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マイル22 Mile 22 (2018)

大量殺人につながる秘密を知る男を亡命させる任務を遂行するCIA特別行動部隊の戦いを描く、製作、監督ピーター・バーグ、製作、主演マーク・ウォールバーグローレン・コーハンイコ・ウワイスジョン・マルコヴィッチ他共演のサスペンス・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ピーター・バーグ
製作
ピーター・バーグ
マーク・ウォールバーグ
スティーヴン・レヴィンソン
製作総指揮
スチュアート・M・ベッサー
ジョン・ローガン・ピアソン
グラハム・ローランド
ドナルド・タン
ジョナサン・グレイ
マシュー・ローズ
ジャド・ペイン
ランドール・エメット
デレク・コリソン
サム・スレイター
スコット・カーメル
デヴィッド・バーノン
ワン・チョンジュン
フェリス・ビー
ロバート・シモンズ
アダム・フォーゲルソン
原案
グラハム・ローランド
リー・カーペンター
脚本:リー・カーペンター
撮影:ジャック・ジューフレ
編集
コルビー・パーカーJR.
メリッサ・ローソン・チョン
音楽:ジェフ・ルッソ

出演
ジェームズ・シルヴァ/チャイルド1:マーク・ウォールバーグ
アリス・カー/チャイルド2:ローレン・コーハン
リー・ノア:イコ・ウワイス
ジェームズ・ビショップ/マザー:ジョン・マルコヴィッチ
サマンサ”サム”スノウ/チャイルド3:ロンダ・ラウジー
アレクサンダー・アスラノフ:ニコライ・ニコラエフ
ウィリアム”ダギー”ダグラス3世/チャイルド4:カルロ・アルバン
ジョニー・ポーター:テリー・キニー
ドロシー・ブレイディ大使:ブールナ・ジャガナサン
アクセル:サム・メディナ
ヴェラ・クラーギナ:ナターシャ・グブスカヤ
アナトール・クラーギン:デヴィッド・ガレリク
トーマス軍曹:アレクサンドラ・ヴィーノ
グレッグ・ヴィッカーズ/チャイルド5:セドリック・ジャーヴェイス
クイーン:CL
M.I.T.:エミリー・スケッグズ
ルーカス:ピーター・バーグ
リアム:ラテーフ・クラウダー

キング: キース・アーサー・ボルデン(拝真之介)
ナイト: ジェニーク・ヘンドリックス(川岸上子)
ボーン: マイク・ホルムズ(佐久間元輝)
ジェイコブ: ブランドン・スケールズ

アメリカ 映画
配給
STX Entertainment
2018年製作 94分
公開
北米:2018年8月17日
日本:2019年1月18日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $36,108,760
世界 $66,308,760


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
CIA特別行動部隊”グラウンド・ブランチ”に所属する”オーバーウォッチ”のリーダー、ジェームズ・シルヴァ/チャイルド1(マーク・ウォールバーグ)は、ロシア連邦保安庁/FSBのアジトを襲撃する作戦を実行する。

ジェームズ・ビショップ/マザー(ジョン・マルコヴィッチ)の指揮下で行動を開始したシルヴァは、道に迷った夫婦に扮するアリス・カー/チャイルド2(ローレン・コーハン)とグレッグ・ヴィッカーズ/チャイルド5(セドリック・ジャーヴェイス)の突入を待ち、家の裏の森で待機する。

サマンサ”サム”スノウ/チャイルド3(ロンダ・ラウジー)とウィリアム”ダギー”ダグラス3世/チャイルド4(カルロ・アルバン)を家に向かわせたシルヴァは、押し入ったアリスとグレッグと共にその場を制圧させる。
...全てを見る(結末あり)

