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少年の町 Boys Town (1938)

孤児院”少年の町”を創設したエドワード・ジョゼフ・フラナガン神父の奮闘を描く、監督ノーマン・タウログ、主演スペンサー・トレイシーミッキー・ルーニーヘンリー・ハル他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:ノーマン・タウログ
製作:ジョン・W・コンシダインJr.
原案:エリナー・グリフィン
脚本
ドア・シャリー
ジョン・ミーハン
撮影:シドニー・ワグナー
編集:エルモ・ベロン
音楽:エドワード・ウォード

出演
エドワード・ジョゼフ・フラナガン神父:スペンサー・トレイシー
ホワイティ・マーシュ:ミッキー・ルーニー
デイヴ・モリス:ヘンリー・ハル 商店主
ダン・ファロー:レスリー・フェントン 死刑囚
トニー・ポネッサ:ジーン・レイノルズ
ジョー・マーシュ:エドワード・ノリス
判事:アディソン・リチャーズ
司教:マイナー・ワトソン
ジョン・ハーグレイヴス:ジョナサン・ヘイル 新聞社編集長
ピーウィー:ボブス・ワトソン 少年
スキニー:マーティン・スペルマン 少年
トミー・アンダーソン:ミッキー・レンチュラー 不良少年
フレディ・フラー:フランキー・トーマス 少年
ポール・ファーガソン:ジミー・バトラー 少年
モー・カーン:シドニー・ミラー
医師:グラッデン・ジェームズ
バーキー:エヴェレット・ブラウン
レイノルズ:ロバート・グレクラー
警備員:スタンリー・ブライストン(クレジットなし)
テーラー:ケント・ロジャース(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 MGM
1938年製作 93分
公開
北米:1938年9月9日
日本:1939年10月12日
製作費 $772,000


アカデミー賞
第11回アカデミー賞
・受賞
主演男優(スペンサー・トレイシー
原案賞
・ノミネート
作品・監督・脚色賞


ストーリー
刑務所を訪れたエドワード・ジョゼフ・フラナガン神父(スペンサー・トレイシー)は、その日に処刑される受刑者ダン・ファロー(レスリー・フェントン)に面会する。
ダンは、友人であるフラナガンの前で、その場に居た職員や記者に対し、家も友達もいない施設の不良少年として悲惨な境遇の中で育ったことを話し、自分の気持ちを理解できるはずがないと言って非難する。
職員らを追い払ったダンは泣き崩れ、フラナガンは、罪を償いたいと言う彼を抱きしめる。
ネブラスカ州、オマハ
ダンのこと思い更生施設のことを考えながら町に戻ったフラナガンは、不良少年たちが問題を起こし、店の窓を割られたデイヴ・モリス(ヘンリー・ハル)の話を聞く。
保護施設を運営するフラナガンは、ダンのために何もしてやれなかったことを悔やむ。
フラナガンは、騒ぎを起こした少年たちが警察に補導されたことを知り、判事(アディソン・リチャーズ)の元に向かい、子供たちを弁護する。
問題を起こした子供たちが、自動的に更生施設に送られることが解決策とは思えないフラナガンは、彼らに家を与えて学習させ、態度を改めさせることを約束し、判事やモリスを納得させる。
その後、悪い子供などいないと考えるフラナガンは、司教(マイナー・ワトソン)の許可を得て新しい施設の準備を始める。
資金がないフラナガンは、子供たちの将来を担保にモリスから100ドル借りて、彼から家具を調達して家を探す。
”フラナガン神父の少年の家”を設立したフラナガンは、クリスマス・イヴにも拘らず、子供たちにひもじい思いをさせてしまう。
しかし、モリスの支援などもあり、少年の家は創立1周年を迎え、5人から始まった家には50人もの子供たちが暮らすようになる。
フラナガンは、モリスと新聞社のジョン・ハーグレイヴス(ジョナサン・ヘイル)の協力を得て、郊外に移転することを決めて、子供たちと共に施設を建設する。
ある日フラナガンは、終身刑で服役中の少年ジョー・マーシュ(エドワード・ノリス)と面会する。
ジョーは、悪人の自分に憧れる弟ホワイティ(ミッキー・ルーニー)のことをフラナガンに任せる。
ホワイティの元に向かったフラナガンは、手に負えない不良の彼を、強引に少年の町に連れて行くのだが・・・。


解説 評価 感想
コメディを得意とするノーマン・タウログが監督し、主演はスペンサー・トレイシーミッキー・ルーニーヘンリー・ハルなどが共演した作品。

孤児院”少年の町”を創設したエドワード・ジョゼフ・フラナガンの奮闘を描くドラマ。

1941年に続編「感激の町」が公開され、ノーマン・タウログが監督し、スペンサー・トレイシーミッキー・ルーニーは同じ役を演じた。

ややセンチメンタルなシーンが多いものの、ユーモアをまじえたノーマン・タウログの軽快な演出など、本作は高い評価を得て、同年の興行収入第2位のヒットとなった。

第11回アカデミー賞では、スペンサー・トレイシーが、前年の「我は海の子」(1937)に続き2年連続で主演男優賞を、また原案賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督・脚色賞

主演のスペンサー・トレイシーは、”悪い子供はいない”という考えに基づき孤児院”少年の町”を設立して奮闘するエドワード・ジョゼフ・フラナガンを好演している。

手に負えない不良少年から、フラナガン神父と出会い更生するミッキー・ルーニー、主人公の支援者ヘンリー・ハル、冒頭で主人公が面会する死刑囚レスリー・フェントン、施設の少年ジーン・レイノルズ、ホワイティ(ミッキー・ルーニー)の兄で終身犯のエドワード・ノリス、判事のアディソン・リチャーズ、司教のマイナー・ワトソン、新聞社社主のジョナサン・ヘイル、施設の少年ボブス・ワトソンマーティン・スペルマン、ミッキー・レンチュラー、フランキー・トーマスジミー・バトラーシドニー・ミラーケント・ロジャース、医師のグラッデン・ジェームズ、記者のロバート・グレクラー、警備員のスタンリー・ブライストン、他エヴェレット・ブラウンなどが共演している。


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