![]() |
殺人事件の容疑者の妻から協力を求められたピアニストの運命を描く、製作、監督ロイ・ウィリアム・ニール、主演ダン・デュリエ、ジューン・ヴィンセント、ピーター・ローレ、ブロデリック・クロフォード他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロイ・ウィリアム・ニール
製作
トム・マックナイト
ロイ・ウィリアム・ニール
原作:コーネル・ウールリッチ”The Black Angel”
脚本:ロイ・チャンスラー
撮影:ポール・イヴァノ
編集:ソール・A・グッドカインド
音楽:フランク・スキナー
出演
マーティン・ブレア:ダン・デュリエ
キャサリン・ベネット:ジューン・ヴィンセント
マルコ:ピーター・ローレ
フラッド警部:ブロデリック・クロフォード
メイヴィス・マーロウ:コンスタンス・ダウリング
ジョー:ウォレス・フォード
ホテルの管理人:ホバート・キャヴァノー
ラッキー:フレディ・スティール
カーク・ベネット:ジョン・フィリップス
バーテンダー:ベン・バード
コートニー博士:ジュニウス・マシューズ
ミリー:マリオン・マーティン
ジョージ・ミッチェル:アーチー・トゥイッチェル
ダンサー:モーリス・セントクレア
ダンサー:ヴィロヴァ
刑事:ロバート・ウィリアムズ
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1946年製作 81分
公開
北米:1946年8月2日
日本:未公開
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
アルコール依存症のピアニストで作曲家のマーティン・ブレア(ダン・デュリエ)は、元妻で歌手のメイヴィス・マーロウ(コンスタンス・ダウリング)のアパートを眺めながら、結婚記念日だったために彼女に会いたいと思う。
メイヴィスは、マーティンからのルビーのブローチを受け取るが、彼を警戒して会いたいとは思わなかった。
メイヴィスのアパートに向かったマーティンは、自分を通すなとメイヴィスに言われていたドアマンに入ることを拒まれる。
ナイトクラブのオーナーであるマルコ(ピーター・ローレ)は、メイヴィスの部屋に向かい、その様子を見ていたマーティンは諦めて立ち去る。
その後、バーにいたマーティンは、心配して現れた親友のジョー(ウォレス・フォード)と共にホテルに戻る。
その日の深夜、メイヴィスの友人カーク・ベネット(ジョン・フィリップス)が彼女を訪ねる。
カークは、メイヴィスが寝室で殺されていることに気づき、物音を聞き人の気配を感じる。
誰もいなかったものの、カークは、メイヴィスの遺体の胸のブローチがなくなっていることに気づく。
入り口のドアが空いていたために、部屋を出て見に行ったカークは、ドアのロックがかかり入れなくなる。
その場から逃げたカークは、メイヴィスのメイドに目撃されてしまう。
直ちに事件の捜査は始まり、カークの妻キャサリン(ジューン・ヴィンセント)は、留守だった夫に会いに来た殺人課のフラッド警部(ブロデリック・クロフォード)を招き入れる。
キャサリンは、カークがメイヴィスを殺した疑いがあることをフラッドから知らされて驚く。
そこに戻ったカークは、無実を訴えるものの、フラッドに連行される。
署で尋問されたカークは殺人を否定し、メイヴィスが情事を隠すために自分を脅迫していたと主張するが、彼女の死とブローチの盗難に関与する何者かが現場にいたことは話さなかった。
起訴されたカークは有罪となり、死刑が宣告される。
カークの無実を信じるキャサリンは、フラッドの元に向かい、捜査の継続を求める。
それを断られたキャサリンは、仕方なく独自に調査を始めて、メイヴィスの元夫マーティンのことを知り、彼の元に向かい協力を求めようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1943年に発表された、コーネル・ウールリッチの小説”The Black Angel”を基に製作された作品。
ベイジル・ラスボーン、ナイジェル・ブルース共演の「シャーロック・ホームズ」シリーズで知られるロイ・ウィリアム・ニールが製作を兼ねて監督し、主演はダン・デュリエ、ジューン・ヴィンセント、ピーター・ローレ、ブロデリック・クロフォードなどが共演した作品。
殺人事件の容疑者の妻から協力を求められたピアニストの運命を描くフィルム・ノワール。
殺人の容疑者となった夫の死刑が決まり、その無実を信ずる妻の執念の調査が、被害者の元夫であるピアニストが彼女に協力する形で展開し、やがて、予期せぬ結末で終わるドラマチックな物語は見応え十分だ。
主演のダン・デュリエは、アルコール依存症と元妻への思いに苦しみながら、事件解決に協力するピアニストを見事に演じている。
主人公の元妻の殺害の容疑者となった夫の無実を信じて独自に調査するジューン・ヴィンセント、ナイトクラブのオーナー、ピーター・ローレ、事件を捜査する警部ブロデリック・クロフォード、殺害される主人公の元妻コンスタンス・ダウリング、主人公の友人ウォレス・フォード、主人公のホテルの管理人ホバート・キャヴァノー、マルコ(ピーター・ローレ)の部下フレディ・スティール、主人公の元妻の愛人であるキャサリン(ジューン・ヴィンセント)の夫で殺人容疑で死刑を宣告されるジョン・フィリップス、バーテンダーのベン・バード、医師のジュニウス・マシューズ、主人公の知人マリオン・マーティン、コラムニストのアーチー・トゥイッチェル、ダンサーのモーリス・セントクレアとヴィロヴァ、刑事のロバート・ウィリアムズなどが共演している。