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ボストンの風習や家柄などにこだわる家族の中で巻き起こる騒動を描く、監督ジョセフ・L・マンキウィッツ、主演ロナルド・コールマン、ヴァネッサ・ブラウン、リチャード・ヘイデン、チャールズ・ラッセル、リチャード・ネイ、パーシー・ウォーラム、ミルドレッド・ナトウィック、エドナ・ベスト、ニディア・ウェストマン、ペギー・カミンズ他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ
製作:フレッド・コールマー
原作
ジョン・P・マーカンド(小説・戯曲)
ジョージ・S・カウフマン(戯曲)
脚本:フィリップ・ダン
撮影:ジョセフ・ラシェル
編集:ジェームズ・B・クラーク
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演
ジョージ・アプリー:ロナルド・コールマン
アグネス・ウィリン:ヴァネッサ・ブラウン
ホレイショ・ウィリング:リチャード・ヘイデン
ハワード・ボルダー:チャールズ・ラッセル
ジョン・アプリー:リチャード・ネイ
ロジャー・ニューカム:パーシー・ウォーラム
アメリア・ニューカム:ミルドレッド・ナトウィック
キャサリン・アプリー:エドナ・ベスト
ジェーン・ウィリング:ニディア・ウェストマン
エレノア・アプリー:ペギー・カミンズ
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1947年製作 98分
公開
北米:1947年3月20日
日本:1948年9月21日
■ ストーリー ■
1912年、ボストン。
名家アプリー家の家長ジョージ・アプリー(ロナルド・コールマン)は、ボストンを地球の中心と考える、几帳面で自己満足的な性格であり、事あるごとに”ラルフ・ワルド・エマーソン”の言葉を引用していた。
ジョージは、妻キャサリン(エドナ・ベスト)と共に、18年続く感謝祭のディナーの準備をしていた。
そんなジョージは、大学生の息子ジョン(リチャード・ネイ)が、いとこのホレイショ・ウィリング(リチャード・ヘイデン)の娘で婚約者アグネス(ヴァネッサ・ブラウン)以外の女性と付き合っていることや、娘のエレノア(ペギー・カミンズ)に恋人がいることなどを知り戸惑う。
ジョージの妹アメリア・ニューカム(ミルドレッド・ナトウィック)と夫のロジャー(パーシー・ウォーラム)が到着し、ジョージとキャサリンに歓迎される。
エレノアに恋人がいることを知ったアメリアは、相手のハーバード大学講師ハワード・ボルダー(チャールズ・ラッセル)が、ニューヨーク出身だということを気にする。同じ考えのジョージは、到着したホレイショと妻ジェーン(ニディア・ウェストマン)、そしてアグネスを迎える。
内気なアグネスは、ジョンに手作りのネクタイをプレゼントする。
食事が終わり、家族は居間でくつろぎ、その後、エレノアがハワードを連れて帰宅する。
家族に挨拶したハワードは、ハーバードの講師の件などを訊かれる。
ジョージらは、ハワードがハーバードではなくイェール大学に通った苦学生だと知り、名家に相応しくない人物と考え始める。
エレノアは、先祖崇拝などにこだわるボストンの風習やしきたりを批判し始め、ジョージは、家族が集まる感謝祭にする話ではないと意見するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
ジョン・P・マーカンドの小説を原作にした、彼とジョージ・S・カウフマンによる戯曲の映画化。
脚本家、製作者として活躍し、前年監督デビューしたジョセフ・L・マンキウィッツが監督し、主演はロナルド・コールマン、ヴァネッサ・ブラウン、リチャード・ヘイデン、チャールズ・ラッセル、リチャード・ネイ、パーシー・ウォーラム、ミルドレッド・ナトウィック、エドナ・ベスト、ニディア・ウェストマン、ペギー・カミンズなどが共演した作品。
ボストンの風習や家柄などにこだわる家族の中で巻き起こる騒動を描く他共演のコメディ・ドラマ。
どちらかと言うと堅苦しいテーマの内容ではあるが、上流階級の生活感の描写や、様々な考えを持つ人々の個性をユーモアをまじえて繊細に描く、ジョセフ・L・マンキウィッツの演出が見どころの作品。
主演のロナルド・コールマンは、生粋のボストン人であることを誇りにする名家の家長で、様々な出来事により考えを変える主人公を好演している。
主人公の息子の婚約者ヴァネッサ・ブラウン、その父親である主人公のいとこリチャード・ヘイデン、主人公の娘の恋人チャールズ・ラッセル、主人公の息子リチャード・ネイ、主人公の義弟で、何事にも無関心のようで思慮深い一面を見せるパーシー・ウォーラム、その妻である主人公の妹ミルドレッド・ナトウィック、主人公の妻エドナ・ベスト、ホレイショ(リチャード・ヘイデン)の妻ニディア・ウェストマン、主人公の娘ペギー・カミンズなどが共演している。