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妻殺害の容疑者である記憶を失った男性が真犯人を突き止めようとする姿を描く、監督カーティス・バーンハート、主演ロバート・テイラー、オードリー・トッター、ハーバート・マーシャル他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督：カーティス・バーンハート
製作：ロバート・ロード
原作：ブラッドベリー・フット”High Wall”
原案
アラン・Ｒ・クラーク
ブラッドベリイ・フート
脚本
シドニー・ボーム
レスター・コール
撮影：ポール・C・ヴォーゲル
編集：コンラッド・A・ネルヴィッヒ
音楽：ブロニスラウ・ケイパー
出演
スティーヴン・ケネット：ロバート・テイラー
アン・ロリソン医師：オードリー・トッター
ウィラード・I・ウィットコム：ハーバート・マーシャル
ヘレン・ケネット：ドロシー・パトリック
スローカム：H・B・ワーナー
ジョージ・パワード医師：ワーナー・アンダーソン
フィリップ・ダンラップ医師：モロニ・オルセン
デヴィッド・ウォレス地方検事補：ジョン・リッジリー
スタンリー・グリフィン医師：モリス・アンクラム
ケネット夫人：エリザベス・リズドン
ヘンリー・クロナー：ヴィンス・バーネット
エモリー・ギャリソン：ジョナサン・ヘイル
シドニー・X・ハックル：チャールズ・アーント
ゴルム医師：リサ・ゴルム
アメリカ 映画
配給 MGM
1947年製作 100分
公開
北米：1947年12月17日
日本：未公開
製作費 $1,844,000
■ ストーリー ■
ウィラード・I・ウィットコム（ハーバート・マーシャル）は、部下のヘレン・ケネット（ドロシー・パトリック）が戻ってこないことを秘書から知らされる。
ウィットコムは、ヘレンの夫で、第二次大戦時の爆撃機パイロットで、最近まで傭兵だったスティーヴン・ケネット（ロバート・テイラー）が戻って来たためだと知り納得する。
その頃スティーヴンは、絞殺されたヘレンの遺体を乗せた車を横転して事故死に見せかけ、自分は自殺しようとする。
警察に呼ばれたウィットコムは、デヴィッド・ウォレス地方検事補（ジョン・リッジリー）から、ヘレンが絞殺されたことを知らされ、夫のスティーヴンが2年ぶりに帰ってきたことを話す。
隣りの部屋で尋問されていたスティーヴンは、ヘレン殺害を疑われ、公園で彼女を殺して自分も死ぬつもりだったと答える。
その様子をウィットコムと見ていたウォレスは、スティーヴンが、戦時中の脳の損傷の影響を調べるために、殺人の容疑者として精神鑑定を受けさせることを知る。
郡立精神科病院に入院したスティーヴンは頭痛に悩まされて、事件のことを思い出せない。
神経外科医のスタンリー・グリフィン（モリス・アンクラム）は手術は可能だと考え、院長のフィリップ・ダンラップ医師（モロニ・オルセン）は、アン・ロリソン医師（オードリー・トッター）にスティーヴンを担当させる。
スティーヴンに会ったロリソンは、手術を受ければ頭痛から解放されることを伝えるものの、彼の同意は得られなかった。
それを知ったウォレスは、罪を逃れるためにスティーヴンが手術を拒み続けるだろうと考え、多くの者が裁判を望んでいることを病院側に伝えて、手術をさせようと圧力をかけるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1936年に発表された、ブラッドベリー・フットの小説”High Wall”を基に製作された作品。
ドイツ出身でサイレント時代から活躍したカーティス・バーンハートが監督し、主演はロバート・テイラー、オードリー・トッター、ハーバート・マーシャルなどが共演した作品。
妻殺害の容疑者である記憶を失った男性が真犯人を突き止めようとする姿を描くフィルム・ノワール。
主人公と担当医の恋愛感情や、手術で簡単に主人公の症状が改善してしまう展開、法律的には問題があると言いながらも、自白剤が犯人を特定することに使われるシーンなどはご都合主義的であり、サスペンスとしても少々物足りない内容が気になる。
主演のロバート・テイラーは、妻の殺人に関する記憶を失い、苦悩しながら事件を解決しようとする男性を好演している。
主人公を担当しながら協力し、次第に彼に惹かれていく医師のオードリー・トッター、主人公の妻の上司であり犯人のハーバート・マーシャル、主人公の妻ドロシー・パトリック、精神患者のH・B・ワーナー、精神科医ワーナー・アンダーソン、院長のモロニ・オルセン、主人公を起訴しようとする地方検事補ジョン・リッジリー、神経外科医スタンリー・グリフィンモリス・アンクラム、主人公の母親エリザベス・リズドン、ウィットコム（ハーバート・マーシャル）に殺されるアパートの管理人ヴィンス・バーネット、ウィットコムの上司である重役ジョナサン・ヘイル、主人公の弁護士チャールズ・アーント、医師のリサ・ゴルムなどが共演している。
