離婚して自立することを決意した母親と子供達が奔放な父親との関係を保ちながら成長する12年間を描く、製作、監督、脚本リチャード・リンクレイター、パトリシア・アークエット、エラー・コルトレーン、ローレライ・リンクレイター、イーサン・ホーク他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・リンクレイター
製作
リチャード・リンクレイター
キャサリン・サザーランド
ジョン・スロス
ジョナサン・セリング
脚本:リチャード・リンクレイター
撮影
リー・ダニエル
シェーン・ケリー
編集:サンドラ・エイデアー
出演
オリヴィア・エヴァンス:パトリシア・アークエット
メイソン・エヴァンスJr.:エラー・コルトレーン
サマンサ・エヴァンス:ローレライ・リンクレイター
メイソン・エヴァンスSr.:イーサン・ホーク
キャサリン:リビー・ヴィラーリ
ビル・ウェルブロック:マルコ・ペレッラ
ミンディ・ウェルブロック:ジェイミー・ハワード
ランディ・ウェルブロック:アンドリュー・ヴィジャレアル
ジム:ブラッド・ホーキンス
アニー:ジェニー・トゥーリー
アニーの父親:リチャード・アンドリュー・ジョーンズ
アニーの母親:カレン・ジョーンズ
スティーヴ・エヴァンス:ビル・ワイズ
シーナ:ゾーイ・グラハム
ジミー:チャーリー・セクストン
キャロル:バーバラ・チザム
アビー:キャシディ・ジョンソン
メイソンのバイト先のボス:リチャード・ロビショー
テッド:スティーヴン・チェスター・プリンス
ターリントン:トム・マクテイグ
サマンサのボーイフレンド:ウィル・ハリス
サマンサのルームメイト:アンドレア・チェン
ダルトン:マクシミリアン・マクナマラ
バーブ:テイラー・ウィーヴァー
ニコール:ジェシー・メクラー
アメリカ 映画
配給
IFC Films
ユニバーサル・ピクチャーズ
2014年製作 165分
公開
北米:2014年7月11日
日本:2014年11月14日
製作費 $4,000,000
北米興行収入 $25,359,200
世界 $44,495,280
■ アカデミー賞 ■
第87回アカデミー賞
・受賞
助演女優賞(パトリシア・アークエット)
・ノミネート
作品・監督
助演男優(イーサン・ホーク)
脚本・編集賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2002年、テキサス州。
6歳の少年メイソン・エヴァンスJr.(エラー・コルトレーン)は、母オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉のサマンサ(ローレライ・リンクレイター)と暮らしていた。
より良い職に就くため大学に戻る決心をしたオリヴィアは、子供達にその件を話す。
メイソンは、母と離婚してアラスカに行ってしまった父メイソンSr.(イーサン・ホーク)が自分達を捜せなくなると考えるが、オリヴィアは心配いらないと言って息子を安心させる。
2003年、ヒューストン。
引っ越したオリヴィアらは、新しい生活を始める。
2004年。
オリヴィアがヒューストン大学に通い始めたため、サマンサとメイソンは、祖母キャサリン(リビー・ヴィラーリ)の家で過ごすことが多かった。
...全てを見る(結末あり)
■ 解説 評価 感想 ■
*(簡略ストー リー)
2002年、テキサス州。
6歳の少年メイソン・エヴァンスJr.は、母オリヴィアと姉サマンサと暮らしていた。
母と離婚した父メイソンSr.はアラスカに旅立ってしまい、サマンサとメイソンは寂しい思いをしていた。
大学に戻る決意をしたオリヴィアは、子供達と共にヒューストンに引越し、母子は新しい生活を始める。
その後、メイソン(父)がアラスカから戻ったために喜ぶメイソンとサマンサは、自立しようとする母の元で暮らしながら、奔放な父との関係を保ち成長する・・・。
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本作は、6歳の少年が大学生になるまでに体験する様々な出来事を具体的に描きたいと考えた製作、監督、脚本を兼ねるリチャード・リンクレイターが、12年間、撮影を続けて製作した作品。
主人公を演ずる家族の4人他が、12年間、同じ役を演ずるという画期的な作品であり、予備知識がないままで鑑賞し始めると、公開時に20歳となるエラー・コルトレーンが、7歳で登場する冒頭のシーンで戸惑ってしまう。
離婚した夫婦を演ずるパトリシア・アークエットとイーサン・ホークは、当然、成人しているためそれほどの変化は感じないが、それでも微妙に老けていく様子などは、子供達の成長を含めてドキュメンタリーを見ているようだ。
想像もつかないような企画を実現させたリチャード・リンクレイターの演出と脚本は各方面で高く評価された。
第87回アカデミー賞では、作品賞以下6部門にノミネートされ、助演女優賞(パトリシア・アークエット)を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
助演男優(イーサン・ホーク)
脚本・編集賞
また、ゴールデングローブ賞では、作品 (ドラマ部門)、監督、助演女優賞を受賞し、助演男優、脚本賞にノミネートされ、第64回ベルリン国際映画祭では銀熊賞を受賞した。
リチャード・リンクレイターらしい、流れるような自然な会話が特徴の脚本の素晴らしさは、本作でも十分に生かされている。
特に、リチャード・リンクレイターの盟友とも言えるイーサン・ホークのアドリブ的な演技は秀逸で、子供達に避妊について教えるシーンなどは、とても演技とは思えない。
自立を決意して夢を叶え、母親としての役目を果たしながら、子供達を立派に育てる女性を見事に演じたパトリシア・アークエットは、アカデミー助演賞他、各映画賞を総なめにして、その素晴らしい演技は絶賛された。
6歳から大学入学までの12年間を演ずる、映画史上初という貴重な体験をしたエラー・コルトレーン、その姉役でリチャード・リンクレイターの実娘ローレライ・リンクレイター、二人との良好な関係を続けながら、親として子供達を温かく見守るイーサン・ホーク、オリヴィア(パトリシア・アークエット)の母親リビー・ヴィラーリ、オリヴィアの二番目の夫である大学教授マルコ・ペレッラ、その娘ジェイミー・ハワード、息子アンドリュー・ヴィジャレアル、オリヴィアと同棲する退役軍人のブラッド・ホーキンス、メイソンSr.(イーサン・ホーク)の再婚相手ジェニー・トゥーリー、その両親リチャード・アンドリュー・ジョーンズとカレン・ジョーンズ、メイソンSr.の兄ビル・ワイズ、メイソンJr.(エラー・コルトレーン)の高校時代のガールフレンド、ゾーイ・グラハム、ミュージシャンであるメイソンSr.のルームメイト、チャーリー・セクストン、オリヴィアの友人バーバラ・チザム、その娘キャシディ・ジョンソン、メイソンJr.のバイト先のボス、リチャード・ロビショー、オリヴィアの恋人スティーヴン・チェスター・プリンス、メイソンJr.の学校の教師トム・マクテイグ、サマンサ(ローレライ・リンクレイター)のボーイフレンド、ウィル・ハリス、サマンサのルームメイト、アンドレア・チェン、メイソンJr.のルームメイト、マクシミリアン・マクナマラ、そのガールフレンド、テイラー・ウィーヴァー、そのルームメイト、ジェシー・メクラーなどが共演している。