記録的大ヒットミュージカル「マンマ・ミーア!」(2008)の続編。 亡くなった母ドナの夢を叶えるためにホテル再建に奮闘するソフィアと人々の関係を描く、製作総指揮トム・ハンクス他、監督、原案、脚本オル・パーカー、主演アマンダ・サイフリッド、メリル・ストリープ、リリー・ジェームズ、ドミニク・クーパー、クリスティーン・バランスキー、ジュリー・ウォルターズ、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド、ジェレミー・アーヴァイン、アンディ・ガルシア、シェール他共演のミュージカル。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:オル・パーカー
製作
ジュディ・クレイマー
ゲイリー・ゴーツマン
製作総指揮:トム・ハンクス
原案
キャサリン・ジョンソン
リチャード・カーティス
オル・パーカー
原作:キャサリン・ジョンソン””
脚本:オル・パーカー
撮影:ロバート・イェーマン
編集:ピーター・ランバート
音楽:アン・ダドリー
出演
ソフィ・シェリダン:アマンダ・サイフリッド
ドナ・シェリダン:メリル・ストリープ
ドナ・シェリダン(若年期):リリー・ジェームズ
スカイ:ドミニク・クーパー
ターニャ・チェシャム=リー:クリスティーン・バランスキー
ターニャ(若年期):ジェシカ・キーナン・ウィン
ロージー・マリガン:ジュリー・ウォルターズ
ロージー・マリガン(若年期):アレクサ・デイヴィーズ
サム・カーマイケル:ピアース・ブロスナン
サム・カーマイケル(若年期):ジェレミー・アーヴァイン
ハリー・ブライト:コリン・ファース
ハリー・ブライト(若年期):ヒュー・スキナー
ビル・アンダーソン:ステラン・スカルスガルド
ビル・アンダーソン(若年期):ジョシュ・ディラン
フェルナンド・シエンフエゴス:アンディ・ガルシア
ルビー・シェリダン:シェール
ギリシャの税関職員:オミッド・ジャリリ
大学副総長:セリア・イムリー
ソフィア:マリア・ヴァクラトシス
ラザロス:パノス・ムゾウラキス
アレクシオ:ジェラード・モナコ
ラファエル・シエンフエゴス:ジョナサン・ゴールドスミス
アポロニア:アナ・アントニアデス
大学の教師:ビョルン・ウルヴァース
レストランのピアノ奏者:ベニー・アンダーソン
アメリカ/イギリス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2018年製作 114分
公開
北米:2018年7月20日
日本:2018年8月24日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $120,634,940
世界 $394,745,880
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ギリシャ、カロカイリ島。
ソフィ・シェリダン(アマンダ・サイフリッド)は、1年前に亡くなった母ドナの夢を叶えるためにホテルの改装を済ませて、オープニング・パーティーの準備をしていた。
ドナのことなどを支配人のフェルナンド・シエンフエゴス(アンディ・ガルシア)と話していたソフィは、どうせ来るはずがないと思い、祖母ルビーへの招待状を破いてしまう。
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1979年、ニュー・カレッジ・オックスフォード。
卒業生を前に祝辞を述べる副総長(セリア・イムリー)は、卒業生総代のドナ・シェリダン(リリー・ジェームズ)をステージに迎える。
スピーチをしたドナは歌い踊り始め、バンド”ザ・ダイナモス”のメンバーで親友のターニャ(ジェシカ・キーナン・ウィン)とロージー(アレクサ・デイヴィーズ)もステージに上がり、その場は盛り上がる。 その夜、母ルビーが卒業式に来なかったことに腹を立てたドナは、家に戻ることはやめて旅に出ることにする。 ターニャとロージーに見送られて旅立ったドナは、パリに向かう。 ニューヨークでホテル経営の研修中の夫スカイ(ドミニク・クーパー)からの電話を受けたソフィは、明日のオープニングが気になってかけたと言われる。 そのまま残らないかと、ホテル側のオファーを受けていたスカイは、それをソフィに伝える。 