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農家で育った孤児が地位を上げて国王に近づく存在にまでなる波乱の人生を描く、監督オットー・プレミンジャー、主演リンダ・ダーネル、コーネル・ワイル、リチャード・グリーン、ジョージ・サンダース、グレン・ランガン、リチャード・ヘイデン、ジェシカ・タンディ他共演の歴史ドラマ。 | 
■ スタッフ キャスト ■
監督:オットー・プレミンジャー
製作:ウィリアム・パールバーグ
製作総指揮:ダリル・F・ザナック(クレジットなし)
原作:キャスリーン・ウィンザー”Forever Amber”
脚本
フィリップ・ダン
リング・ラードナーJr.
撮影:レオン・シャムロイ
編集:ルイス・ローフラー
音楽:デヴィッド・ラクシン
出演
アンバー・セントクレア:リンダ・ダーネル
ブルース・カールトン:コーネル・ワイルド
ハリー・アームスベリー卿:リチャード・グリーン
チャールズ2世:ジョージ・サンダース
レックス・モーガン大尉:グレン・ランガン
ラドクリフ伯爵:リチャード・ヘイデン
ナン・ブリットン:ジェシカ・タンディ
マザー・レッドキャップ:アン・リヴィア
ブラック・ジャック・マラード:ジョン・ラッセル
コリンヌ・カールトン:ジェーン・ボール
トーマス・ダドリー卿:ロバート・クート
マット・グッドグルーム:レオ・G・キャロル
キャッスルメイン伯爵夫人/バーバラ・パーマー:ナタリー・ドレイパー
スポング夫人:マーガレット・ウィチャーリー
レディ・レドモンド:アルマ・クルーガー
キャサリン妃/ルーペ・マヨルガ:リリアン・モリエリ
アボット夫人:ノーマ・ヴァルデン
ランデール:アラン・ネイピア
ティボルト:イアン・キース
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1947年製作 138分
公開
北米:1947年10月22日
日本:1952年4月4日
製作費 $6,000,000
■ アカデミー賞 ■
第20回アカデミー賞
・ノミネート
音楽賞(ドラマ・コメディ)
■ ストーリー ■
1644年、イングランド。
激しい内戦の最中、議会派の一団が、ある農家の玄関先に赤ん坊を置き去りにした騎士党の馬車を追跡し、その全員を殺害する。
農夫のマット・グッドグルーム(レオ・G・キャロル)と妻は、毛布に”アンバー”と刺繍されていた赤ん坊を養子にする。
1660年。
王政復古により、チャールズ2世(ジョージ・サンダース)が国王に即位する。
16歳のアンバー(リンダ・ダーネル)は美しく意志が強い少女に成長し、清教徒のマットの考えで、農夫との望まない結婚を強いられる。
農民の暮らしを嫌うアンバーの優雅な暮らしへの夢は、宿を探して現れた騎士党のブルース・カールトン(コーネル・ワイルド)との出会いで叶うかに見えた。
ブルースに心を奪われたアンバーは、彼に近づき、ロンドンに行きたいという考えを伝える。
ブルースの友人ハリー・アームスベリー卿(リチャード・グリーン)はアンバーが気に入るものの、ブルースは彼女の要望を断わりキスして別れる。
ロンドン。
ブルースとハリーは、国王チャールズ2世と謁見することができない。
宿屋でブルースを待っていたアンバーは、彼を説得して滞在することを切望して納得させ、建前は従妹ということで人々に紹介され交際を始める。
アンバーとハリーと共に劇場に向かったブルースは、かつての恋人で、今は国王の愛妾となっているバーバラ・パーマー(ナタリー・ドレイパー)に近づく。
ブルースは、私掠船を与えてくれるよう、国王を説得してほしいとバーバラに頼む。
それを、劇場に着いた国王に知られたブルースは、夜遅くに宮殿に呼び出される。
国王は、ブルースの申し立てを認めて、彼をブリストルに向かわせる。
ブルースは、それが、国王が自分を排除するための考えだと気づき、戦友たちの申し立ても認めることを条件に、国王の指示に従う。
宿に戻ったブルースは、眠っているアンバーを起こさずに、後のことをハリーに任せて旅立つ。
翌朝、目を覚ましたアンバーは、ブルースが自分を置き去りにしたことをハリーから知らされる。
ブルースから預かった200ポンドをハリーから受け取ったアンバーは、家に戻るよう指示される。
そのつもりがないアンバーは、地位を上げて、必ずブルースと結婚することを決意するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1944年に発表された、キャスリーン・ウィンザーの恋愛小説”Forever Amber”を基に製作された作品。
「ローラ殺人事件」(1944)のオットー・プレミンジャーが監督し、主演はリンダ・ダーネル、コーネル・ワイル、リチャード・グリーン、ジョージ・サンダース、グレン・ランガン、リチャード・ヘイデン、ジェシカ・タンディなどが共演した作品。
農家で育った孤児が地位を上げて国王に近づく存在にまでなる波乱の人生を描く歴史ドラマ。
キャスリーン・ウィンザーのベストセラー小説の映画化ということで注目された本作は、様々な問題を抱えながら製作費が膨らんでしまい撮影は難航した。
美しいテクニカラーを生かした豪華な衣装やセット、デヴィッド・ラクシンの優雅な音楽は印象に残る。
第20回アカデミー賞では、音楽賞(ドラマ・コメディ)にノミネートされた。
テクニカラーの映像に映える美しい主演のリンダ・ダーネルは、地位を上げてしたたかにのし上がっていく孤児の女性を魅力的に演じている。
主人公と惹かれ合う騎士党の貴族コーネル・ワイルド、その友人リチャード・グリーン、国王チャールズ2世のジョージ・サンダース、主人公に惹かれる大尉グレン・ランガン、同じく女優となった主人公を見初めて結婚する伯爵リチャード・ヘイデン、主人公のメイド、ジェシカ・タンディ、主人公を犯罪の世界に引き込む酒場の主人アン・リヴィア、その仲間で、主人公と共に脱獄する追い剥ぎのジョン・ラッセル、ブルース(コーネル・ワイルド)の妻ジェーン・ボール、国王の従者ロバート・クート、主人公の育ての親レオ・G・キャロル、国王の愛妾キャッスルメイン伯爵夫人のナタリー・ドレイパー、看護師のマーガレット・ウィチャーリー、国王の知人アルマ・クルーガー、キャサリン妃のリリアン・モリエリ、主人公を騙すブティックのオーナー、ノーマ・ヴァルデン、彼女と手を組み主人公を騙すランデールアラン・ネイピア、他イアン・キースなどが共演している。











