チャック・ホーガンの著書”Prince of Thieves”を、監督、主演を兼ねるベン・アフレックが脚色した作品。 ボストン市内の犯罪の街”チャールズタウン”で完全犯罪を繰り返す青年がある女性との出会いで人生を変えようと苦悩する姿を描く、監督、脚本、主演ベン・アフレック、レベッカ・ホール、ジェレミー・レナー、ブレイク・ライヴリー、ピート・ポスルスウェイト、クリス・クーパー他共演のドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ベン・アフレック
製作総指揮
デヴィッド・クロケット
ジョン・ジャッシニ
製作
グレアム・キング
ベイジル・イヴァニク
原作:チャック・ホーガン”Prince of Thieves”
脚本
ベン・アフレック
ピーター・クレイグ
アーロン・ストッカード
撮影:ロバート・エルスウィット
編集:ディラン・ティチェナー
音楽
ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
デヴィッド・バックリー
出演
ダグ・マクレイ:ベン・アフレック
クレア・キーシイ:レベッカ・ホール
アダム・フローリー:ジョン・ハム
ジェームズ“ジェム”コグリン:ジェレミー・レナー
クリスタ・コグリン:ブレイク・ライヴリー
アルバート“グロンジー”マグローン:スレイン
デズモンド“デズ”エルデン:オーウェン・バーク
ディノ・シャンパ :ティタス・ウェリヴァー
ファーガス“ファーギー”コルム:ピート・ポスルスウェイト
スティーヴン・マクレイ:クリス・クーパー
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2010年製作 125分
公開
北米:2010年9月17日
日本:2011年2月5日
製作費 $37,000,000
北米興行収入 $92,173,240
世界 $154,026,140
■ アカデミー賞 ■
第83回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優賞(ジェレミー・レナー)
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ボストン、チャールズタウン。
家業のように強盗を受け継ぐ、犯罪多発地帯”タウン”と呼ばれるこの地から、逃れようという思いのあるダグ・マクレイ(ベン・アフレック)だったが、彼は、強盗団のリーダーとして完全犯罪に挑む日々を送っていた。
その日も、ジェームズ“ジェム”コグリン(ジェレミー・レナー)、アルバート“グロンジー”マグローン(スレイン)、デズモンド“デズ”エルデン(オーウェン・バーク)らと共に銀行を襲ったダグは、支店長クレア・キーシイ(レベッカ・ホール)を人質に取り逃走する。
その後クレアは解放され、彼女は、FBI捜査官アダム・フローリー(ジョン・ハム)に、犯人から脅されたことを伝え、捜査が開始される。
クレアがタウンの住人だと知ったダグは、彼女の様子を探るために尾行する。
コインランドリーで、クレアに小銭の両替を頼まれたダグは、彼女が、事件の後遺症で苦しんでいることを知り気遣ってしまう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ボストン。
強盗犯罪多発地帯”タウン”(チャールズタウン)で、家業のように、強盗を父親から受け継いだダグ・マクレイは、仲間のジェム、グロンジー、デズらと共に銀行強盗を成功させる。
支店長クレアを人質に逃走したダグらは、その後、彼女を解放するものの、タウンの住人だと知り探りを入れることにする。
クレアを尾行したダグは、彼女が事件の後遺症で悩むことを知り、気遣ってしまう。
やがて二人は、親交を深めて愛し合うようになってしまい、ダグは、それをきっかけに強盗稼業から足を洗い、クレアを伴い、一度も出たことのない街から離れることを考え始める。
同じ頃、FBI捜査官フローリーが大規模な捜査を開始し、ダグらに目を付け犯行の証拠を掴もうとする。
ダグは、強盗計画の指示を出す花屋のファーギーに、足を洗うことを告げるのだが、クレアの名前を出した彼は脅しをかけてそれを許さず、次の強盗計画を強要する・・・。
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監督第1作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」(2007)の好評を受けたベン・アフレックの意欲作で、奥深い人物描写と、平行して進む捜査の緊迫感や市街での銃撃戦など、リアルな映像が見応えある作品。
ルックスがいいだけに、エリート役の方が似合いそうなベン・アフレックではあるが、「グッド・ウィル・ハンティング」(1997)でもそうであったように、行き場のない落ちこぼれ的な役で、彼の才能が発揮されるとこころも人気の秘密だろう。
強烈なインパクトがあるというわけではないが、一点集中型のジェレミー・レナーの渾身の演技も光る。
その彼は、第83回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされた。
事件の後遺症と、犯人との恋愛の狭間で苦悩する女性を、レベッカ・ホールも好演している。
また、遺作ではないが、本作公開4ヵ月後に他界するピート・ポスルスウェイトの、花をいじりながら凄みを見せる犯罪の黒幕役や、短い出演でも印象に残る、主人公の父親役クリス・クーパーの演技も見逃せない。
犯人グループを追う、FBI捜査官役ジョン・ハム、同じくティタス・ウェリヴァー、ジェム(J・レナー)の妹ブレイク・ライヴリー、強盗グループのスレインとオーウェン・バークなどが共演している。