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大地は怒る Green Dolphin Street (1944)

1人の男性を愛した姉妹の数奇な運命を描く、監督ヴィクター・サヴィル、主演ラナ・ターナーヴァン・ヘフリンドナ・リードリチャード・ハートフランク・モーガンエドマンド・グウェンエドマンド・グウェンメイ・ウィッティレジナルド・オーウェングラディス・クーパー他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:ヴィクター・サヴィル
製作:ケイリー・ウィルソン
原作:エリザベス・グージ”Green Dolphin Street”
脚本
サムソン・ラファエルソン
ケイリー・ウィルソン
撮影:ジョージ・フォルシー
編集:ジョージ・ホワイト
音楽:ブロニスラウ・ケイパー

出演
マリアンヌ・パトゥレル・オザンヌ:ラナ・ターナー
ティモシー・ハスラム:ヴァン・ヘフリン
マーグリート・パトゥレル:ドナ・リード
ウィリアム・オザンヌ:リチャード・ハート
エドモンド・オザンヌ医師:フランク・モーガン
オクタヴィウス・パトゥレル:エドマンド・グウェン
修道院長:メイ・ウィッティ
オハラ船長:レジナルド・オーウェン
ソフィー・パトゥレル:グラディス・クーパー
メティヴィエ夫人:モイナ・マクギル
ハイン・モア:リンダ・クリスチャン
ジャッキー・ポト:バーニー・ゴジエ
カプア=マンガ:パトリック・エイハーン
マオリ:アル・キクメ
シスター・アンジェリーク:エディス・レスリー
コリンヌ:ラムゼイ・エイムズ
ヴェロニカ・オザンヌ(少女期):ジジ・ペルー
ヴェロニカ・オザンヌ(幼児期):リン・オレアリー=ジェームソン
チャールズ・マロニー卿:ダグラス・ウォルトン

アメリカ 映画
配給 MGM
1947年製作 142分
公開
北米:1947年11月5日
日本:1949年2月7日
製作費 $4,391,000
北米興行収入 $4,304,000
世界 $7,173,000


アカデミー賞
第20回アカデミー賞
・受賞
視覚効果賞
・ノミネート
撮影(白黒)・編集・録音賞


ストーリー
1840年代、イギリス海峡ガーンジー島セント・ピーター・ポート
海運業を営むクタヴィウス・パトゥレル(エドマンド・グウェン)は、妻ソフィー(グラディス・クーパー)と2人の娘マリアンヌ(ラナ・ターナー)とマーグリート(ドナ・リード)と共に暮らしていた。
ソフィーは、かつて愛し合ったエドモンド・オザンヌ医師(フランク・モーガン)が、息子ウィリアム(リチャード・ハート)と共に町に戻ったことを知り驚く。
島の港にはクリッパー船”グリーン・ドルフィン”が到着し、オハラ船長(レジナルド・オーウェン)は、現れたウィリアムとマリアンヌに、新植民地ニュージーランドの素晴らしさを語る。
殺人を犯したティモシー・ハスラム(ヴァン・ヘフリン)は、腕の怪我をエドモンドに治療してもらい、その後、船の密航者としてオハラ船長に捕らえられる。
ティモシーの話を信じたオハラ船長は、彼をニュージーランドへの航海に同行させる。
マリアンヌは、ウィリアムが海軍士官学校に通えるようにエドモンドを説得することを父オクタヴィウスに頼む。
2年後、士官候補生となったウィリアムは1日だけ島に戻り、密かに愛していたマルグリートへの思いを募らせる。
ところが、体調を崩したエドモンドが急死し、船に戻ったウィリアムは中国に向かうことになる。
現地に着いたウィリアムは、マルグリートに首飾りと愛を伝える内容の手紙を送る。
しかし、追剥に遭ったウィリアムは船に戻れず、脱走兵となってしまう。
帰港していたグリーン・ドルフィンに乗り込んだウィリアムは、ニュージーランドに向かうことになる。
オハラ船長はウィリアムに教師の仕事を見つけるものの、彼はティモシーと共に奥地に向かう。
ティモシーと共に木材業者として成功したウィリアムは、酔って手紙を書いた際に、マルグリートに結婚を申し込むつもりが、名前をマリアンヌと書き間違えてしまう。
手紙を受け取ったオクタヴィウスは、妻と娘たちと共にその内容を知る。
マルグリートはショックを受け、ウィリアムに求婚されたマリアンヌは喜び、反対するオクタヴィウスの意見を聞かずにニュージーランドに旅立つのだが・・・。


解説 評価 感想

1944年に発表された、エリザベス・グージの小説”Green Dolphin Street”を基に製作された作品。

イギリスの映画製作者でもあるヴィクター・サヴィルが監督し、MGMの看板スター、ラナ・ターナー他、豪華スター競演も話題になった作品。

1人の男性を愛した姉妹の数奇な運命を描くドラマ。

冒頭で、ヒロインの母親の叶わぬ恋、望まなかった結婚の秘密が語られ、同じ様なことが娘たちの人生にも起きるという、複雑な内容で進行するドラマ。

ヴィクター・サヴィルの重厚な演出に加え、ラナ・ターナーを自はじめとした実力派スターの見事な演技が注目の作品。

また、第20回アカデミー賞で視覚効果賞を受s賞した、大地震のシーンの凄まじさと迫力は必見だ。
・ノミネート
撮影(白黒)・編集・録音賞

北米で約430万ドル、全世界では約720万ドルの大ヒットとなったが、超大作だけに製作費に400万ドル以上を費やしたため利益は少なかった。

主演のラナ・ターナーは、自分の考えを貫き通すしたたかな一面も見せる女性を、説得力のある見事な演技で演じ切っている。

ヒロインに思いを寄せながら彼女と夫の人生を見守るヴァン・ヘフリン、思い通りに行かない人生に苦しみながら神の道に心の安らぎをみつけるドナ・リード、彼女を愛しながら運命を受け入れて生きるリチャード・ハート、その父親である医師フランク・モーガン、ヒロインの両親エドマンド・グウェングラディス・クーパー、修道院長のメイ・ウィッティ、クリッパー船の船長レジナルド・オーウェン、パトゥレル家のメイド役モイナ・マクギル、ヒロインの娘ジジ・ペルー(少女期)、リン・オレアリー=ジェームソン(幼児期)他、リンダ・クリスチャンパトリック・エイハーンアル・キクメラムゼイ・エイムズダグラス・ウォルトンなどが共演している。


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