その場は銃撃戦となり、ヴィクターはアルフォンスを守り相手を倒す。
ヴィクターは、向かいのアパートに住む、交通事故の傷が顔に痛々しく残る女性ベアトリス・ルーゾン(ノオミ・ラパス)が気になる。
ベアトリスから手を振られ手紙を受け取ったヴィクターは、彼女に電話をする。
一度、会いたいと思っていたと言われたヴィクターは、ベアトリスと食事をすることになる。
レストランでベアトリスと会ったヴィクターは、不動産関係の仕事をしていると伝える。
ベアトリスは、交通事故に遭う前にはエステティシャンだったと話す。
顔は整形したが美容関係の仕事には就けないと言うベアトリスは、店を出てヴィクターの車である場所に向かう。
同情で付き合ったとは思っていないことは承知していると言うベアトリスは、”あのこと”の目撃者であるかを確かめるためだとヴィクターに伝える。
殺しの現場を見ていたと言って、携帯電話で撮影したその際の映像をヴィクターに見せたベアトリスは、秘密は守ることを伝える。
飲酒運転で事故を起こし顔を壊した男を指差し、殺してほしいとヴィクターに伝えたベアトリスは、それに従わなければ警察に通報すると言って彼を脅す。
納得できないヴィクターは動揺しながらその場から離れ、考えを変えないベアトリスは、道は一つだと言って車を降りる。
帰宅して、同居する母ヴァレンタイン(イザベル・ユペール)の話も聞こうとせずに部屋に閉じこもったベアトリスは、事故を起こした相手が、わずか3週間で釈放されたことを報じる新聞記事の切り抜きを見つめる。
実は、妻子を殺されたために復讐を誓い、アルフォンスの組織に潜入して14か月が経っていたヴィクターは、協力者である妻のおじグレゴール(F・マーリー・エイブラハム)から、早く方をつけるべきだと言われる。
ヴィクターは、アルフォンスから依頼されて家族を殺したアルバニア人のイリル・ボルツィ(ジェームズ・ビベリ)の弟を誘拐し、廃船に監禁していた。
子供達に”モンスター”と言われてからかわれ、入り口にも落書きをされるベアトリスは、それに耐えていた。
訪ねてきたヴィクターを招き入れたベアトリスは、計画を実行するには準備期間が必要だと言われる。
殺人を犯した理由を訊かれたヴィクターは、ヴァレンタインがいることに気づいて驚き、ベアトリスから、母は難聴でほとんど聴こえないと言われる。
帰ろうとしたヴィクターは、ヴァレンタインから、美しいベアトリスが写っているアルバムを見せられる。
済んだら知らせるとベアトリスに伝えたヴィクターは、ヴァレンタインからクッキーを渡されてその場を去る。
その頃ダーシーは、送られてきた写真を参考にして、殺されたポールの行動を調べていた。
ビジネス・パートナーのロン・ゴードン(アーマンド・アサンテ)に呼び出されたアルフォンスはカフェに向かい、ハリーを殺したことについての説明を求められ、他の者達にも写真が送られていることを知る。
アルフォンスの携帯電話の会話を傍受していたヴィクターは、屋上から狙撃しようとするが、ダーシーからの電話で、脅した犯人はハリーではないと言われる。
写真の送り主は脅しているのではなく、アルフォンスへの融資が危険だと示してくれたと語るロンは、むしろ感謝していると伝える。
手を切るとアルフォンスに伝えたロンは、自分にも手紙が送られてきたが、ジャマイカ人はこんなものは書かないと言ってそれを渡す。
既にハリーは死んでいるとも言われたアルフォンスは、メモを合わせると、”719 お前は知る 7は勘違いだ”という文になることを確認する。
その意味を訊かれたアルフォンスは、入っていた鍵も見せられ、帳簿と不動産の証書を渡すようロンから要求される。
自分がビジネスから手を引くのではなく、お前が抜けるのだとロンはアルフォンスに伝える。