5人を捕えたアリスらは、18歳の少年アナトール・クラーギン(デヴィッド・ガレリク)らの身元を確認し、保管されていたハードディスクなどを回収する。

二階に隠れている者に気づいたビショップは調べさせ、アリスが壁越しに撃たれる。

防弾ベストで無事だったアリスは反撃し、グレッグは首を撃たれる。

ロシア人らは隠していた武器で抵抗し、その場を爆破しようとする。

小爆発で窓から放り出されたアナトールに銃を向けたシルヴァは、ビショップに殺害の許可を求める。

それを許可されたシルヴァは、”後悔するぞ”と言うアナトールを射殺する。

家は大爆発を起こし、シルヴァらは警察や消防隊が到着する前に退避する。

オーバーウォッチの任務は、毒性の強い”セシウム”が兵器化されて大量殺人に使用される前に対処することだった。
__________

一連の計画が終了した後に、シルヴァは極秘の面接を受ける。
__________

才能はあるものの変わった少年だったシルヴァは、怒りを支配し落ち着くために、腕にはめたゴムバンドをはじくよう母親に指示された。

事故で母と双子の兄が死亡し、奇跡的に助かった11歳のシルヴァは、やがて成長してオーバーウォッチに加わった。
__________

16か月後、東南アジア、インドカー・シティー。
武器や絵画など押収品を調べてもセシウム6セットが見つからないシルヴァは、サムとダギーを前にして苛立つ。

アメリカ大使館。
アリスの情報源を疑うシルヴァは、”ムンク”の絵などしか見つからない現状を話して焦る。

元夫のルーカス(ピーター・バーグ)からの電話を受けたアリスは、シルヴァから、早く片付けて仕事に戻れと言われて動揺する。

娘に会うこともできないアリスはルーカスに非難されて苛立ち、離婚アプリが反応したために憤慨し、携帯電話を床に叩きつけて壊してしまう。

ロシアモスクワ
早期警戒管制機A-50”に乗り込んだ高官のヴェラ・クラーギナ(ナターシャ・グブスカヤ)は、アレクサンダー・アスラノフ中尉(ニコライ・ニコラエフ)と共に任務に就く。

上官のジョニー・ポーター(テリー・キニー)から、セシウムの件で最悪の状況だと言われたシルヴァは、対処しようとする。

インドネシアの警察官リー・ノア(イコ・ウワイス)は、アメリカ大使館のバリケードを突き破り拘束される。

離陸したクラーギナは、ノアの情報を確認する。

シルヴァは、アリスの情報源だったノアが、セシウムの情報をディスクに隠し、亡命と引き換えにそれを開示することを知る。

コンピューターのスペシャリスト、M.I.T.(エミリー・スケッグズ)の分析で、情報が記録されているディスクが、8時間後に自動消去されるウロボロスドライブだということが分かる。

アリスの尋問を受けたノアは、あくまで亡命を希望し、ディスクを開くことは拒むが、絵をチェックするようにと彼女に伝える。

セシウムが絵に隠されていたのでノアを信用したシルヴァは、残りを探すために、オーバーウォッチの行動準備をすることをポーターに伝えてビショップに連絡する。

国家情報庁のアクセル(サム・メディナ)は、外務審議官と共に大使館を訪れ、ノアの引き渡しを要求する。

それをドロシー・ブレイディ大使(ブールナ・ジャガナサン)から知らされたシルヴァは、コードを解けないM.I.T.(エミリー・スケッグズ)に、セシウムの恐ろしさを教えて作業を急がせる。

