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ジョン・ウィック:チャプター2 John Wick: Chapter 2 (2017)

2014年に公開された「ジョン・ウィック」の続編。
イタリアン・マフィアと世界中の殺し屋に命を狙われた元殺し屋ジョン・ウィックの戦いを描く、監督チャド・スタエルスキ、主演キアヌ・リーブスローレンス・フィッシュバーンリッカルド・スカマルチョルビー・ローズイアン・マクシェーンジョン・レグイザモ他共演のクライム・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:チャド・スタエルスキ
製作
ベイジル・イヴァニク
エリカ・リー
製作総指揮
ジェフ・ワックスマン
ロバート・ベルナッキ
デヴィッド・リーチ
ケヴィン・フレイクス
ヴィシャル・ルングタ
脚本:デレク・コルスタッド
撮影:ダン・ローストセン
編集:エヴァン・シフ
音楽
タイラー・ベイツ
ジョエル・J・リチャード

出演
ジョナサン”ジョン”ウィック:キアヌ・リーブス
カシアン:コモン
バワリー・キング:ローレンス・フィッシュバーン
サンティーノ・ダントニオ:リッカルド・スカマルチョ
アレス:ルビー・ローズ
ウィンストン:イアン・マクシェーン
オーレリオ:ジョン・レグイザモ
シャロン:ランス・レディック
アブラム・タラソフ:ピーター・ストーメア
ヘレン・ウィック:ブリジット・モイナハン
ジアナ・ダントニオ:クラウディア・ジェリーニ
ジュリアス:フランコ・ネロ
ソムリエ:ピーター・セラフィノウィッツ
アンジェロ:ルカ・モスカ
アール:トビアス・シーガル
ジミー:トーマス・サドスキー
チャーリー:デヴィッド・パトリック・ケリー
殺し屋:ハイジ・マネーメーカー
スモウ:YAMA

アメリカ 映画
配給 Lionsgate
2017年製作 122分
公開
北米:2017年2月10日
日本:2017年7月7日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $92,029,180
世界 $171,539,890


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
バイクで逃げるロシアン・マフィアを追った元殺し屋のジョナサン”ジョン”ウィック(キアヌ・リーブス)は、転倒した男からパスカードを奪う。

ジョンに殺された組織のボス、ヴィゴの弟アブラム・タラソフ(ピーター・ストーメア)は、ジョンの愛車”マスタング(Boss 429)”を保管していたために彼を恐れ、アジトを捨てようとする。

パスカードを使いアジトに侵入したジョンは、男たちを次々と殺す。

アブラムに電話をしたジョンは車のことを伝え、マスタングを見つけてその場から逃れる。

追われたジョンは、車を傷つけながらも相手を倒し、アブラムの元に向かう。
...全てを見る(結末あり)

グラスに酒を注いだジョンは、アブラムにそれを渡して互いに飲み干し、彼を見逃してその場を去る。

家に着いたジョンはガレージにマスタングを入れて、妻ヘレン(ブリジット・モイナハン)のことを想う。

名無しの”ピットブル”に餌を与えたジョンは、ヘレンのことを考えながら眠る。

翌日、自動車工場のオーナー、オーレリオ(ジョン・レグイザモ)を呼んだジョンは、壊れたマスタングの修理を任せる。

地下室に向かったジョンは武器や金貨をしまい、床をコンクリートで固める。

その後ジョンは、訪ねて来たイタリアン・マフィアカモッラ”の幹部サンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)から、”誓印”を見せられる。

ジョンに貸しがあるサンティーノは、ある仕事を依頼しようとするものの、それを断られる。

誓印に押したジョンの血を見せて渡そうとしたサンティーノは、それを戻されたために諦めてその場を去る。

血の掟を破ったジョンを許せないサンティーノは、家を攻撃して爆破し燃やす。

ヘレンとの想い出が残る家を燃やされたジョンは、消火活動が続く中、駆け付けた友人の警官ジミー(トーマス・サドスキー)から声をかけられる。

仕事に復帰したのか気にするジミーに、ジョンは何も答えない。

その後、犬を連れて”コンチネンタル・ホテル”に向かったジョンは、数日で戻ったために驚くコンシェルジュのシャロンに、ウィンストン(イアン・マクシェーン)に会いたいと伝える。

