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セックスに関する7つの物語を描いた、監督、脚本、出演ウディ・アレン、ジョン・キャラダイン、ルー・ジャコビ、アンソニー・クエイル、トニー・ランドール、バート・レイノル、ジーン・ワイルダー、ジャック・バリー他共演のコメディ・アンソロジー。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督：ウディ・アレン
製作：チャールズ・Ｈ・ジョフィ
製作総指揮：ジャック・ブロドスキー
原作：デヴィッド・ルーベン”Everything You Always Wanted to Know About Sex * But Were Afraid to Ask”
脚本：ウディ・アレン
撮影：デヴィッド・Ｍ・ウォルシュ
編集：エリック・アルバートソン
音楽：マンデル・ロウ
出演
ヴィクター・シャッケルポポラス/ファブリツィオ/道化師/精子：ウディ・アレン
バーナード博士：ジョン・キャラダイン
サム・マスグレイブ：ルー・ジャコビ
ジーナ：ルイーズ・ラサー
王：アンソニー・クエイル
オペレーター：トニー・ランドール
王妃：リン・レッドグレイヴ
精子交換手のチーフ：バート・レイノル
ダグ・ロス医師：ジーン・ワイルダー
ロス夫人：エレイン・ギフトス
本人：ジャック・バリー
本人：トニー・ホルト
本人：ロバート・Q・ルイス
本人：パメラ・メイソン
本人：レジス・フィルビン
ヘレン・レイシー：ヘザー・マクレー
ジョージ：シドニー・ミラー
スタブロス・ミロス：ティトス・ヴァンディス
胃のオペレーター：スタンリー・アダムス
脳の管理者：オスカー・ベレギ
愚か者の父：アラン・カイユ
フットボール選手：ドン・チュイ
保安官：ドート・クラーク
デート相手の女性：エリン・フレミング
魔術師：ジェフリー・ホールダー
ラビ・バウメル：バルーク・ルメット
フットボール選手：トム・マック
司祭：ジェイ・ロビンソン
イゴール：レフ・サンチェス
精子：ロバート・ウォルデン
交換手：ノーマン・アルデン
アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1972年製作 88分
公開
北米：1972年8月6日
日本：1981年2月7日
製作費 $2,000,000
北米興行収入 $18,016,290
世界 $18,090,070
■ ストーリー ■
● 媚薬の効果は？
中世ヨーロッパ。
戦いで勝利を収めた王（アンソニー・クエイル）は、王妃（リン・レッドグレイヴ）と共に祝宴を催し、宮廷道化師（ウディ・アレン）を呼ぶ。
道化師の話はまったく受けず、憤慨した王は彼を罵倒し、出席者と共に退席する。
その後、庭園で道化師に出くわした王妃は、下品で無礼な彼を相手にせずに立ち去る。
王妃と親密になりたい道化師は、現れた父の霊の指示で、魔術師（ジェフリー・ホールダー）の元に向かう。
魔術師から媚薬をもらった道化師は、それを飲み物に入れて王妃の部屋に向かう。
それを飲んだ王妃は、道化師を求めてベッドに向かい、彼に服を脱がさせる。
道化師は、王妃が貞操帯を着けていたために、焦りながら鍵を外そうとする。
そこに、物音に気づいた王が現れ、道化師は捕らえられて斬首刑に処せられる。
● ソドミーとは何か？
内科医のダグ・ロス（ジーン・ワイルダー）は、アルメニア人の羊飼いの患者スタブロス・ミロス（ティトス・ヴァンディス）から、自分のすべてである雌の羊デイジーに恋したと言う話を聞く。
戸惑うロスは、デイジーが最近、自分を避けるために相談に来たと言う正気とは思えないスタブロスに、精神科に行くべきだと伝える。
話を聞き入れないスタブロスはデイジーを連れて戻り、ロスは迷惑に思うものの、なぜかデイジーが気に入ってしまう。
その後、デイジーに惹かれて頭から離れないロスは、再びクリニックに連れて来られた彼女と共にホテルに向かい愛し合う。
それ以来、妻（エレイン・ギフトス）を受け入れられないロスは、デイジーとの情事を続ける。
それを妻に知られたロスは彼女に訴えられて離婚し、デイジーもスタブロスに連れ去られてしまい、結局はすべてを失う。
● なぜ一部の女性はオーガズムを得るのに苦労するのか?
結婚して6週間、ファブリツィオ（ウディ・アレン）は、妻ジーナ（ルイーズ・ラサー）を満足させることができない。
ファブリツィオは、友人や司祭（ジェイ・ロビンソン）に相談して様々な方法をためすものの、効果はなかった。
ある日、人前で突然、興奮したジーナは、ファブリツィオを求める。
それ以来ジーナは、人がいる場所ならどこでもファブリツィオを求めて愛し合うようになる。
● 女装趣味は同性愛者か？
中年の既婚男性サム・マスグレイブ（ルー・ジャコビ）は、妻テスと共に、娘の婚約者アルビンの家に向かう。
食事が始まり、トイレに行くと言って席を外したサムは、アルビンの母親の部屋に向かい、彼女の服を着て女装して満足する。
アルビンの父親が来ることに気づいたサムは、2階の窓から外に出て地上に下りて、女装のまま周辺をうろつく。
見知らぬ男にバッグを奪われたサムは、騒ぎに気づいた住人たちに同情され、警官も駆け付ける。
アルビンの家族やテスは外の騒ぎに気づき、女装したサムを見たテスは叫び声をあげる。
開き直ったサムは、興奮して服を脱ぎ始め、その様子を見たテスラは嘆く。
帰宅したサムは流石に気落ちするが、テスから、正直に打ち明けてくれれば、病気だと思い受け入れと言われて安堵する。
● セックスの変態とは何か?
