人種問題と闘いながらアメリカ初の有人宇宙飛行計画”マーキュリー計画”成功に貢献したアフリカ系アメリカ人の女性数学者3人の奮闘を描く、製作、監督、脚本セオドア・メルフィ、主演タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケヴィン・コスナー、キルスティン・ダンスト、ジム・パーソンズ、オルディス・ホッジ他共演の実録ドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:セオドア・メルフィ
製作
ドナ・ジグリオッティ
ピーター・チャーニン
ジェンノ・トッピング
ファレル・ウィリアムス
セオドア・メルフィ
製作総指揮
ジャマル・ダニエル
ルネー・ウィット
イヴァナ・ロンバルディ
ミミ・ヴァルデス
ケヴィン・ハロラン
原作:マーゴット・リー・シェッタリー”Hidden Figures”
脚本
アリソン・シュローダー
セオドア・メルフィ
撮影:マンディ・ウォーカー
編集:ピーター・テッシュナー
音楽
ハンス・ジマー
ファレル・ウィリアムス
ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演
キャサリン・ゴーブル・ジョンソン:タラジ・P・ヘンソン
ドロシー・ヴォーン:オクタヴィア・スペンサー
メアリー・ジャクソン:ジャネール・モネイ
アル・ハリソン:ケヴィン・コスナー
ヴィヴィアン・ミッチェル:キルスティン・ダンスト
ポール・スタッフォード:ジム・パーソンズ
ジム・ジョンソン:マハーシャラ・アリ
リーバイ・ジャクソン:オルディス・ホッジ
ジョン・グレン:グレン・パウエル
ルース:キンバリー・クイン
カール・ジーリンスキー:オレク・クルパ
コンスタンス・ジョンソン:サニーヤ・シドニー
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2016年製作 127分
公開
北米:2016年12月25日
日本:2017年9月29日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $169,607,290
世界 $235,956,900
■ アカデミー賞 ■
第89回アカデミー賞
・ノミネート
作品
助演女優(オクタヴィア・スペンサー)
脚色賞
■ ストーリー ■
1961年、バージニア州ハンプトン、”NASA”の”ラングレー研究所”。
アフリカ系アメリカ人である数学者のキャサリン・ゴーブル・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)は、同僚のドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)と共に、白人とは離れた施設で働いていた。
宇宙開発でソ連を追う立場だったアメリカは、有人宇宙飛行計画”マーキュリー計画”の宇宙飛行士”マーキュリー・セブン”を選び成功を目指していた。
ドロシーらの上司ヴィヴィアン・ミッチェル(キルスティン・ダンスト)は、”STG”(Space Task Group)の責任者アル・ハリソン(ケヴィン・コスナー)が優秀な数学者を探していることを知り、解析幾何学のスキルを持つキャサリンを移動させる。
キャサリンは、主任のポール・スタッフォード(ジム・パーソンズ)らのあからさまな差別に耐えながら任務をこなし、やがてその才能をアリソンに認められる。
一方、”IBM”のコンピューターが導入されたことを知ったドロシーは、それにより自分や仲間たちの仕事が奪われると考える。
船体の耐久性などに興味を持ったメアリーは、エンジニアになるために、白人しか通えない学校に入学する必要があった。
ソ連の”ボストーク1号”に搭乗した”ガガーリン”が、人類初の有人宇宙飛行に成功する。
はるかに遅れた計画に焦りを見せるアメリカは開発を急ぎ、キャサリン、ドロシー、メアリーは、人種問題と闘いながら国家のために貢献しようとするのだが・・・。
2016年に発表された、マーゴット・リー・シェッタリーの著書”Hidden Figures”を基に製作された作品。
人種問題と闘いながら、アメリカ初の有人宇宙計画”マーキュリー計画”成功に貢献したアフリカ系アメリカ人の女性数学者キャサリン・ゴーブル・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン、メアリー・ジャクソンの奮闘を描く実録ドラマ。
米ソの宇宙開発競争でのアメリカの初期の計画”マーキュリー計画”と”マーキュリー・セブン”に関してはよく知られたことなので、本作の主人公である3人の女性が、いかにしてそれに貢献したかが実に興味深く描かれている。
*マーキュリー・セブンとマーキュリー計画の実行と終了までを描く、傑作「ライトスタッフ」(1983)を参考にすることをお勧めします。
困難を極める宇宙計画の進行と共に、1960年代初頭の人種問題を大きなテーマにした作品であり、製作と脚本を兼ねて監督したセオドア・メルフィのシャープでドラマチックな演出が見どころの作品。
第89回アカデミー賞では、作品、助演女優(オクタヴィア・スペンサー)、脚色賞にノミネートされた。
言葉にする気にもならない、問題になり変更される前の邦題には触れたくはなかったのだが、自国の文化を大切にすることもできず、他国の文化まで侮辱するような考えは、大人の行いとは思えない。
日本の現在の実情を現している嘆かわしい出来事なのだが、これが本作だけでないことを考えると情けなくなる。
天才数学者として計画に多大な貢献をするキャサリン・ゴーブル・ジョンソンのタラジ・P・ヘンソン、後にコンピューター部門の責任者になるドロシー・ヴォーンのオクタヴィア・スペンサー、NASAでアフリカ系アメリカ人女性エンジニアとなるメアリー・ジャクソンのジャネール・モネイ、”STG”(Space Task Group)の責任者ケヴィン・コスナー、主人公らの上司キルスティン・ダンスト、STG主任エンジニアのジム・パーソンズ、キャサリン・ゴーブル・ジョンソンと親交を深め結婚する軍人マハーシャラ・アリ、メアリー・ジャクソンの夫オルディス・ホッジ、宇宙飛行士ジョン・グレンのグレン・パウエル、STGのスタッフ、キンバリー・クイン、メアリー・ジャクソンを励ますエンジニアのオレク・クルパ、キャサリン・ゴーブル・ジョンソンの娘サニーヤ・シドニーなどが共演している。