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僕のワンダフル・ジャーニー A Dog’s Journey (2019)

2012年に発表された、W・ブルース・キャメロンの小説”A Dog’s Journey”を基に製作された作品であり、2017年に公開された「僕のワンダフル・ライフ」の続編。
生まれ変わる犬が家族に幸せをもたらすために奮闘する姿を描く、製作ラッセ・ハルストレム監督ゲイル・マンキューソ、出演ジョシュ・ギャッド(声)、デニス・クエイドマーグ・ヘルゲンバーガーベティ・ギルピンキャスリン・プレスコットアビー・ライダー・フォートソン他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ゲイル・マンキューソ

製作:ギャヴィン・ポローン
製作総指揮
セス・ウィリアム・マイヤー
ラッセ・ハルストレム
ファン・ルーユアン
チャン・ウェイ
原作:W・ブルース・キャメロンA Dog’s Journey
脚本
W・ブルース・キャメロン
キャスリン・ミション
マヤ・フォーブス
ウォレス・ウォロダースキー
撮影:ローヒエ・ストファース
編集:ロバート・コマツ
音楽:マーク・アイシャム

出演
ベイリー/モリー/ビッグ・ドッグ/マックスの声:ジョシュ・ギャッド
イーサン・モンゴメリー:デニス・クエイド
ハンナ・モンゴメリー:マーグ・ヘルゲンバーガー
グロリア・ミッチェル:ベティ・ギルピン
クラリティ・ジューン”CJ”ミッチェル:キャスリン・プレスコット
クラリティ・ジューン”CJ”ミッチェル(少女期):アビー・ライダー・フォートソン
クラリティ・ジューン”CJ”ミッチェル(幼少期):エマ・ヴォルク
トレント:ヘンリー・ロウ
トレント(少年期):イアン・チェン
シェーン:ジェイク・マンリー
ヘンリー・モンゴメリー:ジョニー・ガレッキ
リースル:ダニエラ・バルボサ
ビッグ・ジョー:コンラッド・コーツ
バリー:ケヴィン・クレイドン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2019年製作 109分
公開
北米:2019年5月17日
日本:2019年9月13日
製作費 $16,000,000
北米興行収入 $22,782,370
世界 $75,670,830


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ミシガン州。
高齢の”セント・バーナード”ベイリー(ジョシュ・ギャッド)は、飼い主イーサン・モンゴメリー(デニス・クエイド)と妻ハンナ(マーグ・ヘルゲンバーガー)、亡くなった息子ヘンリー(ジョニー・ガレッキ)の妻グロリア・ミッチェル(ベティ・ギルピン)、その2歳の娘クラリティ・ジューン”CJ”(エマ・ヴォルク)と共に暮らしていた。

ベイリーはイーサンと共に、未だにつぶれたフットボールで遊ぶ。

グロリアはベイリーを嫌い、まともにCJの世話もせず、それを不満に思うイーサンとの関係も悪化する。

ハンナは、CJを妊娠中にヘンリーを亡くしたグロリアの気持ちを一応、理解し、納得できないイーサンだったが、暫くは様子を見守るしかなかった。

そんなイーサンは、ベイリーに大きなしこりがあることに気づき、獣医の診断を受ける。
...全てを見る(結末あり)

