1976~1981まで放映された人気TVドラマの映画化「チャーリーズ・エンジェル」(2000)の続編。 監督マックG、主演キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー、デミ・ムーア、バーニー・マック、ジョン・フォーサイス、ブルース・ウィリス他共演のスーパー・アクション・コメディ。 |
・ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:マックG
製作総指揮
パトリック・クロウリー
ジェンノ・トッピング
製作
ドリュー・バリモア
レナード・ゴールドバーグ
ナンシー・ジュヴォネン
原案
アイヴァン・ガフ
ベン・ロバーツ
脚本
マリアン・ウィバーリー
コーマック・ウィバーリー
ジョン・オーガスト
撮影:ラッセル・カーペンター
編集:ウェイン・ワーマン
音楽:エド・シェアマー
出演
ナタリー・クック:キャメロン・ディアス
ディラン・サンダース:ドリュー・バリモア
アレックス・マンディ:ルーシー・リュー
マディソン・リー:デミ・ムーア
ジミー・ボスレー:バーニー・マック
チャーリー・タウンゼント:ジョン・フォーサイス
痩せ男:クリスピン・グローヴァー
ピート・コミスキー:ルーク・ウィルソン
ジェイソン・ギブソン:マット・ルブランク
マンデイ:ジョン・クリーズ
レイ・カーター:ロバート・パトリック
ケリー・ギャレット:ジャクリーン・スミス
シーマス・オグレディ:ジャスティン・セロー
マックス・パトローニ:シャイア・ラブーフ
ランディ・エマース:ロドリゴ・サントロ
ウィリアム・ローズ・ベイリー:ブルース・ウィリス
修道院長:キャリー・フィッシャー
ボスレー夫人:ジャネット・デュボイス
殺し屋:トミー・フラナガン
モトクロス・スターター:P!NK
ボスレー(写真):ビル・マーレイ
本人:メアリー・ケイト・オルセン
本人:アシュレー・オルセン
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2003年製作 106分
公開
北米:2003年6月27日
日本:2003年6月28日
製作費 $120,000,000
北米興行収入 $100,685,900
世界 $259,175,790
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
正体不明の大富豪チャールズ”チャーリー”タウンゼント(ジョン・フォーサイス)の命令を受けた、”エンジェルズ”のナタリー・クック(キャメロン・ディアス)、ディラン・サンダース(ドリュー・バリモア)、アレックス・マンディ(ルーシー・リュー)は、モンゴル北部でアメリカ法執行局長官のレイ・カーター(ロバート・パトリック)の救出に成功する。
その頃、司法省のウィリアム・ローズ・ベイリー(ブルース・ウィリス)は、何者かに殺害される。
ナタリーが恋人ピート・コミスキー(ルーク・ウィルソン)と暮らすことになり、その引越しの最中、3人はチャーリーの呼び出しを受ける。
3人は、ジミー・ボスレー(バーニー・マック)が、養子として共に育った兄(ビル・マーレイ)から、アシスタントを受け継いだことを知らされる。
そして3人とボスレーは、”チャーリー”から新たな任務についての説明を受ける。
”証人保護プログラム”のリストが暗号化され、二つの指輪を合わせるとその暗号が解除される仕組みになっていた。
一つは3人が救出したカーターが、もう一つは司法省の国土保安局長ベイリーが所持していた。 しかし、ベイリーは殺され、カーターも指輪を奪われたために、その二つが外部に渡り、各国の犯罪組織にリストが渡る危険性が出てきた。 それを阻止するのが3人の任務で、彼女らとボスレーは、早速、殺された証人の検死をして情報を集める。 犯人が、膝を怪我したサーファーだと知った3人とボスレーは、ビーチに向かいサーファー達をチェックする。 そこに、元エンジェルズのマディソン・リー(デミ・ムーア)が現れ、ナタリーは憧れの彼女に出会い感激する。 そして、アレックスとディランが、サーファーのランディ・エマース(ロドリゴ・サントロ)に目を付ける。 