家を焼いたサンティーノの居場所をウィンストンに尋ねたジョンは、誓印を拒んだのだから仕方ないと言われる。

引退を考えたと言うジョンに、平穏な生き方ができると思う考えの甘さを指摘するウィンストンは、彼が依頼内容を聞かずに断ったことを知る。

ホテル内での流血を禁じ、誓印は守るのがコンチネンタルの掟だと言うウィンストンは、自分なら追放で済ますが、主席連合のメンバーは厳しい処分を求めるとジョンに伝える。

依頼を受けて自由になるようにと言うウィンストンは、その後は、サンティーノに復讐することに口は出さないとジョンに伝えて、ルールを守るようにと忠告する。

ホテルに犬を預けようとしたジョンは、ホテルとしては断るが個人的に預かると言うシャロンに感謝し、名前はないと伝える。

美術館に向かったジョンは、サンティーノのボディガードである聾唖の殺し屋アレス(ルビー・ローズ)のボディチェックを受ける。

サンティーノと話したジョンは、姉のジアナ(クラウディア・ジェリーニ)の殺しを依頼される。

父が、主席連合の12人の一人にジアナを選んだことを不満に思うサンティーノは、殺しは無理だと言うジョンに、実行すれば誓印から解放されると伝える。

その後、貸金庫に預けてあった武器や金貨を持ち出したジョンは、イタリアに向かう。

サンティーノの指示を受けたアレスは、ローマに着いたジョンを監視する。

コンチネンタル・ホテル・ローマに向かったジョンは、オーナー兼支配人のジュリアス(フランコ・ネロ)に再会する。

ジョンが法王に会いに来たのではないことを確認したジュリアスは、彼に最高の部屋を用意する。

暗殺実行の準備を始めたジョンは、ダントニオ邸の見取り図などを確認し、仕立屋アンジェロ(ルカ・モスカ)に会い防弾スーツ新調し、ホテルのソムリエ(ピーター・セラフィノウィッツ)から武器を調達する。