それがガンだと判明したイーサンは、ショックを受ける。

歌手として成功を夢見るグロリアだったが、子供がいることで仕事を見つけるのに苦労する。

グロリアのためになると思い、自分たちでCJを預かる提案をしたハンナだったが、邪魔者扱いされたと言うグロリアに、その気持ちは伝わらない。

やがて、グロリアはCJを連れて去ってしまい、イーサンは引き留めることができず、ハンナは悲しむ。

その後、苦しむベイリーが納屋で倒れているのを見つけたイーサンは、安楽死させることを決意して獣医を呼ぶ。

ベイリーを抱きしめるイーサンは、CJのために戻ってきてほしいと言って別れを告げる。

天国へと旅立ったベイリーは、CJを守ることを誓い、彼女を捜そうとする。

9年後。
ヒルダの家でモリーという名のメスの”ビーグル”に生まれ変わったベイリーは、弟のロッキーが少年トレント(イアン・チェン)に引き取られることを知る。

トレントについてきた親友の少女がCJ(アビー・ライダー・フォートソン)だと気づいたモリーは、イーサンとの約束を果たすために彼女に飛びつく。

モリーが気に入ったCJは、親の許可は得られるとヒルダに伝える。

帰宅したCJは、モリーのことをグロリアには内緒にして部屋に向かう。

モリーはグロリアに気づき、部屋の中でCJと遊ぶ。

部屋に来たグロリアから出かけると言われたCJは、モリーのことは気づかれずに済む。

その夜、トレントに協力してもらったCJは、グロリアに扮してヒルダに電話し、モリーが気に入ったことを伝える。

モリーを引き取ることに成功したCJは喜び、トレントに感謝する。

翌朝、眠っているグロリアに気づかれないようにして外出したCJは、トレントのロッキーと共にモリーの訓練を始める。

グロリアにモリーのことを話そうとしたCJは、結局はそれができなかった。

一人で留守番するCJは、モリーと共に嵐の中、雷に怯える。

翌朝、CJのベッドにいたモリーに気づき驚いたグロリアは、恋人のポールが犬好きだったために何も言わなかった。

散歩から戻ったCJは、グロリアからモリーを飼うことは許さないと言われるものの、何とか説得に成功する。

高校生になったCJ(キャスリン・プレスコット)とトレント(ヘンリー・ロウ)の友情は続く。

トレントから大学のことを訊かれたCJは、進学せずに高校もやめて、父の保険金を持ってニューヨークに向かい、ミュージシャンを目指すことを伝える。

生まれる前に父は死に、祖父母が自分の保険金を狙ったと聞いていることをCJはトレントに話す。

その後CJは、サンドイッチ・ショップ”Mr. Sub”で働くシェーン(ジェイク・マンリー)と知り合う。

シェーンとデートしていたCJは、出くわしたトレントに彼を紹介する。

トレントからタレント・ショーのことを知らされたCJは、それに興味を示さない。

シェーンに誘われたパーティーの会場で、CJは、彼がドラッグを売る姿を目撃してしまう。

未成年の飲酒の通報を受けた警官が現れ、CJは補導されてしまい、モリーは置き去りにされる。

保護されたモリーを引き取ったトレントは、家に戻っていたCJの元に連れて行く。

トレントに感謝するCJは、100時間の奉仕活動で、ガンを嗅ぎ分ける犬の訓練プログラムをすることになったと彼に伝える。

モリーを連れて探知犬訓練施設に向かったCJは、行われている内容を説明されて興味を持つ。

その場の雑用を始めたCJは、モリーに探知犬の才能があることに気づき、訓練をすることになる。

ある日グロリアは、イーサンとハンナが訪ねて来たために驚く。

ベイリーはイーサンに気づき、今は女の子のモリーになったことを分かってもらおうとする。

ヘンリーの遺品を届けに来たと伝えたイーサンは、モリーの仕草を見て”ボス・ドッグ”ベイリーだと気づく。

その後、二人のことをCJに知らせようとしたモリーは、彼女に気づいてもらえない。

CJに会いたいイーサンとハンナだったが、グロリアは二人を追い払う。

その場にヘンリーの遺品を置き帰ろうとするイーサンは、吠えるモリー/ベイリーにCJを頼むと伝えて立ち去る。

施設に現れたシェーンを迷惑に思うCJは、彼に迫られる。

モリーがシェーンに襲い掛かり、CJを助ける。

