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地底探検 Journey to the Center of the Earth (1959)

1864年に発表された、ジュール・ベルヌのSF冒険小説の古典的な名作「地底旅行」の初めての映画化。
著名な地質学者らが地球の中心にある別世界に向かう探検を描く、監督ヘンリー・レヴィン、主演パット・ブーンジェームズ・メイソンアーレン・ダールダイアン・ベイカー他共演のSFアドベンチャー映画の傑作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:ヘンリー・レヴィン

製作:チャールズ・ブラケット
原作:ジュール・ベルヌ
脚本
ウォルター・レイシュ

チャールズ・ブラケット
撮影:レオ・トーヴァー
編集
スチュアート・ギルモア

ジャック・W・ホームズ
美術・装置
ライル・R・ウィーラー

フランツ・バッハリン
ハーマン・A・ブルーメンソール
ウォルター・M・スコット
ジョセフ・キッシュ
音楽:バーナード・ハーマン

出演
アレクサンダー”アレック”マキュアン:パット・ブーン

オリヴァー・リンデンブルック教授:ジェームズ・メイソン
カーラ・ゲタボルグ:アーレン・ダール
ジェニー・リンデンブロック:ダイアン・ベイカー
サクヌッセム伯爵:セイヤー・デヴイッド
ハンス・ベルカ:ピーター・ロンソン
ペイズリー:ベン・ライト
ディーン:アラン・ネピア

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1959年製作 129分
公開
北米:1959年12月16日
日本:1960年4月


アカデミー賞
第32回アカデミー賞
・ノミネート

美術・音響・特殊効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1880年、スコットランドエディンバラ
爵位を授かり人々や学生から祝福されたエディンバラ大学地質学者オリヴァー・リンデンブルック教授(ジェームズ・メイソン)は、貧乏学生のアレック・マキュアン(パット・ブーン)からある溶岩を贈られる。

その後、アレックを夕食会に招待していたリンデンブルックが帰宅していないことを知り、アレックは、恋仲の教授の姪ジェニー(ダイアン・ベイカー)と研究室に向かう。

リンデンブルックは、アレックから贈られた溶岩に興味を抱き、調べた結果、その内部に、アイスランドカンラン岩があることに気づく。

外部がイタリアの溶岩だというのに、アイスランドの岩が内部にあることに、アレックは疑問を抱く。

助手のペイズリー(ベン・ライト)は、外部の溶解を任されるのだが、彼はそれに失敗し溶岩は砕けてしまう。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1880年、スコットランド
地質学者オリヴァー・リンデンブルック教授は、学生のアレックから贈られた溶岩を調べる。
その結果、300年前に地球の中心に別世界があることを唱え、人々に嘲笑されて姿を消した科学者サクヌッセムの”鉛直”を見つける。
リンデンブルックは、それを大発見と考え、寝食を忘れ準備を始め、地球の中心への一番乗りを目指し、アレックを伴いアイスランドに向かう。
現地で何者かに捕らえられた2人は、地元の青年ハンスに助けられる。
連絡を取っていたストックホルムのゲタボルグ教授は、既に現地入りし調査を進めていた様子だったが、彼は遺体で発見される。
その後、リンデンブルックは、ゲタボルグの妻カーラに出会い、彼女とアレック、ハンス、そして彼のペットであるアヒルのゲルトルードと共にいよいよ地底探検に出発する。
しかし、リンデンブルックらを追う、別世界発見者の末裔サクヌッセム伯爵が妨害を企て、さらに一行には、未知の世界の困難が待ち構えていた・・・。
__________

地球(地底)に隠された神秘性の他、少ない登場人物ながら、その各個性のバランスが良く、メリハリの効いた、スピード感あるストーリー展開も素晴らしい、痛快娯楽作品に仕上がっている。

2008年公開の3D作品「センター・オブ・ジ・アース」他、2000年にもリメイクされている。

第32回アカデミー賞でノミネートされた美術、音響、特殊効果の素晴らしさは言うまでもなく、神秘、恐怖、勇気、美しさというエンターテインメントの要素が、絶妙なタイミングで登場する演出も見応え十分。

アルフレッド・ヒッチコック作品などでお馴染みのバーナード・ハーマンの音楽も、ドラマを大いに盛り上げる。

一本気な学者ジェームズ・メイソンのコミカルな演技も見もので、早口でまくし立てる、一点しか物を見ることができない、意外に不器用なところも実に愉快だ。
実力派らしい彼の演技で、作品に重みが加わっていることも確かだ。

当時の若手人気歌手パット・ブーンも、彼らしい、楽天的で爽やかな陽気でもある学生を好演し、もちろん、美しい歌声も随所で披露してくれる。

気丈な教授夫人アーレン・ダールは、陰鬱になりそうな地底の雰囲気とのギャップが、余計にその美しさを際立たせ、輝きさえ感じる。

ペットのアヒルとのコンビがほのぼのする巨漢のピーター・ロンソンも、逞しい肉体を生かして印象に残る役柄を演じている。

アレック(P・ ブーン)の帰りを待つ恋人のダイアン・ベイカー、地底の世界を支配しようとする発見者の末裔役セイヤー・デヴイッド、テレビ・シリーズ”バットマン”の執事”アルフレッド”役アラン・ネピアなども共演している。


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