1868年に発表された、ルイーザ・メイ・オルコットの同名小説を基に製作された5度目の映画化。 家族の愛に包まれながら暮らす四姉妹の成長と絆を描く、監督ジリアン・アームストロング、主演ウィノナ・ライダー、ガブリエル・バーン、キルステン・ダンスト、クレア・デインズ、クリスチャン・ベール、スーザン・サランドン共演による感動のドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジリアン・アームストロング
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ
原作:ルイーザ・メイ・オルコット”若草物語”
脚本:ロビン・スウィコード
撮影:ジェフリー・シンプソン
編集:ニコラス・ボーマン
衣装デザイン:コリーン・アトウッド
音楽:トーマス・ニューマン
出演
ジョー・マーチ:ウィノナ・ライダー
フリードリヒ・ベア:ガブリエル・バーン
メグ・マーチ・ブルック:トリニ・アルバラード
エイミー・マーチ(16歳):サマンサ・マシス
エイミー・マーチ(12歳):キルステン・ダンスト
ベス・マーチ:クレア・デインズ
セオドア”ローリー”ローレンス:クリスチャン・ベール
ジョン・ブルック:エリック・ストルツ
ローレンス:ジョン・ネヴィル
マーチおばさん:メアリー・ウィックス
マーガレット・マーチ:スーザン・サランドン
マーチ:マシュー・ウォーカー
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1994年製作 118分
公開
北米:1994年12月21日
日本:1995年7月1日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $50,083,620
■ アカデミー賞 ■
第67回アカデミー賞
・ノミネート
主演女優(ウィノナ・ライダー)
衣装デザイン・作曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
19世紀、マサチューセッツ州、コンコード、クリスマス。
マーガレット・マーチ(スーザン・サランドン)は、長女のメグ(トリニ・アルバラード)、次女ジョー(ウィノナ・ライダー)、三女ベス(クレア・デインズ)、四女エイミー(キルステン・ダンスト)と共に暮らしていた。
姉妹は、隣人ローレンス(ジョン・ネヴィル)の孫ローリー(クリスチャン・ベール)が、自分達を気にしていることを知り親交を深める。
小説家志望の多感な次女ジョーは、ローリーと意気投合し兄弟のような毎日を過ごす。
長女メグは、ローリーの家庭教師ブルック(エリック・ストルツ)と恋に落ちて、四女エイミーは体罰を受けて学校をやめてしまう。
そんな時マーガレットは、夫(マシュー・ウォーカー)が負傷したという連絡を受け娘達に後を任せて旅立つ。
三女エイミーは、母の代わりに奉仕活動をするのだが、子供から猩紅熱をうつされて危篤状態になる。
戻ったマーガレットの看病でエイミーは奇跡的に回復し、父も戻った姉妹は幸せを噛みしめる。
ジョーは、ローリーから愛を告げられて求婚されるものの、それを拒み苦悩する。
その後ジョーは、母の助言でニューヨークに向かい、同じ下宿のドイツ人教授ベア(ガブリエル・バーン)と出会い親交を深める・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
何度も映画化された物語であり、個人的には、最も評価の高い、キャサリン・ヘップバーンが次女のジョー役を演じている1933年作品よりも、ジューン・アリソンが同じ役を演じた1949年作品が強烈に印象に残っている。
姉妹の設定に多少違いがあり、当然ながら似ているエピソードも登場するので、作品を比較してみるのも面白い。
とにかく、涙なしでは見られない感動のドラマであり、ジリアン・アームストロングは本作でもそれを継承し、きれいごとばかりではない、ドラマのもう一つのテーマである、人生の厳しさもきっちりと描いている。
第67回アカデミー賞では、主演女優(ウィノナ・ライダー)、衣装デザイン、作曲賞にノミネートされた。
ドラマを盛り上げる、トーマス・ニューマンの美しい音楽は特に印象的だ。
次女ジョー役のイメージではなかったウィノナ・ライダーだが、喜怒哀楽を見事に表現する好演で、オスカー・ノミネートも納得できる。
ジョーに惹かれながら厳しい目で意見するベア教授役ガブリエル・バーン、長女メグのトリニ・アルバラード、三女ベス役のクレア・デインズ、四女エイミーのサマンサ・マシスとキルステン・ダンスト、マーチ家の隣人ローリー役で、今見ると注目してしまうクリスチャン・ベール、その祖父ジョン・ネヴィル、メグの夫となるエリック・ストルツ、おばメアリー・ウィックス、そして家族を支える母親役のスーザン・サランドン、その夫マシュー・ウォーカーなどが共演している。