スカイからニューヨークに来ることを提案されてソフィだったが、自分の家はここであり、亡くなった母のために改装したと伝えて、彼と喧嘩になってしまう。 とにかく明日の成功を祈ると言われたソフィは電話を切り、離れて暮らしてみることを決意したスカイとの関係を考える。 島に着いたターニャとロージーは、ソフィに歓迎される。 ホテルに向かう三人はフェルナンドに出くわし、ソフィがターニャとロージーに彼を紹介する。 二人はフェルナンドに惹かれてしまい、飾りつけをするために、彼は桟橋に向かう。 パリ。 ハリーと散歩をしたドナはレストランで彼と話し込み、ギリシャのカロカイリ島に行く予定だと伝える。 ドナに恋したハリーは、彼女を必死に口説き、ホテルに戻りベッドインする。 初体験だったハリーは、ドナに感謝する。 ”父親候補”である父サム(ピアース・ブロスナン)に会いに行ったソフィは、準備は順調だと伝えて、二人でドナの話をする。 ソフィはホテルに戻り、ドナと出会っ時の写真を見ながら、サムは彼女のことを想う。 税関職員(オミッド・ジャリリ)と話していたために船に乗り送れたドナは、ヨットのを所有するスウェーデン人の青年ビル・アンダーソン(ジョシュ・ディラン)にカロカイリ島まで乗せてもらうことになる。 ドナに惹かれたビルは、彼女を口説く。 パリからドナを追ってきたハリーは、出たばかりの船に彼女が乗っていると思いながらそれを見つめる。 いい雰囲気になったドナとビルは、助けを求める声に気づき、ボートのエンジンが故障した漁師のアレクシオ(ジェラード・モナコ)が、本土に戻れなくて困っていることを知る。 二人に助けてもらったアレクシオは、望まない相手と結婚させられる恋人アポロニア(アナ・アントニアデス)が岸にいることに気づき海に飛び込む。 アポロニアもウェディング・ドレスのまま海に飛び込み、二人が泳げないことを知ったビルが二人を助けようとする。 桟橋を飾ってくれたフェルナンドに感謝したソフィアは、自分の幸せは”ある女性”と共に過ぎ去ってしまったと言う彼の話を聞く。 そんなフェルナンドは、晴天にも拘らず嵐が来るとソフィに伝える。 島に着いたビルは、嵐が来ることをドナに伝えて、自分は大丈夫だと言う彼女と別れて、レースに出場するためにヨットを出す。 ターニャとロージーと共にドナの家見向かったソフィは、建築家のサムの協力で改装したことを伝えて、三人で母のことを想う。 その時、突然、雨が降り出す。 高台の廃屋に向かったドナは、雨が降り出したのと同時に馬がいることに気づき、助けようとして誰かを呼びに行く。 道でバイクに乗ったサム(ジェレミー・アーヴァイン)に出くわしたドナは、彼と共に家に戻る。 嵐の中ソフィアは、サムと共に準備した飾りつけなどを守ろうとする。 ドナとサムは、興奮する馬を落ち着かせる。 雨がやみ、目の前の酷い状況を見て、ソフィとサムは愕然とする。 雨がやんだ後にサムと散歩をしたドナは、人生のレールが敷かれているので、それに乗る前に今は休んでいるという彼の話を聞く。 自分のことを訊かれたドナは、計画は何もないとサムに伝えて、二人はバイクで島巡りをする。 父はいないし、歌手の母はツアーで世界中を飛び回っていることをサムに話したドナは、町のバーに向かう。 バンドを組むオーナーのラザロス(パノス・ムゾウラキス)の歌を聴きながら、ドナは、サムが1週間後にアメリカに帰国することを知る。 自分も歌うことをラザロスに話したドナは、ここで歌わせてほしいっと伝える。 ラザロスから今、歌って欲しいと言われたドナは、彼のバンドと共に歌い気に入られる。 ドナとサムは自然に惹かれ合うようになり、一夜を過ごす。 翌日、サムと共にボートで沖に向かったドナは、この島で一緒に暮らすことを提案する。 簡単には物事は進まないと言うサムは同意することはできなかったが、いい計画であることは認める。 パーティーを諦めようとするソフィは、すべてがダメになり、自分は皆と母を失望させたとサムに伝える。 まだ1日あるので大丈夫だと言って励ますサムは、ドナは失望などしない、自分には分かるとソフィに伝える。 ソフィからその理由を訊かれたサムは、自分が失望させたからだと言って、島に来たドナとの出来事を話す。 1週間が過ぎ、風変わりな自分が心を開くきっかけをサムがつくってくれたと思うドナは、彼に婚約者がいることを知る。 