準備を整えコンサートが行われている寺院に侵入したジョンは、武器を配置する。

ボディガードのカシアン(コモン)らと共に、ジアナはコンサート会場に姿を現す。

浴室に向かったジアナは、その場に旧知のジョンが現れたために驚く。

銃を手にするジョンが自分を殺そうとしていることに気づいたジアナは、彼に元の世界に戻った理由を訊く。

誓印のせいだと言われたジアナは、持ち主がサンティーノだと知る。

引退できたのは誓印のおかげであり、この世界に戻る原因となった女性がヘレンだと知ったジアナは、その代償に見合う女性だったことをジョンに確認する。

自分が死ねばサンティーノがニューヨークを支配すると言うジアナは、ドレスを脱いでナイフで手首を切る。

自分のやり方で生きてきたので同じように死ぬとジョンに伝えたジアナは、浴槽につかる。

ジアナの手を握ったジョンは、意識を失った彼女を射殺する。

コンサート会場に向かい、旧友のカシアンから声をかけられたジョンは、相撃ちになり倒れるものの、その場から逃げる。

ジョンは、襲い掛かってくる男たちを次々と倒す。

浴室に向かったカシアンは、ジアナの死を確認する。

現われたアレスらと銃撃戦になったジョンは、配置してあった銃を使い対抗する。

その場から逃れたジョンは、通りでカシアンの車に衝突される。

格闘になった二人は、コンチネンタル・ホテルの入り口を破って飛び込む。

ジョンとカシアンを制止したジュリアスは、ルールは分かっているはずだと伝えて二人を納得させる。

カシアンとバーに向かったジョンは、今回の件はサンティーノの誓印のせいだと伝える。

それなら仕方がないと言われたジョンは、サンティーノの目的は首席だと伝える。

仕事を終えても自由にはなれないだろうと言うカシアンから、自分が楽に殺すと言われたジョンは、同じ言葉を返す。

プロの礼儀として自分がおごるとジョンに伝えたカシアンは、金貨を置いてその場を去る。

その場にいたアレスは、ジョンにおごると手話で伝えるものの断られる。

アレスは、カシアンではなく自分が殺すとジョンに伝える。

会ったら自分が先に殺すとアレスに手話で伝えたジョンは、部屋に向かう。

携帯電話でヘレンの映像を見ようとしたジョンは、画面が割れていることに気づく。

サンティーノからの電話を受けたジョンは、アレスに命を狙わせた話をされ、ジアナの復讐は当然だと言われたために電話を切る。

警戒するサンティーノは、700万ドルの賞金を出し、殺し屋たちにジョンの命を狙わせる。

翌日、チェックアウトするジョンは、ジュリアスに感謝する。

サンティーノの指令はウィンストンにも知らされ、コンチネンタル・ホテルの殺し屋の携帯電話は一斉に鳴りメッセージを受け取り、カシアンもそれを確認する。

サンティーノと話しをしたウィンストンは、ジョンは仕事を終えたと言って誓印を押させようとする。

それに従ったサンティーノは、ウィンストンから、この世界に引き戻した悪魔であるジョンは、自由の身になったと言われる。

ジョンは必ず戻ると言うウィンストンは、彼からやめろと警告されたはずだとサンティーノに伝えて別れを告げる。

ニューヨーク中の殺し屋に命を狙われることになり襲われたジョンは、傷つきながらも相手を倒し、カシアンに追われる。

地下鉄に乗った二人は格闘になり、ジョンはカシアンの胸にナイフを突き刺す。

大動脈を刺したので、ナイフを抜けば出血で死ぬと言うジョンは、プロの礼儀だとカシアンに伝えてその場を去る。

その後も殺し屋に追われたジョンは、ホームレスのアール(トビアス・シーガル)に金貨を渡して匿ってもらう。

近づいてきた殺し屋二人を射殺したアールは、ジョンを安全な場所に連れて行き治療をして、地下犯罪情報組織のリーダー、バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)の元に連れて行く。

かつてジョンに傷つけられたことがあるキングは、それを教訓にして今の地位を築いたことを話す。

ジョンの命を狙っているサンティーノが出す報酬が、700万ドルだと知ったキングは驚く。

サンティーノを見つけたいジョンは、密かに彼に近づきたいことをキングに伝えて協力を求める。

それを快く引き受けたキングは、ジョンに”キンバー1911”を渡すものの、1発100万ドルで7発、賞金分の弾丸を渡す。

キングは、美術館にいるサンティーノの元にアールが案内するとジョンに伝える。

美術館に侵入したジョンは、パーティーのゲストを歓迎するサンティーノの前に現れ銃撃戦になる。

ガードされて逃げたサンティーノを追うジョンは、弾丸が切れたために、殺した男たちの銃を奪い敵を倒す。

身を潜めるサンティーノは、誓印の効力は既にない、逃げるべきだったとジョンに伝える。

到着したアレスはサンティーノを守り、彼を逃がしてジョンと対決しようとする。

アレスと格闘になったジョンは、ナイフで彼女を殺してその場を離れる。

コンチネンタル・ホテルに向かったサンティーノは、ウィンストンに会いジョンの除名を要求するものの断られる。

ホテルに着いたジョンは、シャノンからサンティーノがラウンジにいると言われる。

その場に向かったジョンは、ウィンストンの制止を無視して、食事中のサンティーノを射殺して立ち去る。

シャノンに預けていた犬を連れて家に向かったジョンは、焼け落ちた瓦礫の中からヘレンのブレスレットを見つけて彼女を想う。

迎えに来たシャノンに同行を求められたジョンは、犬を連れてセントラルパークに向かう。

車を止めたシャノンから別れを告げられたジョンは、待っていたウィンストンと話し、自分がどうなるか尋ねる。

カモッラが暗殺契約を世界中に配信し、コンチネンタルは、ホテル内の殺人で追放せざるを得ない、特権及び人生は奪われたと言われたジョンは、殺されない理由をウィンストンに尋ねる。

