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アウシュヴィッツ強制収容所と壁を隔てた家に住む所長ルドルフ・ヘス一家の暮らしを描く、監督、脚本ジョナサン・グレイザー、主演クリスチャン・フリーデル、サンドラ・ヒュラー他共演の歴史ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョナサン・グレイザー
製作
ジェームズ・ウィルソン
エヴァ・プシュチンスカ
製作総指揮
レノ・アントニアデス
レン・ブラヴァトニック
ダニー・コーエン
テッサ・ロス
オリー・マッデン
ダニエル・バトセク
デヴィッド・キンバンギ
原作:マーティン・エイミス”The Zone of Interest”
脚本:ジョナサン・グレイザー
撮影:ウカシュ・ジャル
編集:ポール・ワッツ
音楽:ミカ・レヴィ
出演
ルドルフ・ヘス:クリスチャン・フリーデル
ヘードヴィヒ・ヘス:サンドラ・ヒュラー
クラウス・ヘス:ヨハン・カルトハウス
ハンス・ヘス:ルイス・ノア・ヴィッテ
インゲ=ブリギット・ヘス:ネレ・アーレンスマイヤー
ハイデトラウト・ヘス:リリー・フォーク
アンネグレット・ヘス:アナスタジャ・ドロブニアク/セシリア・ペカラ/カルマン・ウィルソン
エルフリダ:メデューサ・クノップ
シュヴァルツァー:マクシミリアン・ベック
ブロネク:アンドレイ・イサエフ
ソフィー:ステファニー・ペトロウィッツ
マルタ:マルティナ・ポズナンスキー
アニエラ:ズザンナ・コビエラ
ヘードヴィヒの友人:マリー・ローザ・ティーチェン
ヘードヴィヒの母:イモージェン・コッゲ
オズヴァルド・ポール:ラルフ・ハーフォース
ゲルハルト・マウラー:ダニエル・ホルツベルク
エレオノール・ポール:フレイヤ・クロイツカム
アルトゥール・リーベヘンシェル:サーシャ・マーツ
アレクサンドラ・ビストロン=コウォジェチク:ユリア・ポラチェク
ハンス・ブルガー:ヴォルフガング・ランプル
アメリカ/イギリス/ポーランド 映画
配給 A24
2023年製作 105分
公開
イギリス:2024年2月2日
北米:2023年12月15日
日本:2024年5月24日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $8,659,460
世界 $52,631,880
■ アカデミー賞 ■
第96回アカデミー賞
・受賞
国際長編映画・音響賞
・ノミネート
作品・監督・脚色賞
■ ストーリー ■
1943年、ナチス・ドイツ占領下のポーランド。
アウシュヴィッツ強制収容所所長ルドルフ・ヘス(クリスチャン・フリーデル)は、妻ヘードヴィヒ(サンドラ・ヒュラー)と5人の子供たちと共に、収容所に隣接する壁を隔てた家で暮らしていた。
ヘスは、妻を愛し子供たちを可愛がり、ヘードヴィヒは、子育てや庭の手入れに時間を費やしていた。
ユダヤ人以外の地元民が家の使用人として働き、殺害された収容者の所持品は家族に渡され、高価なものはヘードヴィヒが受け取り、残りは使用人にも配られた。
壁の向こうでは連日、煙突から煙が上がり、銃声や叫び声が頻繁に聞こえた。
トップフ・ウント・ゼーネの社員を迎えたヘスは、新たな火葬処理施設の説明を受ける。
その後ヘスは、誕生日を家に現れた部下や家族に祝ってもらう。
ヘスら家族は、壁の向こうで行われていることとはまったく無縁の、平凡な日々を送るのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
2014年に発表された、マーティン・エイミスの小説”The Zone of Interest”を基に製作された作品。
CM、ミュージック・ビデオを多く手掛けた「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(2013)などのジョナサン・グレイザーが脚本を兼ねて監督し、主演はクリスチャン・フリーデル、サンドラ・ヒュラーなどが共演した作品。
アウシュヴィッツ強制収容所と壁を隔てた家に住む所長ルドルフ・ヘス一家の暮らしを描く歴史ドラマ。
ルドルフ・ヘスと家族が、強制収容所で行われている内部のこととは無縁な状況が淡々と描かれている内容であり、収容所内部の様子を映し出す描写は一切ない。
但し、常時、聴こえてくる銃声や叫び声、煙突から上がる煙で、収容所内部の悲惨さは表現され、それに加担する者たちの平凡な生活が対比して描かれる美しい映像が印象的だ。
本作は批評家から絶賛され、第96回アカデミー賞では国際長編映画、音響賞を受賞し、作品、監督、脚色賞にノミネートされ、第76回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、グランプリとFIPRESCIを獲得した。
アウシュヴィッツ強制収容所の所長ルドルフ・ヘスのクリスチャン・フリーデル、その妻ヘードヴィヒのサンドラ・ヒュラー、その子供たちクラウスのヨハン・カルトハウス、ハンスのルイス・ノア・ヴィッテ、インゲ=ブリギットのネレ・アーレンスマイヤー、ハイデトラウトのリリー・フォーク、アンネグレットのアナスタジャ・ドロブニアク/セシリア・ペカラ/カルマン・ウィルソン、ヘス家の使用人アンドレイ・イサエフ、ステファニー・ペトロウィッツ、マルティナ・ポズナンスキー、ズザンナ・コビエラ、ヘードウィグの友人マリー・ローザ・ティーチェン、ヘードヴィヒの母親イモージェン・コッゲ、ルドルフ・ヘスの上官である親衛隊大将オズヴァルド・ポールのラルフ・ハーフォース、その妻フレイヤ・クロイツカム、親衛隊大佐のダニエル・ホルツベルク、ルドルフ・ヘスの後任所長アルトゥール・リーベヘンシェルのサーシャ・マーツ、レジスタンスのアレクサンドラ・ビストロン=コウォジェチク役ユリア・ポラチェクなどが共演している。