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モンスター上司 Horrible Bosses (2011)

友人3人が憎きボスの耐え難い仕打ちにより殺害計画を実行したために巻き起こる騒動を描く、主演ジェイソン・ベイトマンチャーリー・デイジェイソン・サダイキスジェニファー・アニストンコリン・ファレルケヴィン・スペイシードナルド・サザーランドジェイミー・フォックス他共演、監督セス・ゴードンによる爆笑コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

ケヴィン・スペイシー / Kevin Spacey / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:セス・ゴードン

製作総指揮
トビー・エメリッヒ

リチャード・ブレナー
マイケル・ディスコ
サミュエル・J・ブラウン
ダイアナ・ポコーニイ
製作
ブレット・ラトナー

ジェイ・スターン
原案:マイケル・マーコウィッツ
脚本
ジョナサン・ゴールドスタイン

マイケル・マーコウィッツ
ジョン・フランシス・デイリー
撮影:デヴィッド・ヘニングス
編集:ピーター・テシュナー

音楽:クリストファー・レナーツ

出演
ニック・ヘンドリックス:ジェイソン・ベイトマン

デイル・アーバス:チャーリー・デイ
カート・バックマン:ジェイソン・サダイキス
ジュリア・ハリス医師:ジェニファー・アニストン
ボビー・ペリット:コリン・ファレル
デイヴ・ハーケン:ケヴィン・スペイシー
ジャック・ペリット:ドナルド・サザーランド
ディーン・MF・ジョーンズ:ジェイミー・フォックス
水仕事の男:ヨアン・グリフィズ
ルー・シャーマン:ボブ・ニューハート
ステイシー:リンゼイ・スローン
ケニー・ソマーフェルド:P・J・バーン
ロンダ・ハーケン:ジュリー・ボーエン
マージ・エマーマン:セリア・フィンケルスタイン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2011年製作 98分
公開
北米:2011年7月8日
日本:2011年10月29日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $117,538,560
世界 $209,638,560


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
出世を目指す金融マンのニック・ヘンドリックス(ジェイソン・ベイトマン)は、朝6時に出社するものの、2分遅刻してしまう。

最悪なボスのデイヴ・ハーケン(ケヴィン・スペイシー)に呼び出されたニックは、たった2分の遅刻で、いびられて嫌味を言われるが、昇進が近いと信じてそれに耐える。

歯科助手のデイル・アーバス(チャーリー・デイ)は、婚約者のステイシー(リンゼイ・スローン)がいたのだが、口腔外科医/D.D.S.のボス、ジュリア・ハリス(ジェニファー・アニストン)から、信じ難いセクハラを受けていた。

科学薬品会社の経理を担当するカート・バックマン(ジェイソン・サダイキス)は、人のいい社長ジャック・ペリット(ドナルド・サザーランド)に気に入られ、ヤク中のドラ息子ボビー(コリン・ファレル)ではなく、自分が会社を任される可能性もあった。
...全てを見る(結末あり)

しかし、ペリットは心臓発作で亡くなってしまい、ボビーが会社を継ぐことになり、カートは頭を抱える。

友人同士の三人は、最悪ボスの愚痴で悩み、デイルは、二人に転職を勧められるが、児童公園で夜中に用を足したことで、性犯罪者扱いされていたため、そうもいかなかった。

そんなある日、ハーケンから会議に招集されたニックは、我慢の甲斐があり、ついに営業部長のポストが与えられるものと期待する。

しかしハーケンが、それを自分が兼務すると発表したため、納得いかないニックは彼に言い寄る。

ニックは、我慢の限界に達して辞職することを伝えるが、ハーケンは、他で働けなくすると言って彼を脅す。

父ペリットの葬儀にも出席しないボビーは、会社を変えると言って、リストラをすることをカートに伝える。

妊娠しているマージ・エマーマン(セリア・フィンケルスタイン)らをボビーが解雇しようとしたため、カートはそれに反発するが聞き入れられない。

デイルは、裸体に白衣を羽織っただけのジュリアに迫られてしまうが、何とかそれを逃れる。

ニック、カート、デイルは、再びバーで愚痴のこぼし合いを始め、そこに、リーマン・ブラザーズの社員だった級友のケニー・ソマーフェルド(P・J・バーン)が現われる。

倒産で職もないケニーの惨めな姿を見て、職場を辞める勇気もなくなったニックとカートは、過程の話ではあるが、ボスを殺すという話を始めるものの、デイルは、そこまでは出来ないと言って席を立ってしまう。