エマースを追って、モトクロスのレースに参加した3人は、攻撃的な走りを続けるエマースをかわしていたが、さらに過激な走りをする男に命を狙われる。 その男に妨害されたエマースは命を落とし、3人は男の正体が、ノックス事件で命を落としたはずの、痩せ男(クリスピン・グローヴァー)だということを知る。 そして、レースに出ていた少年マックス・パトローニ(シャイア・ラブーフ)と、”ヘレン・ザース”という名のディランの写真が見つかる。 8年前ディランは、恋人でアイリッシュ・マフィアのシーマス・オグレディ(ジャスティン・セロー)の殺人現場を目撃してしまい、”証人保護プログラム”を受けていたのだ。 その頃、オグレディは、ディランの写真だけを持ち刑務所から出所し、”指輪”二個を渡される。 マックスも証言していたために命が危うい状況になり、ボスレーが、彼を母親(ジャネット・デュボイス)に預ける。 修道女に扮した3人は、痩せ男の情報を入手するために、彼が子供時代預けられていた修道院に向かう。 3人は、院長(キャリー・フィッシャー)から、痩せ男が散髪のために、修道院を訪れることを知らされる。 アレックスの自宅では、父親マンデイ(ジョン・クリーズ)と彼女とは冷却期間中の恋人ジェイソン・ギブソン(マット・ルブランク)が対面する。 ジェイソンは、アレックスが神経外科医だと思っているマンディに、彼女が自称エステティシャンで”チャーリー”という男と関係していることを話してしまう。 痩せ男が修道院に贈ったエマースの車を調べた3人は、手がかりを得て”サンペドロ港”に向かう。 3人は、ボスレーの協力でオグレディのアジトに侵入して指輪を手に入れる。 しかし、そこにオグレディが現れて指輪を奪い返し3人を殺そうとする。 3人は反撃してアジトを脱出するが、オグレディは逃げ遅れたディランに、全員を苦しめて殺すと脅す。 アレックスの自宅では、ジェイソンが、”チャーリー”という男を介した売春に、彼女が手を染めていることをマンディに知らせる。 そこに現れたアレックスは、ジェイソンが何を話したのかも知らずに、その”仕事”の素晴らしさを語り、父マンディは驚いてしまう。 ナタリーは、ピートの同窓会に同行して楽しい時を過ごしていたが、その頃、ディランは他の二人を危険から守るために、エンジェルズから抜けることにする。 それを冷静に受け止めたナタリーとアレックス、そしてボスレーは、オグレディを釈放させた権力の影に気づきつつ、指輪をカーターに渡す。 ナタリーとアレックスは、指輪の片方を持っていたカーターが、もう一つを手に入れるため、時間稼ぎにオグレディを釈放し、ディランを狙わせた事に気づく。 カーターを追ったナタリーとアレックスは、彼の電話を盗聴して、各犯罪組織との取引があることを知る。 メキシコに旅立った傷心のディランは、ある町の酒場で、元エンジェルスのケリー・ギャレット(ジャクリーン・スミス)の幻覚に励まされ、エンジェルズへの復帰を決断する。 ナタリーとアレックスは、取引場所の”グリフィス天文台”に向かったカーターを追う。 二人はその場で、カーターが元エンジェルズのマディソン・リーに射殺されるのを目撃する。 ナタリーとアレックスはマディソンと相対することになるが、そこにディランが現れる。 そして、マディソンは3人を銃撃して指輪を奪い、その場を立ち去る。 エンジェルズのオフィスに侵入したマディソンは、チャーリーに3人を始末したことを伝える。 防弾チョッキで難を逃れた3人は、ハリウッドの”ウォーク・オブ・フェーム”が取引場所だと気づく。 ジェイソンの主演作品のプレミアが行われる中、各組織は”証人保護プログラム”のリストを受け取る。 ”ルーズベルト・ホテル”の屋上に、各組織を終結させたマディソンは、”ロサンゼルス劇場”の屋上から組織同士が争うのを監視する。 そこに、ホテルマンに扮して侵入した3人が現れ、さらにディランの変装を見破っていた、オグレディと痩せ男も乱入してくる。 オグレディはディランに襲い掛かり、彼女を自分で倒そうとした痩せ男が、オグレディを屋上から突き落とす。 一瞬、お互い惹かれあったディランと痩せ男だったが、屋上に這い上がったオグレディに、痩せ男は胸を刺されてビルから転落する。 