変化する時代の流れに逆らうカウボーイの生き様を描く、監督ウィリアム・A・フレイカー、リー・マーヴィン、ジャンヌ・モロー、ジャック・パランス他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・A・フレイカー
製作
ハル・ランダース
ボビー・ロバーツ
原作:ジャック・シェーファー
脚本
ルーカス・ヘラー
デヴィッド・Z・グッドマン
撮影:デヴィッド・M・ウォルシュ
音楽:ジョン・バリー
出演
モンテ・ウォルシュ:リー・マーヴィン
マルチーヌ・バーナード:ジャンヌ・モロー
チェット・ローリンズ:ジャック・パランス
ショーティ・オースティン:ミッチェル・ライアン
キャル・ブレナン:ジム・デイヴィス
ハル・ヘンダーソン:G・D・スプラドリン
ダリー・ジョンソン:マイケル・コンラッド
ルーファス・ブラディ:マット・クラーク
パウダー・ケント:ビリー”グリーン”ブッシュ
カウボーイ:リチャード・ファーンズワース
ジャンピン・ジョー・ジョスリン:ボー・ホプキンス
メアリー・イーグル:アリン・アン・マクレリー
ウィルソン大佐:エリック・クリスマス
医師:チャールズ・タイナー
アメリカ 映画
配給 National General Pictures
1970年製作 106分
公開
北米:1970年10年7日
日本:1970年11月25日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
西部開拓時代も終わりに近づいた頃。
旅から戻った、カウボーイのモンテ・ウォルシュ(リー・マーヴィン)とチェット・ローリンズ(ジャック・パランス)は、牧場主のキャル・ブレナン(ジム・デイヴィス)から、牧場が東部の企業に買収されたことを知らされる。
牧場の運営は任されたブレナンは、モンテとチェットを雇う。
モンテは、かつての恋人である酒場の女マルチーヌ・バーナード(ジャンヌ・モロー)と縒りを戻し、チェットと共にブレナンのスラッシュ牧場に向かう。
二人は、荒馬乗りのショーティ・オースティン(ミッチェル・ライアン)やダリー・ジョンソン(マイケル・コンラッド)、ジャンピン・ジョー・ジョスリン(ボー・ホプキンス)らと共に仕事に精を出す。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
西部開拓時代も終わりに近づいた頃。
カウボーイのモンテ・ウォルシュと相棒チェットは、東部の企業に買収された牧場主ブレナンに雇われる。
モンテは、元恋人で酒場の女マルチーヌと縒りを戻し、時代の変化を悟ったチェットは地道な生活を選び、金物店の経営者である後家のメアリーとの結婚を考える。
あくまでカウボーイにこだわるモンテは、寂れた町を出たマルチーヌを訪ねる。
そしてモンテは、転職して結婚を考えていることをマルチーヌに伝えるのだが・・・。
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「シェーン」(1953)の原作者で知られるジャック・シェーファーが、1963年に発表した小説を基に製作された作品。
男臭い主演のリー・マーヴィンと相棒役のジャック・パランスに加え、ハリウッド映画初出演のジャンヌ・モローが華を添える、その時代を感じさせる実に雰囲気のある作品。
西部劇の名作に出演経験のある個性派男優二人が、既にそれが廃れはじめた時代に、よくぞ出演してくれたと感謝したい程、ファンとしては嬉しい涙ものの作品でもある。
カウボーイとしては一流の二人、一人はあくまでそれにこだわり、一方は時代の変化を敏感に感じて地道な道を選ぶ・・・。
双方の思い描く結末とは違うものの、主人公が、それが人生だと納得して終わるラストもいい。
ドラマの舞台設定とは別に、脇を固める出演者などで1970年代が感じられる、郷愁を誘う作品でもある。
撮影監督として5度アカデミー賞にノミネートされているウィリアム・A・フレイカーが監督、ジョン・バリーの哀愁漂う音楽も印象的。
時代の流れに乗り切れぬものの、自分の決めた道を生き抜く男を好演するリー・マーヴィン、その恋人で病に倒れるジャンヌ・モロー、主人公の相棒を渋く演ずるジャック・パランス、職を失い悪の道に身を投ずるミッチェル・ライアン、牧場主のジム・デイヴィス、牧童のマイケル・コンラッド、G・D・スプラドリン、リチャード・ファーンズワース、銀行強盗で追われる男マット・クラーク、その相棒ビリー”グリーン”ブッシュ、チェット(J・パランス)と結婚する金物店店主のアリン・アン・マクレリー、巡業一座の興行主役エリック・クリスマス、医師チャールズ・タイナーなどが共演している。