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華麗なる相続人 Bloodline (1979)

1977年に発表された、シドニィ・シェルダンの小説”Bloodline”の映画化。
父親の死で世界的大企業の経営を継ぐことになった女性とその財産を狙う一族の争いと陰謀を描く、監督テレンス・ヤング、主演オードリー・ヘプバーンベン・ギャザラジェームズ・メイソンオマー・シャリフイレーネ・パパス他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

オードリー・ヘプバーン / Audrey Hepburn 作品一覧
オードリー・ヘプバーン / Audrey Hepburn / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:テレンス・ヤング

製作
デイヴィッド・V・ピッカー

シドニー・ベッカーマン
原作:シドニィ・シェルダン
脚本:レアード・コーニッグ
撮影:フレディ・ヤング
編集:バッド・モーリン
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演
エリザベス・ロフ:オードリー・ヘプバーン

リース・ウィリアムズ:ベン・ギャザラ
アレック・ニコルズ:ジェームズ・メイソン
ヴィヴィアン・ニコルズ:ミシェル・フィリップス
イーヴォ・パラッツィ:オマー・シャリフ
シモネッタ・パラッツィ:イレーネ・パパス
ドナテラ:クラウディア・モーリ
シャルル・マルタン:モーリス・ロネ
エレーヌ・ロフ=マルタン:ロミー・シュナイダー
ケイト・アーリング:ベアトリス・ストレイト
マックス・ホルヌング:ゲルト・フレーベ
ユリウス・プラガー:ヴォルフガング・プライス

アメリカ/ドイツ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1979年製作 114分
公開
北米:1979年6月29日
西ドイツ:1979年12月20日
日本:1980年1月26日
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $8,218,700


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
スイスの世界的な製薬企業の社長サム・ロフが、アルプスの山中で事故死する。

ロフの補佐リース・ウィリアムズ(ベン・ギャザラ)は、一族血縁者であるエレーヌ・ロフ=マルタン(ロミー・シュナイダー)とフランス支社長の夫シャルル(モーリス・ロネ)、同じく一族であるイギリス人のアレック・ニコルズ(ジェームズ・メイソン)、シモネッタ・パラッツィ(イレーネ・パパス)と、その夫イーヴォ・パラッツィ(オマー・シャリフ)に訃報を知らせる。

ニューヨーク
企業の取引銀行を訪れたウィリアムズは、頭取ユリウス・プラガー(ヴォルフガング・プライス)から、ロフが短期の多額の借入金があり、トラブルも抱えていたことを知らされる。

企業を継ぐのが、ロフの一人娘のエリザベス(オードリー・ヘプバーン)だと知らされたプラガーは、株の過半数を所持しているエリザベスにそれを売却させて、企業の負債を支払うべきだと、ウィリアムズに提案する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
世界的製薬会社社長サム・ロフが、アルプス山中で事故死する。
企業は、会社経営及びビジネスには無関係だった、ロフの一人娘エリザベスが継ぐことになる。
しかし、企業は多額の債務とトラブルを抱えていたため、取引銀行や一族の者達は、株式公開の売却益で窮状を凌ぐこと提案する。
エリザベスは、一族で企業を運営するという父の遺志を尊重して株式売却案を却下する。
さらにエリザベスは、新薬開発間近という報告を受け、父親の右腕ウィリアムズと結婚して社長にすることで、銀行の融資を継続させることに成功する。
それぞれが、財政難やトラブルを抱えていた一族は、株式の公開または企業乗っ取りなど、あらゆる手段を画策する。
そして、エリザベス本人にも、危険が及ぶことになるのだが・・・。
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暗くなるまで待って」(1967)で組んだテレンス・ヤングオードリー・ヘプバーンが再び顔を合わせ、豪華キャストなどが話題になった作品。

しかし、原作にかなり忠実に作られた内容のため、結末や犯人を知っている者にとっては面白味に欠ける。
テレンス・ヤングの演出も、いまいちキレがない、上記のように、国際色豊かなスター競演を楽しむしかない作品とも言える。

エンニオ・モリコーネの音楽も、”スパゲッティ・ウエスタン”のようでもある。

デヴィッド・リーン作品で3度アカデミー撮影賞を受賞した撮影のフレディ・ヤングも、80歳を前に平凡な仕事と言ったところだろうか。

撮影当時49歳のオードリー・ヘプバーンだが、かつての雰囲気はないものの、中年女性を魅力的に演じている。

最後まで犯人の雰囲気で演ずる、主人公の夫となる前社長の右腕ベン・ギャザラ、若い妻の浪費に悩むジェームズ・メイソン、その妻ミシェル・フィリップス、彼にしては威厳もないダメ男を演ずるオマー・シャリフ、妻イレーネ・パパス、イーヴォ(O・シャリフ)の愛人クラウディア・モーリ、企業乗っ取りを企む一族のロミー・シュナイダー、その夫モーリス・ロネ、社長秘書役のベアトリス・ストレイト、コンピューターを駆使する捜査をする警部役ゲルト・フレーベ、取引銀行の頭取役ヴォルフガング・プライスなどが共演している。


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