ディランも突き落とそうとするオグレディは、逆に転落死してしまい、ナタリーとマディソンも格闘となる。 マディソンは、屋上に爆弾を仕掛け爆破して逃亡するが、3人もそれを追い彼女の車に飛び乗る。 車は事故を起し、投げ出された3人はマディソンに立ち向かい彼女を爆死させる。 プレミア会場に現れた3人は、マックスがボスレー家の一員になったことを知らされる。 アレックスは、父マンディに”仕事”が終わったことを知らせジェイソンと寄りを戻す。 ナタリーは、ピートからプロポーズされたかと思ったのだが、それが子犬を飼う許可だと知り、彼女が結婚でチームを去らないいことを知ったディランは安堵する。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「チャーリーズ・エンジェル」(2000)
・「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」(2003)
・「チャーリーズ・エンジェル」(2019)
*(簡略ストー リー)
”エンジェルズ”のナタリー、ディラン、アレックスに新たな司令が下る。
モンゴルで、国の要人カーターを救出に成功した3人に、”証人保護プログラム”の暗号を解くために必要な、奪われた二つの指輪奪還の任務が命ぜられる。
しかし、ディラン自身が、そのプログラムのリストに載っていることが分かる。
3人は、”エンジェルズ”存続の危機を乗り越えながら、ディランの証言で投獄された元恋人オグレディや、元エンジェルズのマディソン・リーの復讐に立ち向かうことになる・・・。
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監督のマックG他、スタッフも殆ど前作と同じで、主演の3人や彼女らを取り巻く人物も、ボスレー以外は再び登場する。
新たに登場するキャラクターの中で、写真のみで出演のボスレー役が、ビル・マーレイから、弟という設定でバーニー・マックに代わり、アレックス(L・リュー)の父親役ジョン・クリーズが登場し、両者共にとぼけた役を好演している。
製作費が1億2500万ドルに増え(前作9200万ドル)、さらにスケールアップしたアクション・シーンなどは見応えあるが、評価はかなり低く、ラジー賞では、”最悪リメイク”と”最悪女優賞”(デミ・ムーア)を受賞してしまった作品。
北米では前作を下回ったものの、全世界のトータルでは前作とほぼ同じ、約2億6000万ドルを稼ぎ出した。
軽快なマックGの演出は悪くはないが、展開やギャグがワンパターンで、主人公達の私生活の変化や過去が描かれたりもするものの、前作のようなTVシリーズとは違った新鮮味と共にそれを懐かしむ、わくわくするような気分になれないのが残念だ。
「ケープ・フィアー」(1991)のパロディとしてそのシーンをいくつかの場面で登場させ、もちろんバーナード・ハーマンの音楽も流れ、ジャスティン・セローがロバート・デ・ニーロの仕草を真似するところなどは笑える。
際どいギャグ・ネタと露出度がアップしたキャメロン・ディアス、思わぬ過去が発覚して、一度はチームを離脱する心揺れ動くドリュー・バリモア、父(J・クリーズ)が誤解をしていることに、全く気づかないところが可笑しいルーシー・リュー、ややミス・キャスト気味の事件の黒幕で、元エンジェルズのデミ・ムーア、新アシスタントのバーニー・マック、そして”チャーリー”のジョン・フォーサイス、今回は、ややインパクトに欠ける殺し屋クリスピン・グローヴァー、ナタリー(C・ディアス)の気のいい恋人ルーク・ウィルソン、アレックス(L・リュー)の恋人マット・ルブランク、彼女の父ジョン・クリーズ、政府の裏切り者ロバート・パトリック、”幻覚”として登場しディラン(D・バリモア)を勇気付けるジャクリーン・スミス、ディランの元恋人で犯罪組織のリーダー、ジャスティン・セロー、”証人保護プログラム”のリストにある少年シャイア・ラブーフ、殺し屋のロドリゴ・サントロ、政府の役人で僅かに登場するブルース・ウィリス、修道院長キャリー・フィッシャー、ボスレーの母ジャネット・デュボイス、殺し屋トミー・フラナガン他、メアリー/アシュレー・オルセン姉妹、P!NK、そしてビル・マーレイが写真だけで登場する。