しかし、ジュリアが、ステイシーをクリニックに呼び、彼女に麻酔をかけた前でデイルに迫る。

憤慨したデイルは、ジュリアに辞めることを告げるが、彼は自分も麻酔で眠らされている際に、いかがわしい写真を撮られていたため、逆に脅されてしまう。

ついにキレてしまったデイルは、ニックとカートの元に向かい、ジュリアを殺すと言い出す。

話し合いの結果、殺し屋を雇うことにした三人は、翌日、モーテルに集合して、デイルがネットで探した殺し屋風の”水仕事の専門家”の”男”(ヨアン・グリフィズ)を呼び寄せる。

しかし、男はただの変態で、三人は、仕方なく料金200ドルを払うことになる。

その後、三人は、危険地帯のバーに向かい、ディーン”MF”ジョーンズ(ジェイミー・フォックス)という、怪しげな男に声をかけられ、彼は、殺し3件を5000ドルで請け負う。

現金をジョーンズに渡した三人だったが、彼は、ただの殺しのコンサルタントだと言い出し、誰でもわかるような助言を始める。

そして三人は、それぞれが、お互いのボスを殺すことをジョーンズに提案され、実行に移そうとする。

翌日、集合した三人は、情報収集のために、まず、ボビーの家に侵入して彼の携帯電話を盗み、次にハーケンの家に向かう。

ニックとカートが家に侵入している間、デイルが通りで見張りをするが、ボビーの家でコカインを吸ってしまった彼は、ラリってしまう。

そこにハーケンがジョギングから戻り、デイルを不審に思うものの、彼は、ピーナツのアレルギーで発作を起してしまう。

慌てたデイルは、ハーケンに指示され、彼が携帯していたエピペンを胸に注射する。

それを見たニックとカートは、デイルがハーケンを殺しているものと勘違いしてその場を離れるが、ボビーの携帯電話を落としてしまう。

帰宅したハーケンの妻ロンダ(ジュリー・ボーエン)は、意識を取り戻した夫を見てデイルに感謝する。

ハーケンは、デイルがロンダの浮気相手と疑い、彼を追い払う。

デイルの話を聞き、ニックとカートは、ハーケンがピーナツ・アレルギー、ボビーはコカインを所持していたことで、それを利用すれば二人を殺せると考える。

準備をした三人は、ニックがボビー、デイルがハーケン、カートはジュリアの監視を始める。

そこ頃、ロンダの浮気を疑うハーケンは、ボビーの携帯電話を見つける。

デイルは、ハーケンの家に侵入してピーナツを仕掛けようとするが、それが出来ずニックに連絡する。

ボビーを見張っていたニックは、ハーケンが現われたことに驚くが、彼は拳銃を抜き、ボビーを射殺してしまう。

バーに集合して動揺するニックとデイルに、カートは呑気に、ジュリアに誘惑されてしまったことを話す。

その後、事件現場で目撃された車がニックのものと一致したため、警官に呼び止められた三人は連行されてしまう。

警察署で尋問された三人は、ニックが現場にいて、カートが被害者ボビーの会社の社員、デイルが”性犯罪者”ということで追求される。

三人は、参考人ということで帰ることが許されるが、ボビーの家のDNA採取などが行われていることを知らされる。

自分達が侵入したことがバレる危機となり、ジョーンズの元に向かった三人は、彼に、容疑者となってしまった状況を説明する。

ジョーンズは大した助言ができず、三人は、凶悪犯だと思った彼が、ただのケチな詐欺師だったことを知り、呆れてその場を立ち去る。

三人はハーケンの家に向かうが、留守だと思っていた家では、ロンダが夫の誕生日で、サプライズ・パーティーを準備していた。

ロンダに歓迎された三人は、帰宅したハーケンに、犯行を認めさせ、それを録音することに成功するが、逆に殺すと脅されてしまう。

その場を去った三人は、警察が自分達を追っていることに気づき逃亡も考える。

ハーケンにも追われた三人は、何とかそれを振り切るものの、車のナビガイド・システムが、危険を感知して警察に通報し、減速して停車してしまう。

