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カジノ Casino (1995)

ニコラス・ピレッジの著書を基に、彼自身と監督マーティン・スコセッシの脚本により製作された作品。
マフィアが支配していた時代のラスベガスを舞台に、ある天才ギャンブラーが仕切る一流カジノで展開される裏の世界を描く、ロバート・デ・ニーロジョー・ペシ シャロン・ストーンジェームズ・ウッズ主演犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:マーティン・スコセッシ

製作:バーバラ・デ・フィーナ
原作:ニコラス・ピレッジ
脚本
ニコラス・ピレッジ

マーティン・スコセッシ
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:セルマ・スクーンメイカー
音楽:ロビー・ロバートソン

出演
サム”エース”ロススティーン:ロバート・デ・ニーロ

ニコラス”ニッキー”サントロ:ジョー・ペシ
ジンジャー・マッケナ・ロススティーン:シャロン・ストーン
レスター・ダイアモンド:ジェームズ・ウッズ
フランキー・マリーノ:フランク・ビンセント
ビリー・シャーバート:ドン・リックルズ
リモ・ギャッジ:パスケル・カヤーノ
ドナルド”ドン”ウォード:ジョン・ブルーム
フィリップ・グリーン:ケヴィン・ポラック
パット・ウェッブ:L・Q・ジョーンズ
アンディ・ストーン:アラン・キング
ジョン・ナンス:ビル・アリソン
ドミニク・サントロ:フィリップ・スリアーノ
アーティ・ピスカーノ:ヴィニー・ヴェラ
K・K・イチカワ:ノブ・マツヒサ
チャーリー”クリーン・フェイス”クラーク:リチャード・リール
ハリソン・ロバーツ上院議員:ディック・スマザーズ
本人:フランキー・アヴァロン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1995年製作 178分
公開
北米:1995年11月22日
日本:1996年4月20日
製作費 $52,000,000
北米興行収入 $42,438,300
世界 $116,112,380


アカデミー賞 ■
第68回アカデミー賞

・ノミネート
主演女優賞(シャロン・ストーン))


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
サム”エース”ロススティーン(ロバート・デ・ニーロ)は、天才的なギャンブルの腕を買われて、ラスベガス一のカジノである”タンジール”の総支配人となる。

かつてノミ屋だったサムは、その世界の裏を仕切るボス、リモ・ギャッジ(パスケル・カヤーノ)を大きく稼がせ、安全の保障を得ていた。

ギャッジはサムに、ニコラス”ニッキー”サントロ(ジョー・ペシ)を用心棒に付けるのだが、血の気の多い彼は暴挙を繰り返す。

完璧な監視体制下でカジノを仕切っていたサムは、ある日、ギャンブラーのジンジャー・マッケナ(シャロン・ストーン)に一目惚れしてしまう。

ジンジャーは、自分の仕事をスムーズに進めるために、あらゆる人間に金を掴ませる。

そんなジンジャーは、ケチな小悪党レスター・ダイアモンド(ジェームズ・ウッズ)に惚れるという一面を持っていた。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ノミ屋だったサム”エース”ロススティーンは、天才的なギャンブルの腕を買われる。
サムは、ラスベガスのカジノ”タンジール”の総支配人を、それを支配するマフィアから任される。
その後、”タンジール”はNo.1カジノとなり、サムはラスベガスの帝王として君臨する。
そんな時サムは、ギャンブラーのジンジャーに一目惚れして交際を始める。
莫大な金額を稼ぎ出し、上がりを、裏で支配するマフィアに流すサムだったが、かつての用心棒ニッキーの出現を懸念する。
血の気の多いニッキーは、組織とサムのためという考えの下、暴挙を繰り返し、やがて、カジノを利用して金の流れを自分に呼び込む行動に出る。
自らの手腕とニッキーの威光で、カジノの順調な経営を維持していたサムだったが、結婚したジンジャーは酒とヤクに溺れ始め・・・。
__________

全編に渡り、登場人物のモノローグにより、その巧みに仕組まれた裏社会や人間模様を矢継ぎ早に映し出すスピーディーな展開、どことなく滑稽でユーモラスでもある、犯罪組織の描写などがアクセントとなり、マーティン・スコセッシらしいメリハリの利いた演出は、約3時間の長編も全く飽きることがない。

主人公らのキャラクターなどは、他の犯罪映画などとダブり、内容的にはそれほど新なものではないが、豪華なカジノの運営システムや、犯罪組織との絡みと金の流れ
などが、実に興味深く描かれてはいる。

第68回アカデミー賞では、主演女優賞にシャロン・ストーンがノミネートされた。

豪華スタッフ・キャストの話題作にも拘らず、北米興行収入は約4200万ドルと低迷し、全世界では約1億1600万ドルとまずまずのヒットとなった。

知性、度胸、そして優雅さ、全てを兼ね備えた完璧な人物が、一人の女性で運命を狂わされる姿を、円熟の演技で見事に演じたロバート・デ・ニーロと、彼に勝るとも劣らない、用心棒から悪事の限りを尽くし成り上がる、ジョー・ペシの凄まじい演技も見応えがある。

後半は狂人のようになり破滅していく、体を張った熱演が光る主人公の妻役のシャロン・ストーン、その愛人で、やや影が薄いのが残念なジェームズ・ウッズ、ニッキー(J・ペシ)の右腕フランク・ビンセント、カジノの支配人ドン・リックルズ、裏組織を牛耳るボス、パスケル・カヤーノ、スロットマシーンのマネージャー、ジョン・ブルーム、その義兄の郡コミッショナー、L・Q・ジョーンズ、カジノの表面上の経営者のケヴィン・ポラック、組織の弁護士アラン・キング、組織の一員ビル・アリソンヴィニー・ヴェラ、ニッキー(J・ペシ)の弟フィリップ・スリアーノ、本人役でフランキー・アヴァロンなどが共演している。


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