（テレビのゲーム番組”What’s My Line?”のパロディ）
ゲーム番組”What’s My Perversion?”の司会者ジャック・バリーは、パネリストのトニー・ホルト、ロバート・Q・ルイス、パメラ・メイソン、レジス・フィルビンを紹介する。
パネリストは、司会者と視聴者だけが知る、”地下鉄で裸になる”趣味がある、出場者バーナード・ジャッフェの秘密を当てようとする。
4人は正解することができず、その後、特別な秘密の持ち主で、選ばれたゲストであるラビのバウメル（バルーク・ルメット）が登場する。
体を縛られることが好きだと言うバウメルは、パメラにロープで体を椅子に縛ってもらい、モデルのルーシーには鞭打ちされ、彼の妻は、その場で豚肉を食べる。
● セックスの研究や実験を行う医師やクリニックの調査結果は正しいか?
性科学の研究者ヴィクター・シャッケルポポラス（ウディ・アレン）は、ガソリンスタンドで給油中に、バーナード博士（ジョン・キャラダイン）の家に行くと言う、車が故障したジャーナリストのヘレン・レイシー（ヘザー・マクレー）を乗せて博士の家に向かう。
ヴィクターは、共同研究者としてバーナード博士の助手を務めるとヘレンに話し、彼女が博士にインタビューすることを知る。
屋敷に到着したヴィクターとヘレンは、バーナード博士の助手である異様な雰囲気のイゴール（レフ・サンチェス）に迎えられる。
現れたバーナード博士はヴィクターとヘレンを歓迎するが、勝手に対応したイゴールを鞭打つ。
食事後に実験室を見せてもらったヴィクターとヘレンは、その異常さに驚き、バーナード博士が正気を失っていることに気づく。
ヘレンが実験に利用されることを知ったヴィクターは、彼女を助けてその場から逃げる。
バーナード博士が発砲したために、実験装置が壊れて出火する。
屋敷が崩れ落ち、中から巨大な乳房が出現する。
町に向かったヴィクターとヘレンは、保安官（ドート・クラーク）に事件のことを話し捜査が始まる。
その後、巨大乳房による被害者が出て、ヴィクターの活躍により、乳房は巨大ブラジャーで捕獲される。
ヘレンはヴィクターに惹かれ、2人は愛し合うようになる。
● 射精中に何が起きるのか？
男性の脳内を監視するコントロールセンター。
オペレーター（トニー・ランドール）や精子交換手のチーフ（バート・レイノル）らは、男性が、ニューヨーク大学の卒業生である魅力的な女生（エリン・フレミング）と性的関係に達することができるか見守っていた。
男性がオーガズムに達すると、部隊のように準備を整えた精子（ウディ・アレン）らが、未知の世界へと送り出される。
ミッションは成功して、オペレーターはスタッフの労をねぎらう。
しかし、満足した女性がもう一度求めたため、オペレーターらは、再び作業を始める。
■ 解説 評価 感想 ■
1969年に発表された、デヴィッド・ルーベンの著書”Everything You Always Wanted to Know About Sex * But Were Afraid to Ask”を基に製作された作品。
ウディ・アレンが脚本と出演を兼ねて監督し、ジョン・キャラダイン、ルー・ジャコビ、アンソニー・クエイル、トニー・ランドール、バート・レイノル、ジーン・ワイルダー、ジャック・バリーなどが共演した作品。
セックスに関する7つの物語を描いたコメディ・アンソロジー。
当時のウディ・アレンの抜群のユーモア・センスは見もので、実力派、人気スターの共演も注目であり、「ミクロの決死圏」（1966）など様々な映画のパロディも楽しめる実に愉快な作品。
200万ドルの製作費に対して、1800万ドルの興行収入を記録したヒット作品。
宮中道化師、イタリアの伊達男、性科学の研究者、精子を愉快に演ずるウディ・アレン、性科学の権威であるものの異常者のジョン・キャラダイン、女装趣味の中年既婚男性ルー・ジャコビ、人前での性行為しか興奮しないファブリツィオ（ウディ・アレン）の妻ルイーズ・ラサー、王妃を愛する王のアンソニー・クエイル、媚薬で道化師を求めてしまう王妃リン・レッドグレイヴ、男性の脳内を監視するコントロールセンターのオペレーター、トニー・ランドール、そのスタッフである精子交換手のチーフ、バート・レイノル、羊を愛してしまう内科医ジーン・ワイルダー、その妻エレイン・ギフトス、テレビのゲーム番組の司会者ジャック・バリー、番組のパネリスト、トニー・ホルト、ロバート・Q・ルイス、パメラ・メイソン、レジス・フィルビン、番組のゲストであるラビのバルーク・ルメット、異常な博士の実験台にされそうになるジャーナリストのヘザー・マクレー、羊を愛してしまった羊飼いのティトス・ヴァンディス、胃のオペレーター、スタンリー・アダムス、脳の管理者オスカー・ベレギ、フットボール選手のドン・チュイ、トム・マック、保安官のドート・クラーク、脳をコントロールされる男性のデート相手エリン・フレミング、魔術師のジェフリー・ホールダー、司祭のジェイ・ロビンソン、異常な博士の助手レフ・サンチェス、精子のロバート・ウォルデン、交換手のノーマン・アルデン、他シドニー・ミラーなどが共演している。
