族を窮地に陥れる問題を起こすリチャード・ウォーリング、主人公の娘マージョリー・リオーダン、主人公と関係するギャングのロバート・シェイン、主人公に求婚するジョン・アレクサンダー、ジェローム・コーワン、ピーター・ホイットニー、ビル・ケネディ、主人公と付き合い、結局は娘と結婚する青年ジョニー・ミッチェルは、精神科医のジョージ・クールリス、主人公の家政婦ドロシー・ピーターソン、主人公の娘(10歳)シルヴィア・アルスラン(クレジットなし)、ジョブの会社の社員主人公の執事ハリウェル・ホッブス、警官のイーサン・レイドロー、酔っ払いのジャック・モワーとウィル・スタントン、ナイトクラブの歌手ドロレス・グレイなどが共演している。