憤慨したドナはサムを家から追い出し、彼は島を去る。 東京。 ストックホルム。 ターニャとロージーを島に呼び寄せたドナは、サムのことを訊かれて、彼には婚約者がいたと話す。 未だに持ち主が分からない廃屋に二人を連れて行ったドナは、その後バーに向かう。 三人は歌い始めて、”ダイナモス”はラザロスや町の人々に気に入られる。 ビルが戻って来たために、ドナは彼と話をする。 ロージーはビルに惹かれてしまうものの、彼がドナとヨットに乗ると言って去ってしまったために苛立ち、大きなケーキを注文することをターニャに伝える。 スカイが電話に出ないことが不満なソフィに、ターニャとロージーは、自分達の恋の体験談などを話す。 ソフィは、スカイなしでは生きられないことをターニャとロージーに伝えるが、男には騙されてはいけないと言われる。 船がすべて欠航だと知ったビルは困っていたが、そこにハリーが現れたために再会を喜ぶ。 ドナは、ビルとダイビングを楽しむ。 町中を歩いていたターニャとロージーは、島に戻ったサムを見かけて惹かれてしまい話しかける。 バーを手伝うラザロスの母ソフィア(マリア・ヴァクラトシス)から声をかけられたサムは、ドナを裏切ったことを批判され、ヨットで男と海に向かったと言われる。 サムに再び話しかけたターニャは、無視されたためにロージーとケーキを食べに行く。 ショックを受けたサムは、仕方なく島を離れる。 その夜、ドナはビルと愛し合う。 かつて助けた漁師アレクシオと再会したビルは、景気が悪いために船を遊ばせていることを知る。 ビルは、漁師達を誘い船で島に向かうことを考える。 心が沈むソフィは島を出るべきか考えるが、ターニャとロージーは、ドナの教えが”生き方は自分で選べ”だったので、幸せを探すようにと言って彼女を励ます。 海を見つめるサムに寄り添うソフィらは、島に向かってくる何隻もの船の先頭に、ビルとハリーが乗っていることに気づく。 ターニャとロージーらと共に桟橋に皆を迎えに行ったソフィは、スカイも戻ってきたために感激する。 パーティーの準備は整い、サム、ビル、ハリーと共に、ソフィは母ドナのことを想う。 バーにいたドナは、明日、島を離れると言うターニャとロージーに、自分は残ることを伝える。 ソフィアが廃屋の所有者であることを知ったドナは、掃除をして手入れをするなら住んでいいと言われる。 その話に乗ったドナは、家を直してホテルにしてもいいという考えをソフィアに伝える。 家を貸してくれる理由をソフィアに尋ねたドナは、自分の馬に優しくしてくれたからだと言われる。 妊娠したことに気づいたソフィは、それをスカイに知らせる。 ターニャとロージーを見送ったドナは、お腹の子と共に頑張り抜こうと考える。 妊娠のことは皆には内緒にしてほしいとスカイ伝えたソフィは、島に近づくヘリコプターに気づく。 ロージーをダンスに誘ったビルは、友達のままでいるべきだと言われ、ドナが喜んでいると話をして感傷的になる彼女の前で涙してしまう。 二人は慰め合い、キスして抱き合う。 盛り上がるパーティー会場に、祖母ルビー(シェール)が現れたために驚いたソフィは、招いていないと彼女に伝える。 ソフィは、いい祖母になりたいと言うルビーの話を聞く。 ターニャとロージーに促されてスピーチをしたソフィは、子供の時から願っていた”ダイナモス”で歌うことを叶えると皆に伝える。 そしてソフィは、ターニャとロージーと共にドナのために歌う。 ドナは、ソフィアの助けで無事に女の子を出産して感激する。 ルビーに気づいたフェルナンドは驚き、二人は、かつてメキシコで出会い恋に落ちた時のことを思い出す。 9か月後。 フェルナンドの兄ラファエル(ジョナサン・ゴールドスミス)を紹介されたターニャは、彼に惹かれてしまう。 ドナのことを想うソフィは、ルビーから、この場にいると言われる。 ターニャとロージー、町の人々に見守られながら、ドナはソフィの洗礼式の日を迎える。 ソフィは、その場に母ドナ(メリル・ストリープ)がいることを感じながら、息子の洗礼を受ける。 その夜、ホテルでは盛大なパーティーが開かれる。
...全てを見る(結末あり)
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ホテルに向かったドナは、部屋から締め出された客のハリー・ブライト(ヒュー・スキナー)にフロント係と間違えられる。
