それを拾おうとしたジャマールは、堀の中に引き寄せられてしまう。
湖からあがったジャマールは、妙な服を着た、ホームレスのような酔った男(トム・ウィルキンソン)から声をかけられ、ノルティ卿だと言われる。
意識を失ったノルティ卿に人工呼吸しようとしたジャマールは、酒臭いためにマウススプレーをかける。
驚いたノルティ卿は起き上がり、ジャマールに感謝して野宿している場所に連れて行く。
ホームレスとしか思えないノルティ卿に別れを告げたジャマールは、女王に仕えるべき立場を怠ったために城を追われたと言われ、彼が気の毒になり2ドル渡してその場を去る。
紙幣が何か分からないノルティ卿は、焚火で燃やしてしまう。
森を通り抜けたジャマールは、馬に乗り迫る王の護衛官パーシヴァル(ヴィンセント・リーガン)にぶつかりそうになり、目の前の城を見て”キャッスル・ワールド”だと思う。
城内に入ろうとしたジャマールは衛兵に止められ、ロサンゼルスのサウスセントラルのノルマンディーから来たことを伝える。
フランスのノルマンディーから来たムーア人の特使だと思った衛兵は、ジャマールを通す。
城内に入ったジャマールは、テーマパークにしては凝っていると思いながら、美しい女性ヴィクトリア(マーシャ・トマソン)に一目惚れして声をかける。
意味不明なことを話すジャマールに自分が宮中の女官であることを伝えたヴィクトリアは、現れたパーシヴァルにからかわれる。
パーシヴァルが馬の男だと気づいたジャマールは、揉めそうになるものの、王の侍従フィリップ(マイケル・カントリーマン)に声をかけられる。
レオ王(ケヴィン・コンウェイ)の元に向かったジャマールは、ノルマンディーからの特使”スカイ・ウォーカー”としてフィリップに紹介される。
テーマパークのアトラクションの一部だと思っているジャマールは適当な話をして、大公が火曜日に着くことを知ったレオ王は喜び彼をもてなすよう命ずる。
城の内部をフィリップに案内されたジャマールは、リアルな作りに驚き、処刑が始まるというので見学しに行く。
罪人が斬首刑に処せられ、生首を手にしたジャマールは本物だと気づき失神してしまう。
ヴィクトリアに介抱されて目覚めたジャマールは、今が1328年のイングランドだと知り取り乱し、その場から逃げ出そうとする。
ジャマールのメダルに気づいていたヴィクトリアは、王を倒そうとする謀叛者の仲間ではないのかと尋ねる。
同じメダルを見せたヴィクトリアは、自分が女王を王位に戻すための刺客であることをジャマールに伝える。
ジャマールが同じ刺客だと思い王の殺害方法を尋ねたヴィクトリア、ジョン王を殺して王位についたレオ王が、謀叛者に警告するために生首をさらしている様子を見せる。
焦るジャマールはレオ王に呼ばれて馬を提供され、特使だが道化もしていると伝える。
ジャマールが乗った馬は暴走し、レオ王らを大いに楽しませる。
城から離れ湖に向かうことをヴィクトリアに伝えたジャマールは、そこに酔った男ノルティ卿がいたことを話す。
ノルティ卿は死んだはずだったために、ヴィクトリアは驚く。
現われたフィリップは、レオ王の晩餐会に出席するようジャマールに伝える。
祝宴は始り、大公と王女レジーナ(ジャネット・ウィーガー)の婚約をレオ王から知らされたジャマールは、ダンスが得意だと話したためにそれを披露することになる。
楽団と打ち合わせしたジャマールは、ノリのいいダンスを始めて皆を喜ばせ、レジーナ王女は彼が気に入りキスしてしまう。
それを見たパーシヴァルは憤慨し、ジャマールを懲らしめようとする。
謀叛者のデレク(エリック・ジェンセン)とデニス(ディクラン・トゥレイン)は、隠し持っていた剣でレオ王に迫るが、パーシヴァルに襲われたジャマールが逃れようとして、王の席に落下してしまう。
そのおかげでレオ王の暗殺は阻まれ、デレクとデニスは取り押さえられる。
王の警護官であるパーシヴァルは、警戒心が足りないと言うレオ王に非難される。
レオ王から、命を救った勇気を称えられたジャマールは、警備責任者に任命され、土地も与えて領主にすると言われる。
その後、城内でのビジネスなども考えたジャマールだったが、格下げとなったパーシヴァルは彼を牽制する。
レオ王に呼ばれたジャマールは、カブを一個盗んだだけで、家族で処刑されることになった男の命を救い逃がす。
その後、ヴィクトリアを部屋に呼んだジャマールは、護衛を騙すために愛し合っているように見せかける。
逃亡することばかり考えるジャマールが、レオ王暗殺に手を貸す気がないことを知ったヴィクトリアはその場を去る
暫くして、ジャマールはヴィクトリアが戻ってきてくれたと思い愛し合う。