問題が起きたと手下のテリー(ルイス・ダ・シルヴァ)から言われたアルフォンスは席を立ち、それを確認したヴィクターは運転手を射殺して、”鍵は受け取ったか?”というメールをアルフォンスに送る。
ダーシーらは狙撃した相手を探し、ヴィクターは、アルフォンスの手下のゴフ(デクラン・マルヴェイ)とルコ(フランキー・G)を殺してその場から逃走する。
それを監視していたベアトリスが、ヴィクターを車に乗せる。
見つかりそうになったヴィクターはベアトリスとキスし、ダーシーが現れたために車から降りて、何事もなかったかのように仲間達に合流する。
写真を撮っていた男のことを調べたダーシーは、それをアルフォンスに伝え、ポールはそれを探っていたために殺されたとキルロイ(ウェイド・バレット)は指摘する。
アルフォンスは、タクシーに乗ったポールの行動を探るよう、ダーシーらに指示する。
新入りのダーシーは、何とか手柄をあげて、妻子のために出世しようと考えていることをヴィクターに伝える。
鍵を使い郵便ポストを開けたアルフォンスは、その中にあった写真の切れ端を確認する。
アパートに戻りベアトリスに電話をしたヴィクターは、尾行した理由を訊き、自分のことをもっと知りたかったと言う彼女を部屋に呼ぶ。
何者かと訊かれたヴィクターは、本名はラズロー・ケリックでハンガリー生まれであり、数年前に妻アンカ(ビアータ・デルトン)とアメリカに来たエンジニアだとベアトリスに話す。
仕事を探しに来たと言うヴィクターは、ある部屋を借りたのだが、アルフォンソらに追い出され、銃で脅された際に娘デルフィン(アッカリア・クィンターナ)が撃たれて死んだと伝える。
妻と共に宣誓証言をする気でいたのだが、アルフォンスが雇ったアルバニア人に彼女も殺され、相手は自分も殺したと思っているとヴィクターは話す。
自分のことを話したベアトリスは、ヴィクターに、お守りの黄緑色のウサギの足を渡す。
その後、ベアトリスは、エステ・サロンの仕事に復帰する。
携帯電話を調べていたアルフォンスは、チップが仕掛けられていたことに気づく。
アルフォンスのオフィスもある倉庫の爆破計画を進めていたヴィクターは、それを知り隠し部屋の武器などを確認したベアトリスから、ただのエンジニアではないと言われ、兵役経験があることを伝える。
ヴィクターが自爆して死ぬ気だと知ったベアトリスは動揺し、約束は果たすと言われる。
ウサギの足は必要なくなったと伝えたベアトリスは、それを持ってその場を去る。
その頃イリルは、郵送されてい来た拘束された弟の写真を受け取る。
アルフォンスは、会話を傍受している相手に偽の情報を流して誘き出す。
現れたダーシーから、タクシーに乗ったポールを覚えている運転手を見つけたと言われたヴィクターは、彼と共に出かける。
二人はポールがタクシーを降りた場所に向かい、彼と話した墓地の管理人がいないためにその場を去る。
アルフォンスの元に向かったヴィクターは、この場に9時に現れる者を殺すよう指示してあると言われる。
ヴィクターを牽制しながら、アルフォンスは待機する。
翌日、人質の元に向かったヴィクターは、拘束されているのがアルフォンスの倉庫だと言わせて、その映像を撮る。
人質の目隠しを外し、殺したはずだと言われたヴィクターは、彼を射殺する。
ダーシーからの電話を受けたヴィクターは、墓地の管理人と話したと言われる。
映像が記録されたSDカードを封筒に入れたヴィクターは、それを送ってほしいとベアトリスに頼む。
内容を訊かれたヴィクターは、アルバニア人にあることを言わせている映像だと伝える。
ヴィクターは、配達済みの連絡が来るよう、問い合わせ番号を登録することも頼む。
墓地に向かったヴィクターは、ポールがハンガリー人の墓石を確認したらしいということをダーシーから知らされる。
