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ハッピー・デス・デイ 2U Happy Death Day 2U (2019)

低予算ながらスマッシュヒットとしたコメディ・ホラー「ハッピー・デス・デイ」(2017)の続編。
殺人鬼に殺されるタイムループから逃れた女子大生がパラレルワールドで再び体験する恐怖を描く、監督クリストファー・ランドン、主演ジェシカ・ローテイズラエル・ブルサードルビー・モディーンレイチェル・マシューズ他共演のコメディ・ホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:クリストファー・ランドン

製作:ジェイソン・ブラム
製作総指揮
ジャネット・ヴォルトゥルノ
クーパー・サミュエルソン
サムソン・ムク
アンジェラ・マンキューソ
ジョン・バルデッチ
キャラクター創造:スコット・ロブデル
脚本:クリストファー・ランドン
撮影:トビー・オリヴァー
編集:ベン・ボードゥイン
音楽:ベアー・マクレアリー

出演
テレサ”ツリー”ゲルブマン:ジェシカ・ローテ
カーター・デイヴィス:イズラエル・ブルサード
サマー・ゴーシュ:スラージ・シャルマ
ドレー・モーガン:サラ・ヤーキン
ロリ・シュペングラー:ルビー・モディーン
ダニエル・ボーズマン:レイチェル・マシューズ
ライアン・ファン:フィー・ヴ
ブロンソン学部長:スティーヴ・ジシス
グレゴリー・バトラー:チャールズ・エイトケン
ステファニー・バトラー:ローラ・クリフトン
ジョン・トゥームズ:ロブ・メロ
デヴィッド・ゲルブマン:ジェイソン・ベイル
ジュリー・ゲルブマン:ミッシー・イェーガー
ティム・バウアー:ケイレブ・スピルヤード
ニック・シムズ:ブレイン・カーン3世
エミリー:トラン・トラン
学生:テネア・イントリアゴ

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2019年製作 100分
公開
北米:2019年2月13日
日本:2019年7月12日
製作費 $9,000,000
北米興行収入 $28,148,100
世界 $64,600,150


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
9月19日火曜日、ベイフィールド大学。
車で眠っていた学生のライアン・ファン(フィー・ヴ)は、寮の部屋に戻る。

ベッドでテレサ”ツリー”ゲルブマン(ジェシカ・ローテ)にキスしようとしていたルームメイトのカーター・デイヴィス(イズラエル・ブルサード)に、もう車で寝るのは嫌だと伝えたライアンは、追い払われる。

研究仲間のサマー・ゴーシュ(スラージ・シャルマ)からの電話を受けたライアンは、量子力学研究室に呼ばれる。

サマーと女子学生ドレー・モーガン(サラ・ヤーキン)と共に、進めていた実験の成果に驚いたライアンは、ブロンソン学部長(スティーヴ・ジシス)が現れたために焦る。
...全てを見る(結末あり)

開発した装置のせいで何度も停電していることで責められたライアンは、研究は中止され装置を没収される。

自分を撮影した写真が携帯電話に届き、警戒しながら第二研究室に向かったライアンは、現れたサマーに脅かされる。

次の瞬間、ライアンはベビー・マスクに殺される。

車の中で目覚めたライアンは、同じことが起きることを不思議に思いながら寮の部屋に戻り、カーターに追い払われそうになる。

起きたことをカーターに話したライアンは、ツリーからデジャヴだと言われ、サマーの電話に出てかけ直すと伝える。

動揺するライアンを落ち着かせたツリーは、彼がベビー・マスクに襲われたことを知り、殺人犯ジョン・トゥームズ(ロブ・メロ)とルームメイトのロリ・シュペングラー(ルビー・モディーン)は死んだので、新たな犯人が現れたと考える。

ライアンから説明を求められたツリーは、誕生日の18日の月曜を何度も繰り返してベビー・マスクに殺され、カーターの協力で犯人がロリであることを突き止め、彼女を窓から突き落としループを止めたはずだと話す。

夢だと思ったライアンが信じようとしないために、バットを手にしたツリーは、彼とカーターと共に研究室に向かう。

警戒するライアンは、ベビー・マスクを被って現れたサマーを殴ってしまい、殺された時に彼がそばにいたことをツリーとカーターに伝える。

ツリーからマスクのことを訊かれたサマーは、床に落ちていたと答え、ブロンソンが現われたために、ドレーと共にその場を去る。

停電のことでライアンを注意するブロンソンの話が気になるツリーは、装置の説明をしてもらう。

時間を分子レベルで減速できるシシュポス量子冷却反応器”シシー”の、有望なデータが昨日の0時1分に得られたことを知ったツリーは、それが18日の月曜日だったために、ライアンらが時間のループを作ったと考える。