そこに、ハーケンが襲いかかり三人に銃を向けて、彼らを犯人にするために自分の足を撃ち、現われた警官に事情を話す。

しかし、ハーケンが犯行を認めた録音があり、三人はそれを警官に渡す。

それには、ハーケンの自白は録音されていなかったため、三人は逮捕されることになるが、車のナビガイドが全てを録音してあり、ハーケンの犯行が明白になり、彼は逮捕される。

三人は、犯人逮捕に協力したために解放され、その後、ニックは取締役代理に昇進するが、新しいボスのCEOルー・シャーマン(ボブ・ニューハート)も、とんでもないひねくれた老人だと分かる。

カートは、社長にはならなかったが、命を狙われるかもしれないと考え、それで満足していた。

社長になったマージを祝福したカートは、妊娠していたと思っていた彼女が、ただ太っていただけだと知り、驚いてしまう。

デイルは、ケニーとジョーンズの協力でジュリアを陥れて、強気に出て彼女を懲らしめる。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「モンスター上司」(2011)
・「モンスター上司2」(2014)

*(簡略ストー リー)
金融マンのニック・ヘンドリックスは、ボスのハーケンにいびられながらも、昇進のためにそれに耐えていた。
歯科助手のデイル・アーバスは、ボスの歯科医ジュリアからの、信じ難いセクハラを受けて悩む。
科学薬品会社の経理担当カート・バックマンは、気のいい社長ペリットに気に入られていたが、彼が急死してしまう。
そして、後を継いだヤク中のドラ息子ボビーの横暴さに、ニックは頭を抱える。
三人は、集まって愚痴ばかりこぼしていたが、職場を辞めることも出来ずにいた。
しかし、ついに我慢の限界に達した三人は、ボス達を殺すことを考えて、殺し屋を雇おうとする。
デイルがネットで探した男は、ただの変態で、その後、三人は、危険地帯のバーで、怪しげな凶悪犯風のジョーンズに話しかけられる。
ジョーンズは、殺しのコンサルタントだと言うことなのだが、彼は、それぞれが、お互いのボスを殺すことを提案して、三人は、それを実行に移すのだが・・・。
__________

サラリーマンの”永遠のテーマ”、憎き上司の撃退劇を、殺人にまでエスカレートして過激に描くブラック・コメディ。

悪人でない主人公の三人が、三流詐欺師の助言に従い、出来もしない殺人計画を実行しようとする間抜けさは最高に笑える。

コメディアンに加え、実力派スターらが集結し、大いに楽しんでいる姿が実に愉快で、特に、恨みを買う三人のボスの熱演が見ものだ。

北米興行収入は約1億1800万ドル、全世界では2億ドルを超すヒットとなった。

大スターから脇役まで、そのキャラクターなどのバランスがいいことと、当然のごとく手抜きもない、セス・ゴードンの軽快な演出も注目だ。

どうしようもない、最悪上司に頭を抱える三人、昇進を夢見るジェイソン・ベイトマン、お人好しの歯科助手チャーリー・デイ、女好きの楽天家ジェイソン・サダイキス、それぞれのボス、嫌味で嫉妬深いケヴィン・スペイシー、魔女のような脅威のセクハラ歯科医ジェニファー・アニストン、バカ息子社長を怪演するコリン・ファレル、その父で、冒頭だけ登場のドナルド・サザーランド、こちらもいい雰囲気で演じている、三人に助言する、見かけだけ凄味のある詐欺師ジェイミー・フォックス、殺し屋と間違えられる変態男ヨアン・グリフィズ、ニック(J・ベイトマン)の新しいボス、ボブ・ニューハート、デイル(C・デイ)の恋人役のリンゼイ・スローン、三人の友人役P・J・バーン、ハーケン(K・スペイシー)の妻ジュリー・ボーエンなどが共演している。


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