1996年に発表された、鈴木光司のホラー小説”仄暗い水の底から”の同名映画(2002)のハリウッド版リメイク。 夫と親権を争っている女性の入居先で起きる異変を描く、監督ウォルター・サレス、主演ジェニファー・コネリー、アリエル・ゲイド、ジョン・C・ライリー、ティム・ロス、ピート・ポスルスウェイト、ダグレイ・スコット他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウォルター・サレス
製作
ダグ・デイヴィソン
ロイ・リー
ビル・メカニック
製作総指揮:アシュリー・クレイマー
原作:鈴木光司”仄暗い水の底から”
脚本:ラファエル・イグレシアス
撮影:アフォンソ・ビアト
編集:ダニエル・レゼンデ
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演
ダリア・ウィリアムズ:ジェニファー・コネリー
セシリア・ウィリアムズ:アリエル・ゲイド
マーレイ:ジョン・C・ライリー
ジェフ・プラッツァー:ティム・ロス
ヴェック:ピート・ポスルスウェイト
カイル・ウィリアムズ:ダグレイ・スコット
教師:カムリン・マンハイム
ダリアの母親:エリナ・レーヴェンソン
ナターシャ・リムスキー/ダリアの少女期:パーラ・ヘイニー=ジャーディン
アメリカ 映画
配給 ブエナビスタ
2005年製作 104分
公開
北米:2005年7月8日
日本:2005年11月12日
製作費 $30,000,00
北米興行収入 $25,473,350
世界 $49,483,350
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1974年、シアトル。
少女ダリア(パーラ・ヘイニー=ジャーディン)は、学校が終わり、雨の中、母親を待つものの一向に現れない。
2005年、ニューヨーク。
離婚調停中のダリア・ウィリアムズ(ジェニファー・コネリー)は、夫カイル(ダグレイ・スコット)と娘セシリア(アリエル・ゲイド)の親権を争っていた。
結局セシリアと暮らすことになったダリアは、家賃の安い”ルーズベルト島”でアパートを探すことになる。
ダリアとセシリアは不動産業者マーレイ(ジョン・C・ライリー)と待ち合わせて建物に向かい、管理人のヴェック(ピート・ポスルスウェイト)を紹介される。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
2005年、ニューヨーク。
離婚調停中のダリア・ウィリアムズは、夫カイルと娘セシリアの親権を争っていた。
セシリアと暮らすことになったダリアは、家賃の安いルーズベルト島”でアパートを探し、不動産業者マーレイに部屋を紹介される。
老朽化が進む、汚い部屋の天井の沁みを気にするセシリアは、屋上でリュックを見つける。
それが気に入ったセシリアは、管理人ヴェックが預かり、持ち主が現れなかった場合はそれをもらえることになったため、その場に住みたいとダリアに伝える。
その後、引っ越したダリアは、寝室の天井の沁みが水漏れとなったため、ヴェックとマーレイに修理するよう要求する。
小学校に通い始めたセシリアは、空想の友達と話すようになり、ダリアは酷くなる一方の水漏れで悩みながら、周囲の異変を感じる・・・。
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鈴木光司と中田秀夫コンビによるヒット作「リング」に続き,ハリウッドでリメイクされた作品として話題になった。
晴天の場面が一度もない、抑え気味のトーン、陰鬱な雰囲気で統一されている映像の映像の中で、悲しい事件のポイントとなる”水”を、小道具として徹底的に使っている。
ホラーとしての恐怖描写は今一で評価は低く、商業的にもそれほど成功した作品とは言えない。
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北米興行収入 $25,473,350
世界 $49,483,350
主人公をはじめ、本作にはまともな家族構成で生活する一家が写真以外では登場しない。
家族と共に行動しているという弁護士でさえも実は独身で、大都会の片隅で慎ましく暮らす者の孤独感がリアルに描かれれている。
ホラー映画としてだけ楽しむのではなく、実力派スターの豪華競演は注目であり、各役柄を個性豊かに演ずる役者の演技に重点を置いて観た方が良い。
主人公を演ずるジェニファー・コネリーは、母親の愛を知らない悲しい過去を持つ女性を熱演し、撮影当時6歳の娘役アリエル・ゲイドの感情表現も素晴らしい。
主人公にアパートを紹介する不動産業者のジョン・C・ライリー、主人公の弁護士役ティム・ロス、アパートの管理人ピート・ポスルスウェイト、主人公の夫ダグレイ・スコット、小学校の教師カムリン・マンハイム、主人公の母親エリナ・レーヴェンソン、亡くなった少女と主人公の少女期を演ずるパーラ・ヘイニー=ジャーディンなどが共演している。