シシーにそんなことはできないと言うライアンだったが、ツリーは、もしループを作ってしまったら、永遠に死を繰り返す今日のままだと彼に伝える。

ツリーから、再び殺される前にループを閉じることを提案されたライアンは、シシーが勝手に動いた結果なので無理だと答える。

そこに同じ寮の意地の悪いダニエル・ボーズマン(レイチェル・マシューズ)が現れ、ツリーはランチ会議をサボったことを責められる。

ダニエルは去り、心配するライアンに自分は11回死んだと伝えたツリーは、カーターから、安全な場所にいようと言われ、バスケットボールの会場に向かう。

マスコットのベビー・マスクだらけの客席で、ツリーは、ティム・バウアー(ケイレブ・スピルヤード)が”ボーイフレンド”と観戦していることに気づき合図する。

父デヴィッド(ジェイソン・ベイル)から母ジュリー(ミッシー・イェーガー)と自分の写真を送られたツリーは、それをカーターに見せる。

母の死から、その件にこだわってきたツリーは、科学の偶然で同じ日を繰り返したことを皮肉に思う。

カーターから向き合うべきだと言われたツリーは、彼との愛を確かめる。

その時、会場にサイレンが鳴り、ツリーらは退避することになる。

逸れたライアンはベビー・マスクに追われて殺されそうになるが、ツリーに助けられる。

犯人のベビー・マスクを外したツリーらは驚き、それはもう一人のライアンだった。

研究室に向かったツリーらは、ループを閉じるのではなくパラレルワールドに入ったことに気づき、別のライアンから自分を殺せと言われたライアンは、シシーを作動させる。

そこにサマーとドレー、警備員を連れたブロンソンが現れる。

ブロンソンはシシーを止めるよう警備員に指示するが、パワーを増大したシシーは皆を吹き飛ばす。

カーターの部屋で目覚めたツリーは、18日の月曜日に戻っていることに気づき、ライアンを呼んで責める。

憤慨するツリーは、研究室のシシーで自分を戻すようライアンに指示し、同じことが起きることに苛立ちながら寮に戻る。

ダニエルがいないことを不思議に思いながら部屋に戻ったツリーは、ロリと話す。

カーターを知っているロリに、毒入りのカップケーキのことを訊いたツリーだったが、それはダニエルのイタズラだと言うロリは病院に向かう。

以前とは違うことが起きているのが気になるツリーはカフェテリアに向かい、自分が二人いることをライアンに話す。

まるで”バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2”だとライアンに話すカーターは、ツリーがそれを知らないために驚く。

自分が二人いると考えるツリーは動揺するが、ライアンは、パラレルワールドにいる別の自分だと説明する。

現われたダニエルとカーターがキスしたために驚いたツリーは、彼女が慈善活動などに力を入れていることを知り別人に思える。

父からの電話で誕生日のランチに向かうツリーは、3時に研究室で会うことをライアンンと約束する。

レストランに向かったツリーは、父デヴィッドが、ウエイトレスにもう一人来ると伝えたために不思議に思う。

その場にジュリーが現われたために驚いたツリーは母を抱きしめ、会いたかったと言って涙する。

研究室に向かったツリーは、シシーを作動させようとしたライアンらに、今のままでいたいと伝えて作業をストップさせる。

カーターにダニエルのことを訊いたツリーは、知っていると思ったと言われ、不倫関係のグレゴリー・バトラー教授(チャールズ・エイトケン)と妻ステファニーが言い争いをしている姿を気にしながらその場を去る。