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出張中だったハリー(コリン・ファース)は、ソフィのことを思い出し、会議中に席を外す。
表彰される予定のビル(ステラン・スカルスガルド)は、式の出席を双子の弟に任せてカロカイリ島に向かう。
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ソフィは無事に男の子を出産し、洗礼式の日を迎える。
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参考:
・「マンマ・ミーア!」(2008)
・「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」(2018)
*(簡略ストー リー)
ギリシャ、カロカイリ島。
ソフィ・シェリダンは、1年前に亡くなった母ドナのために、”父親候補”の父サムや支配人のフェルナンドと共に、ホテルを改装しオープンの準備をしていた。
ニューヨークでホテル経営を学ぶ夫のスカイが、その場に残りたい考えもあることを知り戸惑いながら、ソフィは、島に到着したドナの親友ターニャとロージーを歓迎する。
1979年、大学を卒業したドナは、自由に生きることを決意して旅立ち、パリでイギリス人青年ハリーに出会う。
その後、カロカイリ島に向かうドナは、ヨットを所有するスウェーデン人の青年ビルに出会う。
島に着いたドナは、ビルと一旦、別れて高台の廃屋を見つける。
アメリカ人の青年サムに出会ったドナは親交を深めるのだが、建築家になることが義務付けられている彼は島を離れる。
パーティーの準備を整えたソフィだったが、嵐が近づき、何かが起きる予感がする・・・。
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”ABBA”の名曲の数々をベースにして製作され、記録的な大ヒットとなった「マンマ・ミーア!」(2008)の続編。
前作の主人公ドナ・シェリダンは亡くなっている設定で、母の遺志を継いだ娘のソフィが、ホテル再建のために奮闘する姿が描かれている。
また、大学を卒業したばかりの奔放なドナが、見分を広めるために旅立ち、ハリー、ビル、サムとの出会いとそれぞれの関係が描かれ、現代と過去が交互する構成となっている。
前作よりは減少するものの、北米興行収入は約1億2100万ドル、全世界では約3億9500万ドルの大ヒットとなった。
*前作
北米興行収入 $144,130,060
世界 $609,841,640
ミュージカル史上に残る大ヒットとなった前作は、批評家の評価は低かったのだが、本作は、ドナ・シェリダンと三人の男性との関係や、カロカイリ島で暮らすことになった経緯などが愉快に描かれる工夫などを含めた子ッと演出が高く評価された。
母のことを想いつつホテル再建を成功させるアマンダ・サイフリッド、クライマックスでしか登場しないその母親メリル・ストリープ、その若年期を熱演するリリー・ジェームズ、ソフィ(アマンダ・サイフリッド)の夫ドミニク・クーパー、ドナの親友クリスティーン・バランスキー、その若年期ジェシカ・キーナン・ウィン、同じくドナの親友ジュリー・ウォルターズ、その若年期アレクサ・デイヴィーズ、ソフィの”父親候補”である父ピアース・ブロスナン、その若年期ジェレミー・アーヴァイン、ソフィの”父親候補”コリン・ファース、その若年期ヒュー・スキナー、ソフィの”父親候補”ステラン・スカルスガルド、その若年期ジョシュ・ディラン、ホテルの支配人アンディ・ガルシア、彼のかつての恋人であるソフィの祖母シェール、税関職員のオミッド・ジャリリ、ニュー・カレッジ・オックスフォード副総長のセリア・イムリー、島の廃屋の所有者マリア・ヴァクラトシス、その息子でバンド・メンバーのパノス・ムゾウラキス、ドナとビルに助けられる本土の漁師ジェラード・モナコ、その恋人アナ・アントニアデス、フェルナンド(アンディ・ガルシア)の兄ジョナサン・ゴールドスミス、そして、”ABBA”のメンバー、ビョルン・ウルヴァースが大学の教授役で、ベニー・アンダーソンがレストランのピアノ奏者でカメを出演している。