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アウトロー The Outlaw Josey Wales (1976)

1975年に発表された、フォレスト・カーターの小説”The Rebel Outlaw:Josey Wales”を基に製作された作品。
監督、主演クリント・イーストウッド
妻子を殺された男の執念の復讐を描く、チーフ・ダン・ジョージソンドラ・ロックジョン・ヴァーノンサム・ボトムズ他共演によるアメリカ建国200年記念作品として製作された西部劇の超大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧
クリント・イーストウッド / Clint Eastwood / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:クリント・イーストウッド

製作:ロバート・デイリー
原作:フォレスト・カーター “The Rebel Outlaw: Josey Wales ”
脚色
フィリップ・カウフマン

ソニア・シャーナス
撮影:ブルース・サーティース
編集:フェリス・ウェブスター
音楽:ジェリー・フィールディング

出演
ジョージー・ウェールズ:クリント・イーストウッド

ローン・ウェイティ:チーフ・ダン・ジョージ
ローラ・リー:ソンドラ・ロック
フレッチャー:ジョン・ヴァーノン
テリル大尉:ビル・マッキーニー
サラ:ポーラ・トルーマン
ジェイミー:サム・ボトムズ
リトル・ムーンライト:ジェラルディン・キームス
テン・ベアーズ:ウィル・サンプソン
ケリー:マット・クラーク
旅人:ウッドロー・パーフリー
シム:ウィリアム・オコンネル
ズーキー・リマー:チャールズ・タイナー
コマンチェロのリーダー:ジョン・クエイド
ジョージーの息子:カイル・イーストウッド

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1976年製作 135分
公開
北米:1976年6月30日
日本:1976年8月
北米興行収入 $31,800,000


アカデミー賞 ■
第49回アカデミー賞

・ノミネート
作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
南北戦争初期、ミズーリ
農夫ジョージー・ウェールズ(クリント・イーストウッド)一家を、カンザスのゲリラ”レッド・レッグス”が襲い、彼は妻子を殺される。

リーダーのテリル大尉(ビル・マッキーニー)は、ウェールズに傷を負わせて立ち去る。

復讐を誓ったウェールズは、農具を捨てて拳銃を手にし、”ブラディビル”アンダーソン率いる、ミズーリのゲリラに合流してテリルを捜す。

戦争は終わり、”ブラディビル”の生き残りは解散することになる。

仲間のフレッチャー(ジョン・ヴァーノン)達はそれに従ったが、ウェールズは単独で行動することにする。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
南北戦争初期、ミズーリ
農夫ジョージー・ウェールズ一家を、カンザスのゲリラ”レッド・レッグス”が襲い、彼は妻子を殺される。
復讐を誓ったウェールズは、拳銃を手に、”ブラディビル”アンダーソン率いるゲリラに合流して犯人を捜す。
その後、戦争は終わり、ゲリラは解散することになり、ウェールズは単独で行動する。
北軍に投降した仲間のフレッチャーは、軍の指揮をするレイン上院議員が、”レッド・レッグス”と手を組んでいることを知る。
フレッチャーは、ウェールズだけが降伏していないことをレインに告げ、上院議員は彼を捜し出そうとする。
ウェールズは、投降した者達が虐殺される中、逃れた若者ジェイミーを助けてその場から逃亡する。
そして、復讐に燃えるウェールズを、フレッチャーも殺すしか手がないと考えるのだが・・・。
__________

西部劇がほとんど作られなくなっていた時代に、鳴り物入りで登場した作品だが、期待に胸を膨らませて、当時、劇場に足を運んだものの、残念ながら、イーストウッドが孤軍奮闘するだけの内容に失望したことを思い出す。

とは言うものの、その時代に、自分を育ててくれた西部劇にこだわり、世に送り出した意欲作として、今観ると、妙に楽しめる作品でもある。

1996年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

第49回アカデミー賞では、ジェリー・フィールディングの軽快な音楽が作曲賞にノミネートされた。

後にアカデミー賞を獲得することになる「許されざる者」(1992)の主人公にやや似ている役柄を、当時、ハリウッドでトップの地位を築きつつあったイーストウッドが、貫禄で演じてはいる。

しかし、イーストウッドの大ファンである自分が見ても、”ハリー・キャラハン”がテンガロンハットを被っているだけというイメージしか感じない。

イーストウッド作品ではお馴染みのビル・マッキーニーも、ゲリラのリーダーにしては凄みに欠ける。

一方、悪役面のジョン・ヴァーノンが、人間味のあるいい役柄を好演している。

西部の主のようなチーフ・ダン・ジョージが、大真面目な顔をして、意外にもユーモラスなところを見せてくれるのも興味深い。

本作をきっかけに、イーストウッドと交際を始めるソンドラ・ロックは、その後の出演作でよく見せる、じゃじゃ馬娘とは違い、初々しい地味な役を演じている。
*少女のような彼女は、実は撮影時に30歳を過ぎている。

サム・ボトムズも呆気なく命を落とし、前年「カッコーの巣の上で」(1975)で衝撃的なデビューを果たし好演したウィル・サンプソンも、今一スケールの大きさを生かしきれていなかったのは残念。

勇敢な移民の老女ポーラ・トルーマン、同じく逞しい先住民の女性ジェラルディン・キームス、酒場の主人マット・クラーク、旅人のウッドロー・パーフリー、船頭ウィリアム・オコンネル、交易所の主人チャールズ・タイナーコマンチェロのリーダー役ジョン・クエイド、そしてイーストウッドの息子で、後にミュージシャンとして活躍するカイル・イーストウッドが、殺される息子役で出演している。


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