そのことを話しても、酒を飲み無関心なグロリアに失望したCJは、保険金をもって家を出ることを伝える。

グロリアが保険金を使ってしまったことを知ったCJはショックを受け、モリーを連れて家を出る。

シェーンに追われたCJは事故を起こす。

焦ったシェーンはその場から逃走し、CJは無事だったものの、モリーは息を引き取る。

その後モリーは、ビッグ・ドッグという名前のオスの”イングリッシュ・マスティフ”として生まれ変わる。

ガソリンスタンドを経営するビッグ・ジョー(コンラッド・コーツ)に飼われていたビッグ・ドッグは、店に現れたCJに気づく。

ビッグ・ドッグはCJに気づき興奮する。

ビッグ・ジョーに歌手志望でニューヨークに向かうことを伝えたCJは、宝くじのスクラッチで50ドルを当てる。

DJはその場を去り、イーサンとの約束を果たそうとしたビッグ・ドッグは、彼女の車を追いかける。

必死に走るビッグ・ドッグだったが、CJの車は走り去り、追ってきたビッグ・ジョーのトラックに乗せられて戻る。

ビッグ・ドッグは、CJを必ず見つけ出すことを心に誓う。

その後ビッグ・ドッグは、CJが現れるのをひたすら待つ。

しかし、CJは現れることなく、年老いたビッグ・ドッグは息を引き取る。

ニューヨーク
ヨークシャー・テリアとして生まれ変わったベイリーはマックスと名付けられ、保護動物譲渡会で飼い主が現れるのを待つ。

マックスは聞き覚えがある音(CJのブレスレットの音)に気づき、逃げ出してCJを追い、彼女が入ったアパートに向かう。

マックスを抱きあげたCJは、アニマル・シェルターの犬だと知り返そうとする。

マックスが殺処分されることを知ったCJは、仕方なく引き取りアパートに戻り、恋人バリー(ケヴィン・クレイドン)の許可を得て、愛犬デュークと共に飼うことにする。

ミュージシャンを目指していたものの、人前で歌うことができないCJは悩んでいた。

犬の散歩のアルバイトをしているCJは、一緒に連れていたマックスが、あるアパートで走り始めたために追いかける。

CJは、マックスが気にする部屋から出てきたのがトレントだったために驚き、彼と話をする。

ビジネスマンとして成功しているトレントからグロリアのことを訊かれたCJは、何年も話をしていないと答える。

トレントに恋人がいることを知ったCJは悲しくなり、それに気づいたマックスは、彼女とバリーを別れさせようとする。

マックスは、バリーに嫌がらせをして嫌われ、それを自分のせいにされて音楽のことでも侮辱されたCJは、彼と別れて出て行く。

友人のアパートなどを転々としたCJは、ある日、トレントを見かけるものの隠れる。

マックスがトレントに近づいたために、仕方なく声をかけたCJは、彼から恋人のリースル(ダニエラ・バルボサ)を紹介される。

連絡がなかったことを心配していたトレントは、涙するCJを気遣う。

トレントのアパートに案内されたCJは、部屋を貸してもらえることになる。

幼馴染とは言え、リースルは二人の関係に嫉妬し、まともな音楽活動をしていないCJに嫌味を言う。

ある日CJは、帰宅したトレントからステージ恐怖症ではないかと言われ、チャレンジするべきだと助言される。

マックスが、モリーがガンの探知犬の時と同じ仕草にしたために気になったCJは、最近、疲れると言うトレントに病院に行くことを勧める。

その後CJは、頻繁に電話があるグロリアを無視する。

トレントから、診察の結果ガンと診断されたことを知らされたCJは悲しみ、看病する気のないリースルは彼の元を去る。

CJは、化学療法を始めたトレントを献身的に看病しながら、曲作りをする。

季節は変わり、CJは、トレントがガンを克服したことを知り喜ぶ。

トレントから、自分のガンと同じように母娘の問題も解決できると言われたCJは、グロリアに会うことにする。

マックスを連れて行ったCJは、犬を毛嫌いせず酒もやめて心を入れ替えたグロリアから、悪い母親だったと言われて謝罪される。

グロリアから、イーサンとハンナが届けてくれた、妊娠中にヘンリーから受け取った手紙を渡されたCJは、いつか許してほしいと言われ、それを読んでみることにする。

父の手紙を読みステージに立つ勇気が湧いたCJは、それにチャレンジする。