翌朝、特使が城に到着したことを知ったレオ王はジャマールの部屋に向かい、レジーナ王女がベッドにいたために驚く。
二人が愛し合ったことを知った特使は、大公との婚約はないだろうと伝えてその場を去る。
相手が王女だとは知らなかったもののレオ王に責任を追及されたジャマールは、デレクとデニスと共に投獄される。
ジャマールは、デレクとデニスから、両国の同盟が成立すると謀叛は不可能になるが、王女と愛し合ったことでまだ望みはあると言われる。
明日、処刑されると言われて怯えるジャマールは、二人から、王に対抗した正義のために戦う偉大な”ブラックナイト/黒騎士”の話を聞く。
翌日、断頭台に連れて行かれたジャマールは、自分が魔術師だと訴えるものの、聞き入れてもらえない。
瓜を食べてのどに詰まらせた処刑人を見て、見物人は魔術だと思い、その場の者達を驚かせたジャマールは、馬車に乗るヴィクトリアとデレクとデニスらと共に城外に逃げる。
ジャマールは馬に乗ったノルティ卿に救われ、パーシヴァルは、彼らを捜して殺すよう部下に指示する。
ヴィクトリアの元に向かったジャマールは、ノルティ卿がイングランド一の騎士だったことを知る。
自分は剣を置いた身だと言うノルティ卿は、その場を去る。
ヴィクトリアの案で救われたことを知ったジャマールは、王女と寝たことを責められ、ヴィクトリアだと思ってベッドを共にしてしまったことを伝える。
21世紀に戻ろうとするジャマールはヴィクトリアを誘うものの、戦いを諦めないと言われる。
湖に向かったジャマールは、21世紀に戻るか迷う。
男達に襲われたノルティ卿は、現われたジャマールと共に相手を叩きのめす。
ノルティ卿と共に村落に戻ったジャマールは、その場が襲われてヴィクトリアが連れ去られたことを知る。
ヴィクトリアを救うために戦おうとしたジャマールだったが、ノルティ卿しか手を貸そうとしない。
姿を現した女王(ヘレン・ケアリー)は、自分のために戦うようにと人々に呼びかけて、ノルティ卿との再会を喜ぶ。
ノルティ卿からジャマールを紹介された女王は、戦う意志のない者達の前で演説することを提案される。
まともな演説ができない女王に代わり話し始めたジャマールは、皆の士気を高めて戦いに挑むことになる。
戦い方を教えたジャマールは、かつての自分を思い出したノルティ卿にスニーカーを渡す。
感謝したノルティ卿は、ブラックナイトの鎧などをジャマールに渡す。
翌日、城内に押し入ったノルティ卿は、待ち構えていたパーシヴァルと兵士達との戦いに挑む。
そこに、火を噴くブラックナイトが現れるものの、それがジャマールだと知ったパーシヴァルは彼に襲い掛かる。
ノルティ卿と共にそれをかわしたジャマールは、勇敢に戦う。
城の屋上に逃れたパーシヴァルは、うろたえるレオ王を堀に突き落としてしまう。
騎士としての自信を取り戻したノルティ卿だったが、パーシヴァルの放った矢を受ける。
瀕死のノルティから剣を渡されたジャマールは、ヴィクトリアを人質にとったパーシヴァルの元に向かう。
首を傷つけられたヴィクトリアは倒れ込み、ジャマールは、ノルティ卿のように殺すと言うパーシヴァルと剣を交える。
ジャマールに叩きのめされたパーシヴァルは、ヴィクトリアに歩み寄る彼に襲い掛かろうとするが、生きていたノルティ卿の放った矢を受けて地上に落下する。
ノルティ卿の無事を知ったジャマールは、ヴィクトリアと共に勝利したことを喜ぶ。
女王からサーの称号を授かり”スカイ・ウォーカー卿/ブラックナイト”となったジャマールは、”電気を・・・”と言われた瞬間に目覚める。
電気ショックで蘇生されたジャマールは、堀に落ちて10分も意識を失っていたことをスティーヴから知らされる。
夢だったと気づいたジャマールは、ボスのボスティックから、提案通り辞めることにしたと言われる。
勇気を出してライバルに立ち向かうべきだと、ジャマールはボスティックに助言する。
6週間後。
ジャマールの提案でパークを再建し”女王”役になったボスティックは、彼に感謝する。
バッティングマシンの少年ボビーに打ち方を教えたジャマールは、彼の姉である、ヴィクトリアにそっくりな女性ニコール(マーシャ・トマソン)に気づき驚く。
ジャマールを知っているような気がしたニコールは、大学の受付の仕事をしているので、そこで会ったのかもしれないと思う。
首の傷のことを訊かれたニコールは、昔の話だとジャマールに伝える。
ジャマールからランチに誘われたニコールは、喜んで付き合うと伝えてボビーと共にその場を去る。
ニコールの電話番号を訊こうとしたジャマールは、彼女を追うものの再び堀に落ちてしまう。
目覚めたジャマールは、その場が古代ローマのコロッセオだと気づき、放たれた三頭のライオンに追われて叫び声をあげる。