グレゴールから、ベアトリスのことを訊かれたヴィクターは、2年前に助かった命のことを考えるべきだと言われる。
墓が見つかったことをグレゴールに話したヴィクターは、もうすぐバレると伝える。
そうとは限らないと言うグレゴールは、逃げるのも手だと伝え、長く潜伏しているのは、全てが終わってしまうのが怖いからだと指摘する。
出かけようとしたベアトリスは、子供達にからかわれて転んでしまい額を怪我してしまう。
それを知ったヴィクターは、ベアトリスを気遣う。
手当をして着替えたベアトリスは、ウサギの足をなくしたせいでけがをしたのかもしれないとヴィクターに伝え、それは事故後に母がくれたものだと話す。
ダーシーからの電話を受けたヴィクターは、ハンガリー人の”ラズロー・ケリック”の娘が殺され、2か月後に両親も死んだことが分かり、ポールがそれを調べていたと言われる。
アルフォンスに報告に行くと言われたヴィクターは、自分は忙しいとダーシーに伝える。
ベアトリスと出かけたヴィクターは、事故の加害者の男がいるバーに向かい、店から出てきた彼に襲い掛かる。
車に戻ったヴィクターは、事故車である”BMW”のエンブレムをベアトリスに渡し、仕事は済んだことを伝えて彼女を送る。
ダーシーらと共に墓を確認したアルフォンスは、ケリックの娘の命日が明日だということ知る。
翌日、イリルに電話をしたアルフォンスは、写真が届き弟が誘拐されたことを知らされる。
ハンガリー人を始末した時のことをイリルに尋ねたアルフォンスは、全員を間違いなく殺したかを確認する。
武器を持って出かけようとしたイリルは、封筒を受け取る。
それが配達されたことを知ったヴィクターは、アルフォンスの倉庫に向かう。
ヴィクターからの手紙に気づいたベアトリスは、加害者の男が生きていることを確認し、もう少し一緒にいられるというメモを見て安堵する。
イリルらが現れないために、映像が配達されていないと考え、それを電話でベアトリスに伝えたヴィクターは、加害者を殺さなかった理由を訊かれる。
ヴィクターを想い大切にしたいことを伝えるベアトリスは、送ったのはウサギの足だと言って、二人で逃亡することを提案する。
その頃、ヴィクターの部屋を調べたダーシーは、冷蔵庫の奥の隠し部屋を見つけて、その場にあった写真などを確認しアルフォンスを脅していたのがヴィクターだと気づく。
更に、パソコンをチェックしたダーシーは、ヴィクターがハンガリー人のケリックだったことを知る。
その場に現れたベアトリスに襲い掛かり銃を向けたダーシーは、彼女が電話をしていたヴィクターに、全てを知ったことを伝える。
妻子を愛するダーシーの気持ちを理解するヴィクターは、傷つけたくないと言って、ベアトリスを放すよう伝える。
息子の名付け親にまでなったにも拘わらず裏切られたと考えるダーシーは、アルフォンスの屋敷に来るようヴィクターに指示する。
同じ頃、アルフォンスの元に向かったイリルは、送られてきたウサギの足の意味を考える。
ベアトリスを連れて来たダーシーは、ヴィクターの部屋から持ってきた写真をつなぎ合わせて、それが、ケリック一家の写真であることを確認する。
そこに電話をかけてきたヴィクターは車で屋敷に突っ込み、銃撃戦になる。
何人かを射殺したヴィクターは車を爆破するが、ダーシーは見逃す。
隙を見てその場から逃れたベアトリスは、奥の部屋にあったパソコンで、イリルの弟の映像を再生する。
ベアトリスを捕えたイリルは、その映像を見て、弟がアルフォンスの倉庫に捕らえられていることを知る。
アルフォンスとイリルは相撃ちとなり、その場に現れたヴィクターは、ウサギの足を拾ってベアトリスに渡す。
ダーシーに銃を向けるヴィクターは、自分に家族がいるから助けたのかと訊かれ、家族にはお前が必要だからだと答える。
銃を捨てたヴィクターは、ベアトリスと共にその場を去り、二人は愛を確かめる。