様々なアイデンティティーを持ち各地で暮らしてきた女性とかつての恋人との関係を描く、監督、脚本ジョシュア・マーストン、主演レイチェル・ワイズ、マイケル・シャノン、キャシー・ベイツ、ダニー・グローバー他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョシュア・マーストン
製作
ルーカス・ホアキン
ラース・クヌードセン
ジャン・ヴァン・ホイ
脚本
ジョシュア・マーストン
ジュリアン・シェパード
撮影:クリストス・ヴォードーリス
編集:マルコム・ジェイミーソン
音楽
ダニー・ベンシー
サウンダー・ジュリアーンズ
出演
アリス・マニング:レイチェル・ワイズ
トム:マイケル・シャノン
ニーナ:キャシー・ベイツ
ロジャー:ダニー・グローバー
シャロン:コンラッド・ラシャド
ブラッド:クリス・ローウェル
デイヴ:ケリー・オーコイン
ラミーナ:アジタ・ガニザーダ
クライド:マイケル・チャーナス
マルコム:ザック・アペルマン
アメリカ/イギリス 映画
配給
Amazon Studios
IFC Films
2016年製作 91分
公開
北米:2016年8月26日
北米興行収入 $187,150
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アリス・マニング(レイチェル・ワイズ)は、世界各地で様々な人物になり行動してニューヨークに向かう。
経済諮問機関のスタッフである研究員トム(マイケル・シャノン)の同僚のであるクライド(マイケル・チャーナス)は、アリスに出会い、生物学者である彼女と話す。
妻のラミーナ(アジタ・ガニザーダ)と共に誕生パーティーの準備をしていたトムは、ケーキの名前が違っていることに気づき、直すために出かける。
クライドに誘われてトムの家のパーティーに向かったアリスは、出席者の友人達と歓談して、研究しているカエルの鳴き声を聴かせる。
ベーカリーから戻ったトムはスピーチして、クライドからアリスを紹介される。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
様々なアイデンティティーを持ち、世界各地で暮らしていたアリス・マニングは、経済諮問機関のスタッフである研究員トムに会うため、彼の同僚のクライドと親しくなる。
自宅で開かれた誕生パーティーに現れたクライドがアリスを同伴していたため、トムは驚いてしまう。
15年振りに会う元恋人のアリスに、その目的を問うトムだったが、明確な答えを得られない。
仕事のことや、西海岸に行く予定がある妻ラミーナと別居しなければならないことなどを考えるトムは、突然現れ、何人もの人物になり各地で暮らしていたと言うアリスの話を聞き動揺してしまう・・・。
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「そして、ひと粒のひかり」(2004)、The Forgiveness of Blood(2011)などで高い評価を受けた、ジョシュア・マーストンが脚本を兼ねた監督作品で、実力派スターのレイチェル・ワイズとマイケル・シャノン、ベテランのキャシー・ベイツ、ダニー・グローバーら共演によるドラマ。
世界各地で活動する女スパイを描くような内容で始まるドラマは、その主人公が、元恋人の前に突然、現れてトラブルを巻き起こしそうな雰囲気で展開する。
かつて愛し合った二人の前には見えない壁のような物があり、才能ある主人公の女性は、それ容易に突き破ることができることを暗示するのだが、それができない男性は、結局は平凡な道を選ぶしかない現実を知る・・・。
二人がどのような考えで、かつて愛し合っていたのか、それが想像できないところが微妙な感覚として残る。
元恋人との再会により心の変化を感じ、切実な思いの中で、妻との生活を”変化”させようとする男性と、迷うことなく新たなアイデンティティーを求めて旅立つ女性の姿で終わるラストは印象的だ。
才能を持て余す故に、いくつものアイデンティティーを持ち変化を求めるミステリアスな女性レイチェル・ワイズ、彼女の元恋人である経済諮問機関のスタッフ、マイケル・シャノン、路上で転び、二人に助けられる女性キャシー・ベイツ、その夫ダニー・グローバー、トム(マイケル・シャノン)の同僚マイケル・チャーナス、トムの妻アジタ・ガニザーダ、夫婦の友人コンラッド・ラシャド、ケリー・オーコイン、ザック・アペルマン、トムの弟クリス・ローウェルなどが共演している。