自分が止めていると言うウィンストンは、周辺の者たちがすべて自分の指示で動いていることをジョンに知らせる。

1時間与えると言うウィンストンは、誓印をジョンに渡す。

自分に近づくものは誰であれ必ず殺すとウィンストンに伝えたジョンは、承知していると言われる。

その場を去るジョンを見つめながらアカウント部に連絡したウィンストンは、1時間後にジョンを追放するよう指示する。

メッセージは配信され、周囲の殺し屋の携帯電話が一斉になる中、ジョンは犬と共に走り去る。


解説 評価 感想

参考:
・「ジョン・ウィック」(2014)
・「ジョン・ウィック:チャプター2」(2017)
・「ジョン・ウィック:パラベラム」(2019)

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
ロシアン・マフィアとの戦いを終えた元凄腕の殺し屋ジョナサン”ジョン”ウィックは、イタリアン・マフィアカモッラ”の幹部サンティーノから仕事を依頼される。
サンティーノには借りがあり、”誓印”で誓いを立てたジョンだったが、それを断ってしまう。
サンティーノに家を焼かれ命を狙われたジョンは、コンチネンタルのウィンストンから、誓印から解放されるには仕事を受けるしかないと言われる。
仕方なく仕事を引き受けることにしたジョンは、主席連合の12人の一人に選ばれた、サンティーノの姉ジアナの抹殺を依頼される。
ローマに向かったジョンは、死を覚悟したジアナが自ら命を断とうとしたために止めを刺す。
仕事を済ませたジョンは、ジアナのボディガードである旧友のカシアンと対決し、サンティーノが、700万ドルの賞金で自分の命を殺し屋に狙わせていることを知る・・・。
__________

闇の世界に戻った元殺し屋が、命を狙う敵に立ち向かい戦う姿を描きヒットした「ジョン・ウィック」(2014)の続編。

今回は、主人公がロシアン・マフィアとの戦いを終えた数日後を描いた物語である。
イタリアン・マフィアカモッラ”に関わった主人公の戦い、血の誓いである”誓印”や闇の世界を支配する機関”コンチネンタル”の厳しい掟などが興味深く描かれている。

前作よりパワーアップしたアクションシーンはスタイリッシュでもあり、主人公と殺し屋たちの凄まじい戦いが繰り広げられる。

傷つきながらも敵を容赦なく倒す主人公の無駄のない身のこなしなどを映し出すシーンは、残虐というより美しを感じるほどで、チャド・スタエルスキのシャープな演出が見どころの作品。

前作同様、本作は批評家から高く評価され、北米興行収入約9200万ドル、全世界では約1億7200万ドルという結果となり、前作の約2倍のヒットとなった。

主演のキアヌ・リーブスは、再び平穏な生活に戻ろうとするものの、闇の世界で生きる道を選ぶしかない孤独な殺し屋を熱演している。

主人公の友人でもある殺し屋で、ターゲットのボディガードとして死闘を繰り広げるコモン、地下犯罪情報組織のキングで主人公に協力するローレンス・フィッシュバーン、イタリアン・マフィアカモッラ”の幹部であり、主人公に主席に選ばれた姉(クラウディア・ジェリーニ)の抹殺を依頼し彼の命も狙うリッカルド・スカマルチョ、彼の部下である殺し屋ルビー・ローズ、闇の組織コンチネンタルを仕切るイアン・マクシェーン、主人公の友人である自動車工場のオーナー、ジョン・レグイザモ、コンチネンタル・ホテルのコンシェルジュ、ランス・レディック、主人公の愛車”マスタング(Boss 429/1969年)”を預かっていたロシアン・マフィアで、見逃されるピーター・ストーメア、主人公の妻ブリジット・モイナハン、”コンチネンタル・ホテル・ローマ”の支配人フランコ・ネロ、主人公に武器を用意するピーター・セラフィノウィッツ、主人公の防弾スーツを作る仕立屋のルカ・モスカ、キング(ローレンス・フィッシュバーン)の部下トビアス・シーガル、主人公の友人である警官トーマス・サドスキー、闇の世界の掃除屋デヴィッド・パトリック・ケリー、殺し屋(バイオリニスト)のハイジ・マネーメーカーなどが共演している。


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