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1912年に発表された、ジーン・ウェブスターの小説”あしながおじさん”を基に製作された作品。 両親を亡くした姉妹と2人を陰ながら支援する弁護士の関係を描く、監督アーヴィング・カミングス、主演シャーリー・テンプル、ジョン・ボールズ、ロシェル・ハドソン他共演のミュージカル・ロマンチック・コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:アーヴィング・カミングス
製作:ウィルフレッド・シーハン
原作:ジーン・ウェブスター”あしながおじさん”
脚本
パターソン・マクナット
アーサー・J・ベックハード
撮影:ジョン・F・サイツ
編集:ジャック・マレー
音楽:レイ・ヘンダーソン
出演
エリザベス・ブレア:シャーリー・テンプル
エドワード・モーガン:ジョン・ボールズ
メアリー・ブレア:ロシェル・ハドソン
デナム夫人:ジェーン・ダーウェル
ヒギンズ夫人:ラファエラ・オッティアーノ
ジュヌヴィエーヴ・グラハム:エスター・デイル
ワイコフ:エティエンヌ・ジラルド
レイノルズ:アーサー・トリーチャー
ジミー・ロジャース:モーリス・マーフィ
料理人:ビリー・ギルバート(クレジットなし)
ビーチガール:リン・バリ(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 フォックス・フィルム
1935年製作 75分
公開
北米:1935年7月26日
日本:1935年12月
■ ストーリー ■
エリザベス・ブレア(シャーリー・テンプル)と姉のメアリー(ロシェル・ハドソン)は、厳しい規律の児童養護施設で暮らしていた。
管理者のヒギンズ夫人(ラファエラ・オッティアーノ)は、子供たちに厳しく接するが、優しい寮母のデナム夫人(ジェーン・ダーウェル)は子供たちの良き理解者だった。
施設で飼っているポニーを建物に入れたエリザベスは、問題ばかり起こすことでヒギンズに叱られる。
動物たちを売り払うと言われて悲しむエリザベスは、施設で働いているメアリーに慰められる。
食事中に歌っていたエリザベスは、施設を訪れた理事長ワイコフ(エティエンヌ・ジラルド)に非難されるものの、メアリーは彼に反論して妹を守ろうとする。
その様子を見ていた理事で、富豪の弁護士エドワード・モーガン(ジョン・ボールズ)は、気落ちするメアリーに声をかけて、幼い子供のために立ち向かったことに感心したと彼女に伝える。
エリザベスの歌もメアリーのピアノの演奏も素晴らしかったと思うエドワードは、彼女が作曲して妹に歌わせたことを知り驚く。
オーストリアで音楽を学び自分も作曲するエドワードは、メアリーと意気投合する。
その後エリザベスは、ワイコフのものまねをしているところを見つかってしまう。
憤慨したワイコフは、エリザベスを施設から追い出そうとするが、エドワードは、友人が養子にする考えを彼女に伝える。
それをデナムに話したエドワードは、自分がエリザベスを養子にして、それを秘密にし陰ながら彼女の人生を支援することを思いつく。
エドワードは、架空の後見人を作り、自分がその代理人のフリをすることを考える。
エリザベスの養子の件を知ったメアリーは、交通事故で亡くなった両親と、姉妹は絶対に離れない約束をしたことをエドワードに話し、彼の気持ちには感謝する。
エドワードは、同居するおばのジュヌヴィエーヴ・グラハム(エスター・デイル)が子供が好きなことを知り、メアリーとエリザベスを、後見人の代理人として屋敷に呼び寄せるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1912年に発表された、ジーン・ウェブスターの小説”あしながおじさん”を基に製作された作品。
「懐しのアリゾナ」(1928)などのアーヴィング・カミングスが監督し、主演はシャーリー・テンプル、ジョン・ボールズ、ロシェル・ハドソンなどが共演した作品。
両親を亡くした姉妹と2人を陰ながら支援する弁護士の関係を描くミュージカル・ロマンチック・コメディ。
両親を亡くしながら、姉と共に健気に生きる少女が巻き起こす騒動や、姉と後見人とのロマンスなどがミュージカル・タッチでで描かれる、ハートウォーミングなドラマに仕上がっている。
主演のシャーリー・テンプルは、底抜けに明るい少女を熱演し、得意の歌やダンスを披露してくれる。
主人公を気に入り、後見人の代理のフリをして支援する富豪の弁護士ジョン・ボールズ、主人公の姉ロシェル・ハドソン、子供たちに優しい児童養護施設の寮母ジェーン・ダーウェル、子供たちに厳しい施設の管理者ラファエラ・オッティアーノ、エドワード(ジョン・ボールズ)の優しく思慮深いおばエスター・デイル、主人公を嫌う施設の理事エティエンヌ・ジラルド、主人公と親しくなるエドワードの執事アーサー・トリーチャー、メアリー(ロシェル・ハドソン)に惹かれる青年モーリス・マーフィ、料理人のビリー・ギルバート、ビーチガールのリン・バリなどが共演している。