クラブで歌ったCJは、見守ってくれたトレントや客から拍手を受ける。

祖父の農場の曲に感激したトレントは、その場を訪ねることをCJに提案する。

その後CJは、トレントとマックスと共に祖父母の農場に到着する。

懐かしい匂いに気づいたマックスは入り口に向かい、現れた年老いたイーサンとハンナは、CJとの再会を喜ぶ。

トレントを紹介されたイーサンとハンナは、両親などの写真をCJに見せる。

母が自分を引き離した理由をイーサンとハンナに尋ねたCJは、若いグロリアは世間を敵視したと言われて納得する。

イーサンは、自分に懐くマックスがボス・ドックだと気づいていた。

ハンナは、イーサンが子供時代から飼っていた犬が生まれ変わていると信じ、ベイリーがマックスになり、あなたを連れて来たとCJに伝える。

イーサンは、自分の話が真実だという証拠をCJに見せるために、マックスとつぶれたフットボールで遊ぶ。

驚くCJにイーサンは、自分でも理由が分からないと言いながら、ベイリーが死ぬ時に、おまえのことを守ってくれと頼んだと伝える。

CJは、マックスがモリーの生まれ変わりであり、トレントのガンを教えてくれたと考え、それを彼に伝える。

モリーはベイリーで、宝くじの50ドルを当ててくれたビッグ・ドッグも同じだと思うCJは、マックスが自分たちを再会させてくれたと言ってトレントに愛を告げる。

互いの愛を確認したCJとトレントはキスし、それを見たマックスは喜ぶ。

CJとトレントは、マックス、モリー、ベイリー、ビッグ・ドッグ全員に感謝する。

その後、CJの曲は発表され、トレントと結婚した彼女は男の子を出産する。

CJと和解できたグロリアは、孫を抱きしめる。

やがてイーサンが亡くなり、年老いたマックスも息を引き取る。

生まれ変わる度に駆け抜ける草原をひたすら走るマックス、ビッグ・ドッグ、モリー、”ボス・ドッグ”ベイリーは、天国でイーサンと再会する。


解説 評価 感想

参考:
・「僕のワンダフル・ライフ」(2017)
・「僕のワンダフル・ジャーニー」(2019)

*(簡略ストー リー)
ミシガン州。
高齢の”セント・バーナード”ベイリーは、愛犬の生まれ変わりを信じる飼い主イーサンの家族と暮らしていた。
亡くなったイーサンの息子ヘンリーの妻グロリアはベイリーを嫌い、2歳の娘CJの世話もろくにしなかった。
やがて、イーサンと妻ヘレンと意見が合わないグロリアは、CJを連れて家を出る。
その後、イーサンからCJを捜し守ってほしいと頼まれたベイリーは、息を引き取る。
モリーという名の”ビーグル”に生まれ変わったベイリーは、11歳になったCJに出会い、イーサンとの約束を果たすために彼女を守ろうとするのだが・・・。
__________

W・ブルース・キャメロンの原作を基に、2017年に公開された「僕のワンダフル・ライフ」の続編で、同作を監督したラッセ・ハルストレムが製作に加わっている。

生まれ変わる犬が、家族の幸せのために奮闘する姿を描くコメディ・ドラマ。

興行成績はヒットした前作に比べて大幅に減ったものの、飼い主家族と愛犬の触れ合いと心温まる内容で涙を誘う物語は、あらゆる年齢層が楽しめる作品に仕上がっている。

飼い主のために奮闘する犬たちの姿、その見事な演技だけで満足できる物語は一般には受けたものの、感傷的過ぎる内容は、前作に続き、批評家から好評価を得ることができなかった。

今回も3度生まれ変わり、飼い主の孫娘の幸せのために奮闘する”ボス・ドッグ/ベイリー”の声を担当するジョシュ・ギャッド、その飼い主である農夫のデニス・クエイド、その妻マーグ・ヘルゲンバーガー、二人の亡くなった息子(ジョニー・ガレッキ)の妻ベティ・ギルピン、その娘で、主人公のベイリーが必死に守ろうとするキャスリン・プレスコット、その少女期アビー・ライダー・フォートソン、その幼少期エマ・ヴォルク、その友人ヘンリー・ロウ、その少年期イアン・チェン、CJ(キャスリン・プレスコット)に迫り危害を加える青年ジェイク・マンリー、トレント(ヘンリー・ロウ)の恋人ダニエラ・バルボサ、ビッグ・ドッグの飼い主コンラッド・コーツ、CJの恋人ケヴィン・クレイドンなどが共演している。


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