寮の部屋に戻り、携帯電話の母との写真や映像を見ていたツリーは、自分の記憶と違うことに気づく。

ダニエルにパーティーには行けないと伝えたツリーは、殺人犯トゥームズのニュースを見て病院に向かう。

事務員にトゥームズが逃げると伝えたツリーは部屋に向かうものの、見張りの警官に銃を向けられる。

手錠をかけられたツリーはトゥームズが手術室に向かったことを知る。

ツリーを連行する警官は、現れたベビー・マスク殺害される。

追われたツリーはベビー・マスクはロリだと思うものの、エレベーターにいた彼女に助けられる。

トゥームズは自分が手術室に運んだと言うロリは、停電になったためにドアをこじ開ける。

工事中のフロアの非常口に向かったツリーは、ロリがベビー・マスクに殺されたためにその場から逃げる。

屋上に出たツリーは、ベビー・マスクに追い詰められて落下する。

目覚めたツリーはカーターと話し、同じ次元だということを確認し、現われたライアンと1時間後に研究室で会う約束をする。

研究室で、自分はこの次元に残る必要があることをライアンに伝えたツリーは、ループを閉じさせようとする。

簡単にはいかないと言われたツリーは、自分が記憶装置になるというカーターの提案に従い、その間はベビー・マスクに殺される前に自殺することにする。

カーターとダニエルの関係などを気にしながら自殺を繰り返すツリーは、ある朝、気分が悪くなり意識を失う。

病室で目覚めたツリーは付き添うカーターに気づき、両親が来ると言われたために危険だと考える。

現われたグレゴリーは、カーターに面会時間は終わりだと伝える。

自分を知らないグレゴリーから、症状が深刻だと言われたツリーは、ロリが殺される時刻だと気づく。

グレゴリーを手術室に向かわせたツリーは、その場から抜け出し、トゥームズの病室で警官を殴り拳銃を奪う。

床の血をたどりある部屋に入ったツリーは、ロリが殺されていることに気づく。

ベビー・マスクに襲われたツリーは発砲し、マスクを外してトゥームズであることを確認する。

別のベビー・マスクに襲われたツリーは、酸素ボンベに発砲して爆死する。

目覚めたツリーは研究室に向かい、正しいアルゴリズムをプログラムすることに成功する。

ライアンから、異次元に向かうかどうか訊かれたツリーは、残ることにする。

シシーを作動させたライアンだったが、ハードにウィルスが侵入していることに気づき、データを再インプットするのに6~7時間かかるとツリーに伝える。

カーターから、本当の自分として生きるべきだと言われたツリーは、母かあなたを選ぶ迷いがあると伝える。

異次元で自分たちは結ばれていたとカーターに伝えたツリーは、母がいるこの次元で生きる決断をしたことを話す。

母を失いたくないツリーに、他人の人生を生きるのと同じだと言うカーターは、苦しみや悲しみを体験した上で今の自分があると伝える。

ダニエルが現われたために、ツリーは両親が待つレストランに向かう。

気分が悪いツリーは、気遣ってくれる両親に、大学からできるだけ遠ざかるべきだと伝える。

データ入力が終わったライアンらは、シシーを作動させてループを閉じようとする。

車の中で母と話したツリーは、自分の記憶と違うことが気になり、変電所を通り過ぎる。

トゥームズを手術室に運ぶロリに声をかけたカーターは、ベビー・マスクが隠れていることに気づかない。

両親とモーテルに泊まることになったツリーは、準備が完了したというライアンからのメールを受ける。

自分が悩んでいることを気にする母から相談に乗ると言われたツリーは、父がいない世界を選べるかを問う。

母から、辛い決断に迫られる時があるのが人生であり、未来が待っていると言われたツリーは、病院でロリ、警官、そしてカーターが殺されたというニュースを見て驚く。

ライアンに電話をしてループを閉じるのを止めさせようとしたツリーは、彼が電話に出ないために車で大学に戻る。

停電させようとしたツリーは、変電所に突っ込む。

目覚めたツリーは、ループを閉じることを阻止できたことを確認し、研究室に向かいライアンのプログラミングを手伝う。

寮に戻ったツリーはロリと話し、迎えに来たグレゴリーとは関係をやめるべきだと助言して彼女を抱きしめる。

ダニエルに謝罪しようとしたツリーは、その場にニック・シムズ(ブレイン・カーン3世)がいたため、彼女が浮気していることを知り考えを変える。

レストランに向かったツリーは、母と二人で話したいことを父に伝える。

愛しているお母に伝えたツリーは、心の中で別れを告げて、父が用意してくれたケーキのロウソクを二人で消す。

研究室に向かったツリーはカーターらに感謝し、ライアンがシシーを作動させる。

しかし、現れたブロンソンが電源を切ってしまい、シシーは没収される。

