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メキシコとアメリカが協力した密入国斡旋組織壊滅のための命懸けの潜入捜査を描く、監督アンソニー・マン、主演リカルド・モンタルバン、ジョージ・マーフィ、ハワード・ダ・シルヴァ他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アンソニー・マン
製作:ニコラス・ネイファック
原案
ジョン・C・ヒギンズ
ジョージ・ザッカーマン
脚本:ジョン・C・ヒギンズ
撮影:ジョン・アルトン
編集:コンラッド・A・ネルヴィッヒ
音楽:アンドレ・プレヴィン
出演
パブロ・ロドリゲス:リカルド・モンタルバン
ジャック・バーンズ:ジョージ・マーフィ
オーウェン・パークソン:ハワード・ダ・シルヴァ
フアン・ガルシア:ジェームズ・ミッチェル
ゾピロテ:アーノルド・モス
クチーヨ:アルフォンソ・ベドヤ
マリア・ガルシア:テレサ・チェッリ
ジェフ・アンボイ:チャールズ・マッグロー
ポコロコ:ホセ・トルベイ
ニーリー:ジョン・リッジリー
クレイトン・ノーデル:アーサー・ハニカット
ウーゴ・ヴォルフガング・ウルリッヒ:シグ・ルーマン
チャック:ジャック・ランバート
フリッツ:オットー・ウォールディス
アメリカ 映画
配給 MGM
1949年製作 94分
公開
北米:1949年10月28日
日本:未公開
製作費 $749,000
■ ストーリー ■
国境を越えてカリフォルニアに向かう、メキシコ人移民労働者の不法入国者は後を絶たなかった。
不法入国者はしばらく働き帰国するのだが、彼らは国境付近で襲われ、稼いだ現金を奪われた。
アメリカとメキシコの両国政府は、その対策として、メキシコ側はPJF(連邦司法警察)の捜査官パブロ・ロドリゲス(リカルド・モンタルバン)が、アメリカ側は、パブロと旧知の仲である移民帰化局の捜査官ジャック・バーンズ(ジョージ・マーフィ)がメキシコのメヒカリに派遣する。
両者は知事公邸で話し合い、パブロは、入国を待ちきれない出稼ぎの労働者に扮し、接触してきた密入国の斡旋業者組織への潜入捜査を始めることを提案する。
ジャックは、パブロを追い近づいた業者を調べてメキシコ側の片はつき、アメリカ側は、偽の入国許可証を流し犯罪の証拠とする考えを話し、一気に組織を潰す計画案は決まる。
国境に向かったパブロは、大勢の労働者に紛れ込み、潜入捜査を始め、ジャックはそれを監視するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
「偽証」(1947)、「夜の人々」(1948)、「夜歩く男」(1948)などのアンソニー・マンが監督し、主演はリカルド・モンタルバン、ジョージ・マーフィ、ハワード・ダ・シルヴァなどが共演した作品。
メキシコとアメリカが協力した密入国斡旋組織壊滅のための命懸けの潜入捜査を描くフィルム・ノワール。
低予算で製作された作品ではあるが、魅力的なキャスティングは注目で、そのそれぞれの個性を生かしたアンソニー・マンの緊迫感溢れる演出と、巧みなカメラワークや、闇や照明の効果を利用した撮影も見事だ。
主演のリカルド・モンタルバンは、密入国斡旋業者を捕らえるために潜入捜査をするメキシコの捜査官を熱演している。
主人公の潜入捜査をバックアップするアメリカ側の移民帰化局捜査官ジョージ・マーフィ、アメリカ側の密入国者斡旋業者のボス、ハワード・ダ・シルヴァ、パブロ(リカルド・モンタルバン)に協力するメキシコ人労働者ジェームズ・ミッチェル、その妻テレサ・チェッリ、メキシコ側の密入国斡旋業者の一員アーノルド・モス、アルフォンソ・ベドヤ、ホセ・トルベイ、彼らのボス、シグ・ルーマン、アメリカ側の密入国斡旋業者の一員チャールズ・マッグロー、アーサー・ハニカット、ジャック・ランバート、オットー・ウォールディス、国境警備隊員ジョン・リッジリーなどが共演している。