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”千夜一夜物語/アラビアンナイト”の物語”アラジンと魔法のランプ”を基に製作された作品。 スルタンの王女と惹かれ合うアラジンの冒険を描く、監督アルフレッド・Ｅ・グリーン、主演イヴリン・キース、フィル・シルヴァーズ、アデル・ジャーゲンス、コーネル・ワイルド他共演のファンタジー・アドベンチャー・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督：アルフレッド・Ｅ・グリーン
製作：サミュエル・ビスコフ
原案：ウィルフレッド・Ｈ・ペティット
脚本
ウィルフレッド・Ｈ・ペティット
リチャード・イングリッシュ
ジャック・ヘンリー
撮影：レイ・レナハン
編集：ジーン・ハヴリック
音楽：マーリン・スカイルズ
出演
ランプの精バブス：イヴリン・キース
アブドラ：フィル・シルヴァーズ
アルミナ王女：アデル・ジャーゲンス
アラジン：コーネル・ワイルド
ノヴィラ：ダスティ・アンダーソン
スルタン・カマル・アル＝キール/ハジ王子：デニス・ホーイ
グランド・ワジール・アブ＝ハッサン：フィリップ・ヴァン・ツァント
ジャファー：ガス・シリング
カヒム：ネストール・ペイヴァ
巨人：レックス・イングラム
コフィア：リチャード・ヘイル
アリ：ジョン・アボット
ハーレムガール：シェリー・ウィンターズ（クレジットなし）
ハーレムガール：ニナ・フォック（クレジットなし）
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1945年製作 94分
公開
北米：1945年7月20日
日本：1952年2月1日
■ アカデミー賞 ■
第18回アカデミー賞
・ノミネート
美術（カラー）・特殊効果賞
■ ストーリー ■
放浪者のアラジン（コーネル・ワイルド）は、友人であるスリのアブドラ（フィル・シルヴァーズ）がトラブルを起こしそうになり、その場から逃げる。
支配者スルタン・カマル・アル＝キール（デニス・ホーイ）の娘である美しい王女アルミナ（アデル・ジャーゲンス）は、覆いのある輿に乗り宮殿に向かっていた。
平民がアルミナの顔を見つめた場合は死刑になると知りながらも、隠れていたアラジンは、王女を一目見たいという気持ちを抑えることができなかった。
アラジンは、衛兵の注意をそらして輿に潜り込む。
アルミナを説得してベールを脱がせたアラジンは、彼女の美しさに関する伝説が真実だったことを確認して喜び、心を奪われれる。
アラジンに迫られて拒むことができなかったアルミナは、衛兵を呼ぶこともなく宮殿に入る。
スルタンの地位を狙う双子の弟ハジ（デニス・ホーイ）は、変装して宮殿内でそのチャンスを狙っていた。
それを知った宰相のグランド・ワジール・アブ＝ハッサン（フィリップ・ヴァン・ツァント）は、自分の身が危ういために、二度と陰謀に手を貸さないことをハジに伝える。
しかし、アルミナと結婚することを望むアブ＝ハッサンは、自分に従えばそれがかなえられると言う、ハジの次の計画に協力する。
スルタンを殴り倒し気絶させたハジは、アブ＝ハッサンと共に、兄を地下牢に監禁して彼と入れ替わる。
アラジンのことが忘れられないアルミナは、召使いのノヴィラ（ダスティ・アンダーソン）から彼の話を聞く。
そこにアラジンが現れてアルミナのために歌い、2人は惹かれ合っていることを確認するものの、衛兵に見つかってしまう。
捕らえられれたアラジンは牢獄に入れられ、そこに捕らえられたアブドラがいたために驚く。
父スルタンに会うことを許されないアルミナは、死刑に処せられるアラジンが牢獄に入れられたことをノヴィラから知らされる。
衛兵と親しいノヴィラは、アルミナのために牢獄の鍵を奪いアブドラに渡す。
その場から出たアラジンとアブドラは、衛兵に追われながら逃亡する。
アラジンとアブドラは岩山の洞窟に隠れるが、そこには、アラジンとアルミナとの関係を知っていた魔法使いのコフィア（リチャード・ヘイル）が待ちかまえていた。
コフィアは、アルミナと結婚することも可能だと言って、そのために、洞窟の奥に向かい、魔法のランプを手に入れるようアラジンに指示する。
アラジンとアブドラは、巨人（レックス・イングラム）に襲われそうになりながらランプを見つけて出口に向かう。
コフィアに出口を塞がれたアラジンは、ランプから現れた精バブス（イヴリン・キース）から、何でも願いを叶えると言われ、その場から脱出するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
千夜一夜物語/アラビアンナイト”の”アラジンと魔法のランプ”を基に製作された作品。
サイレント時代から多くの作品を手がけたアルフレッド・Ｅ・グリーンが監督し、主演はイヴリン・キース、フィル・シルヴァーズ、アデル・ジャーゲンス、コーネル・ワイルドなどが共演した作品。
スルタンの王女と惹かれ合うアラジンの冒険を描くファンタジー・アドベンチャー。
ファーストクレジットはランプの精バブスを魅力的に演ずる輝くように美しいイヴリン・キースだが、主人公は、スルタンの王女と惹かれ合う放浪者のアラジンで、それを演ずるコーネル・ワイルドの熱演は見ものだ。
現代風にアレンジされたという内容ではなく、現在の文化や物質がそのまま登場するシーンが多々あり、それを滑稽と捉えるかどうかで面白さが変わる作品。
そのために全体的にはコメディで、ミュージカルタッチでもあり、美しいテクニカラーの映像と共に、娯楽作品として大いに楽しめる作品には仕上がっている。
第18回アカデミー賞では、美術（カラー）、特殊効果賞にノミネートされた。
アラジンの友人であるスリのアブドラを愉快に演ずるフィル・シルヴァーズ、アラジンと惹かれ合う、支配者スルタンの娘であるアルミナ王女のアデル・ジャーゲンス、王女の召使いダスティ・アンダーソン、王女の父親である支配者スルタンとその地位を狙う双子の弟の二役を演ずるデニス・ホーイ、スルタンを裏切り弟と手を組む宰相のフィリップ・ヴァン・ツァント、衛兵のガス・シリングとネストール・ペイヴァ、洞窟の巨人レックス・イングラム、魔法使いのリチャード・ヘイル、裁縫師のジョン・アボット、ハーレムガールのシェリー・ウィンターズとニナ・フォックなどが共演している。
