追放されていたハイスクールのバスケットボール・コーチが 招かれた田舎町で新たな人生を築こうとする姿を描く、主演ジーン・ハックマン、バーバラ・ハーシー、デニス・ホッパー、監督デヴィッド・アンスポーによる感動のドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・アンスポー
製作
アンジェロ・ピッツォ
カーター・デ・ヘイヴン
脚本:アンジェロ・ピッツォ
撮影:フレッド・マーフィ
編集:C・ティモシー・オメーラ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演
ジーン・ハックマン:ノーマン・デイル
バーバラ・ハーシー:マイラ・フリーナー
デニス・ホッパー:シューター
シェブ・ウーリー:クリタス・サマーズ校長
チェルシー・ロス:ジョージ
マリス・ヴァライニス:ジミー・チトウッド
ファーン・パーソンズ:オパール・フリーナー
ロバート・スワン:ローリン
デヴィッド・ニードルフ:エヴェレット
ブラッド・ボイル:ウィット
スティーヴ・ハラー:レイド
ブラッド・ロング:バディ
スコット・サマーズ:ストラップ
ウェイド・シェンク:オリー
アメリカ 映画
配給 オライオン・ピク チャーズ
1986年製作 115分
公開
北米:1986年 11月14日
日本:1987年10月3日
北米興行収入 $28,607,520
■ アカデミー賞 ■
第59回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優(デニス・ホッパー)
作曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1951年、インディアナ州の田舎町。
ノーマン・デイル(ジーン・ハックマン)が、ハイスクールのバスケットボールの新任コーチとしてやってくる。
デイルは、旧友クリタス・サマーズ校長(シェブ・ウーリー)に誘われたコーチ就任だったが、かつて、名門チームを指揮し、試合中の暴力行為で追放され、長くコーチから身を引いていた人物だった。
バスケットに情熱を注ぎ、尚且つ保守的な臨時コーチのジョージ(チェルシー・ロス)ら住民は、デイルに不信感を抱く。
その後デイルは、前任コーチの死でチームを去った、天才少年ジミー・チトウッド(マリス・ヴァライニス)のチーム復帰が鍵を握ることを知る。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1951年、インディアナ州。
田舎町のハイスクールのバスケットボール部に、かつて、暴力沙汰を起して追放された、コーチのノーマン・デイルが招かれる。
バスケットに情熱を注ぐ保守的な住民は、デイルに不信感を抱くが、彼はそれを気にしない。
チームを去っていた、天才少年ジミーを、まず復帰させることを考えるデイルは、自分を信頼していない臨時コーチのジョージを追い払い、7人の部員を集める。
真剣に練習に取り組もうとしない者を、コートから追い出したデイルは、ひたすら基礎練習をさせようとする。
軍隊のような厳しいしごきに選手達は戸惑い、住民達はデイルを批判する。
また、同僚教師のマイラは、ジミーを復帰させようとするデイルに、前途あるの若者の将来を潰すことになると反論するのだが・・・。
__________
少々出来すぎたストーリーではあるが、インディアナ州出身の監督デヴィッド・アンスポーの思い入れが感じられ、やはり試合の結果うよりも、名優達の演技の確かさが胸を打つ秀作である。
原題の”Hoosiers”は、インディアナ州民を差す言葉で、アメリカでは一般的に使われている。
第59回アカデミー賞では、デニス・ホッパーが助演男優に、ジェリー・ゴールドスミスの軽快で勇ましい音楽が作曲賞にノミネートされた。
公開当時、ジーン・ハックマンがバスケットボールのコーチ役をすると聞き、イメージに合わないのではと心配したが、さすがに実力派だけあり、見事に熱血コーチを演じ切り、貫禄の演技を見せてくれる。
10代から映画出演はあったものの、「イージー・ライダー」(1969)以後20年近く低迷して本作で復活したデニス・ホッパーが、アル中のコーチ補佐役を好演している。
親子愛も絡めた演技は、思わずホロリとさせてくれる場面もある。
惜しくもアカデミー助演賞は逃したものの、彼の復活を嬉しく思ったことを思い出す。
バーバラ・ハーシーの、田舎を愛する素朴な女性教師役も、彼女ならではの繊細な演技を見せてくれる。
のどかな田舎の風景と重なり、激しい試合の合い間で、ほっと息抜きをさせてくれる存在だ。
ヒッコリー高校校長シェブ・ウーリー、コーチを敵視する住民で臨時コーチだったチェルシー・ロス、寡黙な天才少年マリス・ヴァライニス、マイラ(B・ハーシー)の母ファーン・パーソンズ、シューター(D・ホッパー)の息子デヴィッド・ニードルフ、他チームのメンバー、ロバート・スワン、スティーヴ・ハラー、スコット・サマーズ、ブラッド・ボイル、ブラッド・ロング、ウェイド・シェンクらも爽やかな演技を見せてくれる。