シシーを取り戻すツリーの考えに賛成したカーターらは、計画を立てる。

ブロンソンを誘いだすために、ツリーはダニエルに協力を求める。

盲目の女性に扮したダニエルはブロンソンの元に向かい、隙を見て部屋の鍵を奪ってツリーに渡す。

カーターとライアンと共にシシーを運び出したツリーは、鍵をダニエルに渡し、彼女はブロンソンに気づかれないようにしてそれを元に戻す。

研究室に戻ったツリーは、時間がないことを気にしながら、殺されるロリを助けるために手術室に向かう。

警官に銃を向けたツリーは、トゥームズが逃げたので応援を呼ぶよう指示する。

トゥームズを射殺したツリーは、ロリを救う。

停電したために、ダニエルに騙されたことに気づいたブロンソンは、研究室に向かう。

それをダニエルから知らされたサマーとドレーは、入り口を塞ぐ。

ロリと逃げるツリーは、ベビー・マスクを外したグレゴリーに銃を向ける。

妻ステファニーに浮気がバレたグレゴリーは、ロリを殺すためにトゥームズを犯人にしようとしたのだった。

そこにステファニーが現れてロリを銃撃し、グレゴリーはツリーに襲い掛かる。

止めを刺すようにと言うステファニーから銃を渡されたグレゴリーは、彼女を射殺する。

そこにカーターが現れ、グレゴリーが発砲する隙に逃げたツリーは、追い詰められる。

高磁力を利用してグレゴリーを殺したツリーは、無事だったロリに謝罪する。

戻る理由はただ一つだとカーターに伝えたツリーは、ライアンらがシシーを作動させることを信じる。

サマーとドレーは押し入ってきたブロンソンに抵抗し、ライアンはループが開いたことを確認し、ツリーとカーターはキスする。

研究室で目覚めたツリーは、カーターがダニエルを知らないことを確かめて彼に抱きつく。

その後、ツリー、カーター、ライアン、サマー、ドレーは、現れた”DARPA”(国防高等研究計画局)のパーカー博士と共に研究所に向かう。

移動されていたシシーの機能の素晴らしさを語るパーカーは、ツリーらに協力を求める。

被験者が必要だということを知ったツリーは、ある人物が適任だと考える。

その後、ベッドで目覚めたダニエルは叫び声をあげる。


解説 評価 感想

参考:
・「ハッピー・デス・デイ」(2017)
・「ハッピー・デス・デイ 2U」(2019)

*(簡略ストー リー)
ベイフィールド大学。
殺人鬼に殺されるタイムループから逃れた女子学生のテレサ”ツリー”ゲルブマンは、惹かれ合うようになった学生カーターのルームメイトのライアンが、死を繰り返すループにハマったことを知る。
ライアンらが開発した、シシュポス量子冷却反応装置”シシー”がループの原因だと知ったツリーは、研究室で起きた事故で、殺される日が繰り返される前日に戻ってしまう。
戸惑うツリーは、その日の起きる出来事が、以前と違っていることに気づく・・・。
__________

500万ドル弱の製作費にも拘らず、全世界で1億2600万ドルのヒットとなった「ハッピー・デス・デイ」(2017)の続編。

様々の映画を参考にした奇抜なストーリー、ユーモアをまじえた内容とクリストファー・ランドンの軽快な演出も冴えた前作は大いに受けた。

本作は、マンネリ化を避けようとし過ぎたのか、やや込み入った内容などが気になる。
しかし、前作で端役だったキャラクターが重要な役を演ずるなどの工夫が見られ、ファンにはまずまず満足できる仕上がりとも言える。

前作よりも評価は低く、北米興行収入は約2800万ドル、全世界でも約6500万ドルと半減してしまい、そのため、今後もシリーズが続く可能性は低くなった。
*前作
北米興行収入 $55,683,850
世界 $125,479,270

今回はパラレルワールドのループにハマってしまう主人公を熱演するジェシカ・ローテ、彼女と惹かれ合い協力する男子学生イズラエル・ブルサード、そのルームメイトでループ装置を開発する学生のフィー・ヴ、その研究仲間のスラージ・シャルマとサラ・ヤーキン、主人公のルームメイトのルビー・モディーンマシュー・モディーンの娘)、主人公と同じ寮の嫌味な女子学生レイチェル・マシューズ、主人公らの研究を阻止しようとする学部長のスティーヴ・ジシス、主人公と不倫関係だった教授チャールズ・エイトケン、その妻ローラ・クリフトン、病院に収容されている殺人犯のロブ・メロ、主人公の両親ジェイソン・ベイルとミッシー・イェーガー、主人公に構内で話しかけるゲイの男子学生ケイレブ・スピルヤード、主人公に寮の前で無視される女子学生トラン・トラン、男子学生ブレイン・カーン3世、地球温暖化に抗議する女子学生のテネア・イントリアゴなどが共演している。


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