戦争の英雄として故郷に戻った先住民の偏見との戦いを描く、監督アンソニー・マン、主演ロバート・テイラー、ルイス・カルハーン、ポーラ・レイモンド他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:アンソニー・マン
製作:ニコラス・ネイファック
脚本:ガイ・トロスパー
撮影:ジョン・アルトン
編集:コンラッド・A・ネルヴィッヒ
音楽:ダニエル・アンフィシアトロフ
出演
ランス・プール:ロバート・テイラー
ヴァーン・クーラン:ルイス・カルハーン
オリー・マスターズ:ポーラ・レイモンド
ロッド・マクドゥーガル:マーシャル・トンプソン
レッド・ロック:ジェームズ・ミッチェル
ジーク・カーモディ:エドガー・ブキャナン
スコッティ・マクドゥーガル:リス・ウィリアムズ
マスターズ夫人:スプリング・バイイントン
アイク・ステイプルトン:ジェームズ・ミリカン
グライムス中尉:ブルース・カウリング
プール:フリッツ・ライバー
町民:ハリー・テンブルック(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 MGM
1950年製作 84分
公開
北米:1950年9月15日
日本:1960年9月4日
製作費 $1,373,000
■ ストーリー ■
ワイオミング、メディシン・ボウ。
南北戦争で北軍兵として従軍し”名誉勲章”を受賞した、ショショーニ族の退役軍人ランス・プール(ロバート・テイラー)は町に戻り、友人のジーク・カーモディ(エドガー・ブキャナン)らに歓迎される。
肺炎の養生のために町に滞在する弁護士のヴァーン・クーラン(ルイス・カルハーン)は、ランスを偏見の目で見る。
ランスは、先住民を差別する態度のクーランのことを気にしながら、迎えに来た父(フリッツ・ライバー)と共に家に向かう。
体調を崩している父から、白人が自分たちを嫌っているため一族は終わりだと言われたランスは、町に医者を呼びに行く。
ランスは、無視しようとするマクイラン医師を強引に家に連れて行くものの、父は亡くなった後だった。
父を埋葬したランスは、広大な土地と牧畜を管理するが、保安官になったジークから、注意が必要だと忠告され、酒場が先住民を排除したことを知る。
クーランの入れ知恵でランスを侮辱したアイク・ステイプルトン(ジェームズ・ミリカン)は、彼と乱闘になり叩きのめされる。
ランスは、法律の抜け穴を利用して自分の土地を入植地にしようとしていることを知り、女性弁護士オリー・マスターズ(ポーラ・レイモンド)を雇い対抗しようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
2ヶ月前に公開された「ウィンチェスター銃’73」(1950)のアンソニー・マンが監督し、主演はロバート・テイラー、ルイス・カルハーン、ポーラ・レイモンドなどが共演した作品。
戦争の英雄として故郷に戻った先住民の偏見との戦いを描く西部劇。
話し合いや弁護士を立てた交渉などでも解決できない、先住民に対する偏見という社会問題を厳しい視点で丁寧に描く、アンソニー・マンの繊細な演出が見どころの作品。
主演のロバート・テイラーは、戦争の英雄として故郷に戻るものの、偏見の中で、その土地を守ることに苦悩する先住民の主人公を好演している。
主人公の土地を奪おうとする先住民を嫌う弁護士ルイス・カルハーン、主人公に雇われれ、解決の道を探るために努力する弁護士ポーラ・レイモンド、入植者のマーシャル・トンプソン、その父親リス・ウィリアムズ、主人公の友人である部族の仲間ジェームズ・ミッチェル、主人公の考えを理解する保安官のエドガー・ブキャナン、オリー(ポーラ・レイモンド)の母親スプリング・バイイントン、クーラン(ルイス・カルハーン)に手を貸す男ジェームズ・ミリカン、騎兵隊の中尉ブルース・カウリング、主人公の父親フリッツ・ライバー、町民のハリー・テンブルックなどが共演している。