嘘発見器にかけられ検査を受けたノアは、潜入していた敵に気づき、格闘になり二人を殺す。

ブレイディとアクセルらの話し合いに立ち会っていたシルヴァは、ノアが侵入者を殺したことを知り、検査室の監視映像をチェックする。

オーバーウォッチの作戦準備が始まり、ビショップも現地に到着し、ノアを22マイル離れた場所に護送する計画が7名のチームで実行される。

シルヴァらは大使館を出発し、迎えに行く輸送機”エンジェル”も飛び立つ。

コードを解こうとするM.I.T.は、女が考えたプログラムだと考える。

アクセルも行動を開始し、近づくバイクに爆弾を仕掛けられた車は爆破され、重傷を負うものの無事だったサムは外に出る。

アリスをサムの元に向かわせたシルヴァは銃撃戦となり、ビショップの指示で付近の”BMW”を奪おうとする。

それをダギーに指示したシルヴァは、アリスに応急処置をされるものの覚悟を決めたサムに手榴弾を渡して車に向かう。

近づく敵に銃を向けられたサムは、彼らを巻き添えにして自爆する。

セーフハウスであるベーカリーに向かったシルヴァらは、弾薬を調達して警戒する。

その場を包囲したアクセルと通りで話したシルヴァは、彼を牽制して店に戻るものの爆弾に気づく。

店は爆破され、押し入った者たちの手榴弾の爆発でダギーが脚に重傷を負う。

敵を倒したシルヴァは、アリスとダギーを乗せて車で逃走し、ビショップから空港に向かうよう指示される。

衝突されたシルヴァは車を降り、アリスとノアをアパート内に向かわせて、ダギーに弾薬を渡して後を任せる。

敵を次々と倒したダギーは銃弾を受けて力尽き、アクセルに射殺される。

それを確認したシルヴァは、ビショップから脱出方法を指示されて移動する。

アクセルの部下の攻撃を受けたアリスはシルヴァらと逸れてしまい、住人の少女と共に部屋に隠れる。

シルヴァからアリスの居場所を訊かれたビショップは、脱出方向に向かうよう指示する。

それを無視するシルヴァは、母親アリスに会えない娘のことをノアに話し、彼を説得して協力させる。

ビショップに建物の電源を切るよう指示したシルヴァは、アリスの元に向かう。

手榴弾などを使い敵に備えたアリスは、爆発を回避して少女と共にその場から逃れ、敵に対抗するものの銃弾が切れる。

現われた敵と格闘になったアリスは、絞殺されそうになる。

ノアが敵を射殺してシルヴァがアリスを助け、三人はピックアップ・トラックを奪って飛行場に向かう。

時間が来たために、待機していた輸送機は離陸体勢に入る。

アクセルに道を塞れたシルヴァは、ビショップに攻撃を要請する。

ミサイルを受けたアクセルの車は大破し、シルヴァは飛行場に急ぐ。

離陸する輸送機の進路を妨害したシルヴァは、ノアからコードを聞き出す。

カウントダウンが止まり、セシウムがある世界各地の5箇所が分かり、それがCIA本部に知らされる。

シルヴァは、ノアと共に輸送機に乗るアリスと抱き合う。

ノアから”母親(マザー)”によろしくと言われたシルヴァは、それを気にしながら大使館に戻ろうとする。

司令部のシステムが乗っ取られたことを知ったビショップは、モニタに何者かの顔が浮かび上がろうとしていることに気づく。

クラーギナは、オーバーウォッチのメンバーの写真を並べて確認する。

ビショップは、ハードディスクに仕組まれていたのは”トロイの木馬”で、ノアのコードでそれが起動しロシアにハッキングされたことに気づく。

ノアが二重ではなく三重スパイだと気づいたビショップは、シルヴァに輸送機を引き止めるよう指示する。

ビショップらは、押し入って来た武装部隊に銃撃される。
__________

オーバーウォッチのシルヴァに殺害された18歳の少年アナトールはクラーギナの息子であり、権力者である彼女は復讐を果たしたのだった。

武器を奪ったノアはパイロットを襲ったのだが、シルヴァはアリスがどうなったかはそれ以上、話さなかった。

一命を取り留めたビショップは、その場から脱出する。

家に戻ったシルヴァは、オーバーウォッチに行動を起こさせて全滅させたノアの写真を壁に貼り、復讐を誓う。

その後もノアは活動を続ける。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
東南アジア、インドカー・シティー。
毒性の強い”セシウム”が兵器化されて大量殺人に使用される可能性があり、CIA特別行動部隊”グラウンド・ブランチ”に所属する”オーバーウォッチ”のリーダー、ジェームズ・シルヴァは、同僚のアリスらと共にその行方を追っていた。
アリスに情報を提供したインドネシアの警察官リー・ノアは、アメリカ大使館に押し入る。
セシウムの情報をディスクに隠したノアは、亡命と引き換えにそれを開くコードを教えることを約束する。
国家情報庁のアクセルにノアの引き渡しを要求されたアメリカ側は、オーバーウォッチの作戦準備を始める。
ビショップの指揮下で行動を開始したシルヴァらは、22マイル離れた飛行場にノアを護送しようとするのだが・・・。
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ローン・サバイバー」(2013)、「バーニング・オーシャン」(2016)、「パトリオット・デイ」(2016)に続くピーター・バーグマーク・ウォールバーグのコンビ作品。

大量殺人につながる秘密を知る男を亡命させる任務を遂行するCIA特別行動部隊の戦いを描くサスペンス・アクション。

東南アジア某国で遂行される極秘作戦を描く、リアルで凄まじい迫力のアクションは見応え十分。

しかし、内容はあまりにも荒唐無稽であり、多くの死傷者を出す危機につながる大事件が、ロシアの高官の殺された息子のための復讐劇だったという結末は唖然呆然・・・といったところだろうか。

また、間違いなく殺されるはずの部隊に指令を与える”マザー”だけが生き残るのは不自然であり、三重スパイは輸送機を乗っ取り逃亡し、同行した女性隊員の生死は語られず、主人公が復讐を誓うラストは、当初から計画されているミニシリーズ及び続編のための予告編のようだ。

本作は批評家から酷評され、ピーター・バーグマーク・ウォールバーグのコンビ作品にしては、興行的にも平凡な結果に終わった。

北米興行収入 $36,108,760
世界 $66,308,760

主演のマーク・ウォールバーグは、少々、暴走気味ではあるが、敗北することを感じさせないタフな部隊指揮官を熱演している。

元夫(ピーター・バーグ)との間でトラブル抱え娘にも会えないことで苦悩する隊員ローレン・コーハン、情報提供と引き換えに亡命を希望する警官イコ・ウワイス、主人公の部隊に指令を与えるジョン・マルコヴィッチ、隊員のロンダ・ラウジーカルロ・アルバン、主人公の上官テリー・キニー、アメリカ大使ブールナ・ジャガナサン、主人公らに襲い掛かる国家情報庁の指揮官サム・メディナ、ロシア政府高官ナターシャ・グブスカヤ、その部下ニコライ・ニコラエフ、主人公に殺される高官の息子デヴィッド・ガレリク、冒頭で殉職する隊員セドリック・ジャーヴェイス、部隊のオペレーション・チームのメンバー、CL、同じくコンピューターのスペシャリスト、エミリー・スケッグズなどが共演している。


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