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辛い過去を背負うクラブ歌手とその原因となった夫との関係を描く、監督ロバート・シオドマク、主演ディアナ・ダービン、ジーン・ケリー他共演のフィルム・ノワール。 |
・ジーン・ケリー / Gene Kelly / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・シオドマク
製作:フェリックス・ジャクソン
原作:サマセット・モーム”Christmas Holiday”
脚本:ハーマン・J・マンキウィッツ
撮影:ウディ・ブレデル
編集:テッド・J・ケント
音楽:ハンス・J・サルター
出演
ジャッキー・ラモント/アビゲイル・マーティン:ディアナ・ダービン
ロバート・マネット:ジーン・ケリー
サイモン・フェニモア:リチャード・ウォーフ
チャーリー・メイソン少尉:ディーン・ハレンズ
ヴァレリー・デ・メロード:グラディス・ジョージ
マネット夫人:ゲイル・ソンダガード
ジェラルド・タイラー:デヴィッド・ブルース
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1944年製作 93分
公開
北米:1944年7月31日
日本:1947年3月25日
■ アカデミー賞 ■
第17回アカデミー賞
・ノミネート
音楽賞(ドラマ)
■ ストーリー ■
クリスマスイヴ。
アメリカ陸軍士官となったチャーリー・メイソン少尉(ディーン・ハレンズ)は、恋人のモナにプロポーズするつもりだった。
電報を受け取ったチャーリーは、モナがフランクと結婚したことを知りショックを受ける。
友人のジェラルド・タイラー(デヴィッド・ブルース)に慰められたチャーリーは、休暇を過ごすために空路サンフランシスコに向かう。
その後チャーリーの便は、悪天候のためにニューオーリンズに緊急着陸する。
一晩ホテルで過ごすことになったチャーリーは、ロビーで新聞記者のサイモン・フェニモア(リチャード・ウォーフ)に声をかけられ、バーで同席して話をする。
チャーリーは、サイモンに誘われて、彼の馴染みのクラブ”メゾン・ラフィット”に向かう。
サイモンからオーナーのヴァレリー・デ・メロード(グラディス・ジョージ)を紹介されたチャーリーは、ホステス兼歌手のジャッキー・ラモント(ディアナ・ダービン)が相手をしてくれることになり話をする。
チャーリーとジャッキーは、ヴァレリーの許可を得てイヴのミサに行くことになり、大聖堂に向かう。
ミサに参加したジャッキーは、辛い過去を思い出して泣き崩れてしまい、チャーリーは彼女を気遣う。
外に出た2人は食事をすることにして、落ち着いたジャッキーはチャーリーと話をする。
本名はアビゲイル・マーティン・マネットだと言うジャッキーは、殺人を犯して終身刑を言い渡された夫ロバート・マネット(ジーン・ケリー)との結婚生活のことなどを、チャーリーに語り始めるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1939年に発表された、サマセット・モームの小説”Christmas Holiday”を基に製作された作品。
フィルム・ノワールを多く手掛けたロバート・シオドマクが監督し、主演はディアナ・ダービン、ジーン・ケリーなどが共演した作品。
辛い過去を背負うクラブ歌手とその原因となった夫との関係を描くフィルム・ノワール。
美しい歌声の少女というイメージだったディアナ・ダービンとジーン・ケリーによる、ミュージカルではないシリアス・ドラマということで注目したい作品。
ディアナ・ダービンは、撮影時には22歳になっていたので、大人の女性を演ずることに違和感もなく、歌声も披露してくれるが、前年デビューしたばかりのジーン・ケリーは、様々な役柄を演じようとしていた時期であり、当時としては問題はなかったのかもしれないが、ややミスキャスト的に思える。
第17回アカデミー賞では、音楽賞(ドラマ) にノミネートされた。
辛い過去を背負うクラブ歌手を魅力的に演ずるディアナ・ダービン、その夫で、家柄は悪くないが不安定な犯罪者ジーン・ケリー、その友人である新聞記者のリチャード・ウォーフ、主人公と知り合う失恋した陸軍士官ディーン・ハレンズ、思慮深いクラブのオーナー、グラディス・ジョージ、ロバート(ジーン・ケリー)の母親ゲイル・ソンダガード、チャーリーの友人である士官デヴィッド・ブルースなどが共演している。